糖尿病アーベント | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。

本日は北九州で最も古い臨牀糖尿病勉強会「糖尿病アーベント」に参加しました。

演題は、最近発売された、持続型のインスリン製剤「レベミル」の話でした。

今日は少し専門的になるので、一般の方はスルーして下さい、

演題は2題で、どちらも2型糖尿病でレベミルを使用したらHbA1cが下がったという発表でしたが、内容をみると単に食事療法と運動療法が改善して体重が減ってHbA1cが下がったという感じでした。やっぱり食事療法と運動療法は2型糖尿病では最強の治療法ですね。
それとレベミルもいい薬ですがランタスを上回る効果はないような気が今の所します。
フロアーの先生方も大体同じ意見だったのではないでしょうか?
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この会の面白い所は、それぞれの出身の大学や教室の先生が沢山来られて発言される所です。いつも同じグループだけで討論しても刺激がないですよね。
私の所属していた九大第二内科の大先輩の先生は、やはり王道の食事療法と運動療法を重視している発言が多いですね。九大第三内科は教科書的でアカデミックな感じがします。産業医大第一大内科は、バランス派でしょうか?相手を強く批判することなく協調性があるような印象です。九大第二内科の先生は、それに比べ協調性がないような・・・・(笑
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以前の私は食事療法と運動療法至上主義派でしたが、現在積極的薬物治療派に変わりつつあります。もちろん一番重視しているのは食事療法と運動療法であり、闇雲に薬を使うのではなく、補助的にできるだけ体重増加をきたさないように今ある沢山の経口血糖降下薬の中から患者さんに合いそうのものをチョイスして使用するように心がけています。 食事療法と運動療法だけで糖尿病を長期にコントロールすることは理想的ではありますが、かなりの強い意志が必要でほとんどの人が実現困難だからです。 
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食事療法と運動療法以外にも、血糖を下げてくれるアイテムがあるのに、それをわざわざ使わないのはもったいない気がしていきたのがもう一つの理由です。
大袈裟に言いますと洗濯物は頑張れば洗濯板(食事療法運動療法)できれいに洗う事ができるけど、洗濯機(薬)を使う方が便利じゃないか・・・ 痛み(極まれに副作用、体重増加等)が早かったり電気代(薬代)がかかるかもしれませんが。
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今日の記事は少し「ヤバイ」ので、数日後には削除しているかもしれません(笑

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もりぞの内科 院長 森園 茂明

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