ご覧いただきありがとうございます。
このブログは演歌歌手三山ひろしさんの故郷高知県から三山さんや高知の話題をテーマに書かせていただいております。
さて、最近のラジオ番組で「FPVドローン」なるものに取り組んでいるというお話をされていた三山さん。
最近はサボっていますが、模型飛行機趣味のある私は興味津々。
今日(5月5日)のオフィシャルブログでは、それに必要な無線従事者免許証が届いたことをUPされました。
https://ameblo.jp/hiroshi-miyama/entry-12850967023.html
タイトルが、待ち遠しかった気持ちを物語っています。
ドローンの操縦にアマチュア無線技士の免許が必要?。
趣味に合っている私もよくわかりませんので、ファンの皆様はなおさらだと思います。
ということで、今回はドローンやアマチュア無線免許をテーマにしてみたいと思います。
マニアックなお話しになりますが、よろしければお付き合いくださいませ。
ちなみに私も高校生の頃.アマチュア無線技士の免許を取得しました。
これ↓が当時の免許証。もう少しで取得から50年になります。
今はカードの免許証ですが、当時は紙でできた二つ折スタイル。更新制度はなく終身有効なので証明写真はいつまでも十代のまま。ウソのようなホントの話
既に息子を通り越して孫のよう。
資格は、この当時、最も初級のレベルだった「電話級アマチュア無線技士」。現在は無い資格ですが、免許は有効で、今の四級アマチュア無線技士とみなされます。
発行者は郵政省管轄の電波監理局長。現在は総務省管轄の総合通信局長です。
ちなみに、実際に無線機でアマチュア無線に割り当てられた電波を出すためには総合通信局に無線局の開局申請をして無線局免許状の交付を受ける必要があります。
これにより呼び出し符号(コールサイン)が付与されます。
コールサインはアルファベットと数字で「JA5○○○」などと構成され、通信中は定期的な発信が義務づけられています。
コールサイン中の数字は管轄総合通信局の区別で5は四国、三山さんがお住まいの関東は1です。
http://tsscom.co.jp/tss/コールサイン付与状況/
根気がないので今は失効していますが、若い頃は無線局免許を取得してコールサインも持っていました。
三山さんの場合は、他の人と無線通信をするのではなく、ドローンから動画を送る電波を発信させるだけのようですが、その場合もコールサインを信号に含める必要があるようです。
三山さんもおっしゃっていましたが、FPVとは「First person view」の頭文字をつなげた用語で、「遠隔操縦における一人称視点」のことを意味します。
FPVドローンは、その機体に乗っている視点で映像を見ながら操縦するドローンということのようです。
ドローンは無人航空機全般を意味する言葉で、固定翼のラジコン飛行機やヘリコプターなども広義ではドローンですが、狭義では、水平に配置した3枚以上のプロペラをモーターで回転させて揚力と推力を得て、無線操縦で飛行する「マルチコプター」を指すことが多いようです。
三山さんが使用されている4枚のプロペラを持つマルチコプターは「クワッドローター」や「クワッドコプター」と呼ばれ、最もポピュラーと言っていいドローンです。
ここで ヘリコプターとマルチコプターの違いを確認してみます。
ヘリコプターは回転翼(プロペラではなくローターと呼びます)を動力で水平に回転させて揚力と推力を得ますが、ローターの回転により胴体を逆に回そうとする空気の力(反動トルク)が働くので、そのままでは胴体が水平にクルクル回ってしまいます。
それを防ぐため、尾部にローターの回転面に対して垂直に回転する「テールローター」と呼ばれる小さな回転翼が付いています。
ヘリコプターのしっぽのところで縦方向に回っているアレです。
アクション映画などで、テールローターに
ロープを絡ませて回転を止めると、胴体が水平方向に回り出す場面をご覧になったことがあるかと思います。
テールローターは胴体が回転するのを防ぐだけでなく、その回転数を変えることで機首の向きを変える方向舵(ラダー)の役割も果たします。
前進や後進、旋回、ホバリング(空中で静止すること)などの操作はラダー操作とローターの回転面を傾けることで行われます。
この操縦は実機なら操縦桿とフットペダル、ラジコンなら送信機の2本のスティックを操作して行います。
マルチコプターは複数の水平に配置されたプロペラをそれぞれの反動トルクを打ち消し合うように左右で逆方向に回るように配置しています。
