ご覧いただき、ありがとうございます。
このブログは演歌歌手三山ひろしさんの故郷高知県から、三山さんや高知の話題をテーマに書かせていただいております。
さて、4月30日からフジテレビオンデマンド(FOD)で全国配信が始まった高知さんさんテレビの「三山ひろしのさんさん歩」。
その同じ日にOAされた最新作「安芸市編」を拝見していたら、
安芸市のシンボル「野良時計」が登場。
「野良時計」は明治の中頃、地主だった方が、外国製の掛時計を分解して時計の構造を学び、部品を手作りして自宅に作り上げた時計台です。↓
https://www.akikanko.or.jp/kanko/noradokei.html
三山さんと石井アナ、現在もその住宅に住んでおられる製作者の孫のお嫁さん(92歳)を訪ね、内部を見せていただきました。
そのエンディング間際に石井アナがナレーションされた説明に気になるものが。
↓「俳優さんなんかも随分いらっしゃいましたよ。」とおっしゃるお嫁さん。
↓往年の刑事ドラマ「太陽にほえろ」のロケがあり、お嫁さんもエキストラ出演されたとのこと。
渡辺徹さん演じる「ラガー刑事」に道を訊かれるシーンだったそうです。
昭和47(1972)年から昭和61(1986)年にかけて日本テレビ系列で放映された今や伝説の刑事ドラマ「太陽にほえろ」。
石井アナはリアルタイムでは知らない世代、三山さんは小学校就学前に終了していますので記憶にあるかどうかは微妙なところでしょう。
私は中学生時代から大ファンでしたのでこのお話に興味津々。
当時購入したテーマ曲のレコードを還暦過ぎの今でも持ってます。↓
↑こちらは東宝レコード版。
↓こちらはポリドール版。
昭和49(1974)年リリースのレコード。
ザ・スパイダースのメンバーだった大野克夫さん作曲による特徴的なテーマ曲はドラマのイメージにマッチしていてシビれました。
https://m.youtube.com/watch?v=JQcXSa_-X3A
昭和47年、長年プロレス中継が放送されていた金曜夜8時枠で放映開始。
私は放映開始を知らず、最初の数回を見逃した後、学校で同級生から教えてもらい、ハマりました。
当時の主人公は萩原健一さん演じるマカロニこと早見淳刑事。
https://m.youtube.com/watch?v=z3-0V_7VnbQ
ネット動画で知ったことですが、第一回は遅刻しそうなマカロニが、当時発売されたばかりのジープ風四輪駆動軽乗用車「スズキジムニー」をフルオープンにして街を疾走している場面から始まります。
マカロニの型破りなキャラクターを際立たせる演出だったようです。
上のレコードジャケットはマカロニが殉職し、松田優作さん演じるジーパンこと柴田純刑事が登場した直後の七曲署メンバー。
主役級の殉職降板がお約束だった「太陽にほえろ」。その一人目となったマカロニ刑事の殉職はショッキングでした。
萩原健一さんご自身に、降板と「劇中で死にたい」との希望があり、これを製作側が受け入れた結果だったようです。
結局この流れがドラマの終焉まで続くことになります。
マカロニの場合、勤務時間中ではなかったので正確には「殉職」ではありませんが・・・。
ジーパン刑事殉職シーンの「なんじゃぁこりゃあ!」は今でもテレビ番組で再現されることがありますね。
マカロニ・ジーパン以外のメンバーをジャケット写真を見ながら思い出してみると、
藤堂俊介(ボス=石原裕次郎さん)・山村精一(山さん=露口茂さん)・石塚誠(ゴリさん=竜雷太さん)・島公之(殿下=小野寺昭さん)・野崎太郎(長さん=下川辰平さん)・内田伸子(シンコ=関根(現高橋)恵子さん)。
なんとか覚えていました。
このメンバーの内、昭和61(1986)年の最終回までに殿下(交通事故)、ゴリさん(殉職)、山さん(殉職)が世を去ったことで降板。長さんは警察学校教官への異動、シンコはジーパンとの結婚退職でそれぞれ降板しています。
ではボスはどうなったんでしょう?。
↓最終回についてのこちらのサイトで確認できました。
http://ventilatorblues-sway.blogspot.com/2015/04/718.html?m=1
昭和50年代以降に登場したメンバーはかなり記憶があやふやです。
渡辺徹さんが演じたラガー刑事(竹本淳二)は昭和56(1981)年初登場。
当時石原裕次郎さんが病気療養中で、たしかドラマの中でも藤堂係長が病気休職中の着任という設定でした。
係長が復帰した日、ラガー刑事が挨拶しようとすると「あー、わかってるわかってる、お前ラガーってんだろ?」と、覚えてくれていて感激する場面がありました。
自分とほぼ同年代の俳優さんが「太陽にほえろ」に出演する時代が来たんだなぁと感慨深かった記憶があります。
そんな「太陽にほえろ」に高知ロケ版があったのです。
それは昭和58(1983)年に2週にわたって放送された「南国土佐・黒の推理」と「南国土佐・黒の証明」。
二十代前半だった当時の私、地元で七曲署の刑事が活躍するストーリーにワクワク。
先日、三山さんが出演された「旅サラダ(朝日放送テレビ)」MCの神田正輝さんもドック刑事(西條昭)役で出演されていました。
医大を中退して、たまたま見かけた警察官募集案内を見て刑事になった変わり種という設定のドック刑事。
拳銃もリボルバー(回転式)が当たり前の刑事の世界でオートマチック(自動式)、しかもオシャレなシルバーフレームのスミス&ウェッソンM59カスタムを愛用するところも変わり種。↓
https://m.youtube.com/watch?v=KMA4ZdrKwnI
いつも射撃シーンをカッコよくキメるドック刑事でした。
他にボギー刑事(春日部一=世良公則さん)、マミー刑事(岩城令子=長谷直美さん)、トシさん(井川利三=地井武夫さん)も高知ロケ場面に登場されました。
動画をネット上で探しましたが見つからず。
他に参考となるサイトはないものかと、
調べてみたら、
「太陽にほえろ」ファンの方がロケ地巡りされたブログを見つけました。
ロケ地巡りを愛媛県松山市側から始められていますのでストーリー後半のロケ地から始まっていて4部作になっています。
↓こちらがその第一弾。
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/932694/blog/42733882/
第一弾にはマミー刑事(長谷直美さん)が容疑者を尾行した越知町の国道33号線沿にあったドライブイン都やカーチェイスがあった大渡ダム、司牡丹酒造などが登場します。
ドライブイン都は、建物がなくなっていますので懐かしく拝見しました。
店の前には容疑者の赤いセリカクーペ。
マミー刑事が店内の公衆電話でボス(石原裕次郎さん)と連絡を取り合う場面があり、
その最中、容疑者が店を出てしまい、急いで電話を切って追いかけ、カーチェイスになります。
国道から大渡ダムの堰堤上の道路に入った容疑者を追うマミー。
マミー刑事はA級ライセンス(複数台でのカーレースに出場できる資格)を持っているという設定で、演じた長谷直美さんは実際にA級ライセンスを持っていたそうです。
スタントマンの吹き替えなしで華麗なドライビングテクニックを披露する場面もありました。
堰堤上の対岸近くでスピンターンで逃げられますが、
最終的に四国カルスト天狗高原まで追い詰めました。
![コアラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/163.png)
↓こちらは第二弾。
三山さんの地元南国市の東、三宝山を走り抜ける龍河洞スカイラインで撮影された迫力のカーチェイスシーンが登場します。
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/932694/blog/42744754/
容疑者の乗るカローラIIを追うドック刑事・ラガー刑事の乗るセリカXX(ダブルエックス)。
二台の車がタイヤを鳴らしながら疾走するヘアピンカーブのはるか下には香長平野の田園風景が映っています。
南国市から望む現在の三宝山↓。在郷時代の三山さんの視界には毎日この山があったはず。
香南市野市町にある龍河洞スカイライン南入口↓。ここから山頂まではヘアピンカーブが連続します。
↓山頂にはあの「古城」が見えます。
余談ですが、時々全国ネットのテレビ番組に登場する「県立のいち動物公園」がこの山の中腹にあり、スカイラインの途中に入口があります。↓
カーチェイスシーンの撮影場所はこの辺り↓から山頂に至るコース。
↓ブログに出ている場所はここですね。
↓ドックとラガーの乗るセリカXXが駆け抜けたヘアピンカーブ。ガードレールは当時のままのように見えます。
その向こうには香長平野と太平洋が。↓
↓写真右には三山さんがガソリンスタンド勤務の頃、歌の練習に通われた物部川河口が見えています。
↓カーブを駆け抜けた直線の先には・・
↓あの古城が。
↓次のカーブを抜けた上の道路が見えています。
ちなみに「古城」の名前は「シャトー三宝」。上のブログで思い出させていただきました。(現在は入ることができません。)
https://haikyo.info/s/9427.html
スカイラインは山頂に上がると尾根上を北に上り龍河洞に至ります。
↓こちらは龍河洞スカイラインの北端(龍河洞側入口)。降りたところが龍河洞前です。
↑右下の道路は香美市の国道195号線へ通じています。
↓龍河洞前の様子。駐車場やトイレが整備され、龍河洞入口までの通路には土産物店やカフェが軒を連ねています。
私がここを初めて訪れたのは50年前の小学生の時。ちょうどGWの時期、観光客で賑わう参道にときめいたものでした。
↓龍河洞入口への階段。右側にはエスカレーターがあります。入洞は有料で洞入口の料金所で支払います。
龍河洞は1億7500万年かけて作られた総延長約4kmの鍾乳洞。
観光客が入れるのはその内1kmほど。
https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_2965/
https://m.youtube.com/watch?v=KkmbVs9IZQ4
↓「神の壺」と名付けられた弥生人が龍河洞内に残した土器。長い時間を経て鍾乳石に同化しています。
(↑公益財団法人龍河洞保存会・(株)龍河洞みらいのリーフレット)
ドラマでは車を乗り捨てた容疑者が洞内に。
上のブログにはドック刑事が龍河洞出口で張り込む場面の写真が掲載されています。
結局容疑者を見失い、確保することはできなかったと記憶しています。
「龍河洞スカイライン」、若い頃の三山さんもグロリアやクラウンでのドライブを楽しまれたのではないでしょうか。
↓こちらは第三弾。高知市のはりまや橋周辺のロケ地とロケ隊の宿となったホテルが登場します。最後に容疑者を天狗高原に追い詰めた場面の画像が掲載されています。
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/932694/blog/42772632/
↓こちらは第四弾(最終回)。野良時計のシーンや室戸岬など県東部のロケ地が登場します。
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/932694/blog/42798977/
↓こちらのブログはストーリーを解説されています。
https://blog.goo.ne.jp/k7s1/e/ee548dd756c8e7cd225cbb3fd574d6a3
「さんさん歩」の一場面から思いがけず懐かしい「太陽にほえろ」を思い出すことができました。
マニアックな話題に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
m(_ _)m