そのためプロペラのピッチ(ねじれ)が左右で逆になっています。
マルチコプターは送信機のスティックを固定翼航空機と同じように操作することで、各プロペラの回転数が微妙に変わって、固定翼機の舵を切った場合と同じ動きをするように調整されています。
前進や後進、ホバリングに加え、真横への移動など固定翼機ではありえない機動も可能です。
そして機首を前に傾ければ意外なほど高速で飛行します。
しかも、ヘリコプターでは操縦者のテクニックで行う難しいホバリングをボタン一つ押せば自動でやってくれます。
これ↓は私の価格1万円台のトイドローン。プロペラのピッチが左右で逆になっていることがおわかりいただけると思います。
送信機のボタンを押せば、4枚のプロペラが同時に回転して垂直上昇し、高度維持機能により約1mの高度で自動的にホバリングしてくれます。ただし、わずか200gの機体、自ら起こした風にも流されますので一箇所に止めておくには微妙な操縦が必要です。(2022年から100g以上の無人航空機は登録と登録情報を発信するリモートIDの搭載が航空法で義務付けられました。このドローンは未登録のため現在屋外で飛行させていません。100gは紙飛行機レベルだと思うのですが)
高級なドローンはこの辺りも自動でやってくれたり、GPSを使用して操縦者の元まで自動操縦で帰って来てくれたりするようです。見たことはありませんが・・。
こんなチープなドローンでも動画撮影ができるカメラ付き。↓
専用アプリをインストールすればスマホにリアルタイムで動画を送れます。
送信機にはスマホをモニターとして固定できるスタンド付き。スマホを送信機に固定すれば、リアルタイムの映像を見ながら操縦できます。この機能がFPVです。
ただし、通常、操縦者は送信機を持ち、機体の向きや姿勢を自分の目で見ながらスティックを指で操作し、リアルタイム画像は、機体の位置や向きの確認、そして空中撮影のアングルを決めるのに使用する程度です。
というか、このモニターは動画をデジタル処理してWi-Fiで送信しているためタイムラグがあるそうで、見ながら乗っている感覚で操縦することは無理なようです。
例えば、高速で飛行していて、動画を見ながら障害物に気づき避ける操作をしても、タイムラグのためモニターで見た瞬間にはぶつかっているなどということが起きうるということだと思います。
この話を連れ合いにしたら、
「ぶつかったドローンはどうなるが?」
「高速飛行中ならまず落ちる。そして壊れる・・はず。」
やはりマニアックでない人には難しいようです。
FPVドローンは一人称視点のリアルタイム動画をデジタル処理せず、ほとんどタイムラグのないアナログ信号で送り、専用のゴーグル(ヘッドマウントディスプレイ)で見ながら操縦する機体で、ドローンレースなどの高速飛行のための機体ということのようです。
このリアルタイム映像をデジタル処理せずアナログ信号で送るために使用する5GHz(ギカヘルツ)帯域という電波の周波数はアマチュア無線技士資格を持っている者しか使用できないということで、無線従事者免許を取得されたようです。
ちなみにドローンレースは、この↓動画のようにウイングスーツを着て飛行するような凄い映像が見られるらしいです。
https://m.youtube.com/watch?v=RtUEDjplz0Y&pp=ygUV44Km44Kk44Oz44Kw44K544O844OE
ムササビのように腕と脚の間に膜のあるウイングスーツとパラシュートを装着してヘリコプターや飛行機などから飛び降り、高速で飛行するスポーツ「ウイングスーツフライング」。
って言うか、飛行と言うよりほとんど落下してるような・・。
凄いですね。
FPVドローンでは、三山さんが飛ぶわけではなく(当り前)FPVドローンを高速で飛行させ、リアルタイム映像を見ながら操縦することで、同じような体験ができるようです。
さて、三山さんが所有されているドローンのメーカー「DJI」のこちら↓の動画、FPVドローンが紹介されています。
FPVドローンの飛行をウイングスーツフライングに見たてた構成の映像。三山さんが何をされようとしているのか、おわかりいただけるかと思います。ぜひご覧くださいませ。
https://m.youtube.com/watch?v=e_dEf2Hb3Qk&pp=ygUPZnB244OJ44Ot44O844Oz
マニアックなブログに最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。