第6話 為替ってなに??Vol.2の始まりです。
第5話では為替(かわせ)の本来の意味を説明しましたが、今回のVol.2ではニュース
や新聞等で一般的に使われている”為替”(為替レート)について説明していきます。
為替レートを説明する前に、どうしても説明しておかなければならない事が2つあり
ます。それは「”需要(じゅよう)”と”供給(きょうきゅう)”」と「"物価(ぶっか)"」
いうものです。
これは学校の社会科の授業でも出てきたんじゃないかなと記憶してますが、改めて
説明しますね。
”需要”というのは、皆さんが何かモノを買いたいと思ったり、必要なモノで買わな
ければならないといった”購入意欲(こうにゅういよく)”の事です。
ただ個人の購入意欲のことを指すのは希(まれ)で、多くは国やある地域などの
比較的広い範囲においての意欲を意味します。
例えば「”現在の日本では自動車の”需要”が低く(もしくは少なく)なってきている」
といった使い方をします。意味としては、「日本では自動車を買いたいと思う人が
少なくなっている」という意味になります。
”供給”はモノやサービスを提供する、もしくは提供しようとする活動のことで、
上記の自動車の例で言えば、自動車を買いたい人に提供する(売る)ことを指します。
使い方としては例えば、「自動車の”供給”量が増えている」といったもので、意味
しては、「自動車の生産(及び販売)が増えている」という意味合いになります。
もう一つの”物価”ですが、これは文字通り”モノの価値”で、”価格(値段)”です。
皆さんが何気なく購入しているお菓子や食品や服などの価格のことです。
ただ、これも需要と同じく大きな範囲での価格を指します。
物価が上がるとか下がるとか言った言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、
あんまり実感はないかもしれませんね。なぜ実感がないか、それは、皆さんが日頃
買ってるモノの価格はあまり大きな変化がないからですね。
せいぜいお菓子をコンビニで買うと100円(消費税は無視して下さいね)だけど、
あっちのスーパーで買うと89円だ。とかその程度でしょう。
しかしこの例での価格の差は物価とは違い、スーパーが努力して価格を下げている
のであって、物価が下がっているとは言いません。
なぜなら、基本的にお菓子の”仕入れ(しいれ)”価格は基本的に同じだからです。
コンビニもスーパーもお菓子を売るためにはお菓子のメーカー(製造している会社)
からお菓子を仕入れて(買って)、それを皆さんに販売していますが、販売価格には
コンビニやスーパーの”利益”(本当は”粗利(あらり)”と言いますが)を上乗せしている
のです。
従って、この利益を少なくすれば、販売価格に差をつけることができるのです。
コンビニの場合 → 50円で仕入れて 50円の利益をつけて 100円で販売
スーパーの場合 → 50円で仕入れて 39円の利益をつけて 89円で販売
まずは、物価とはものの値段ではありますが、上の例のようにお店により価格が
違うことを指すのではないことを覚えておいて下さい。
で、この”需要”と”供給”と”物価”は非常に密接に関係しているのです。
またまたイメージして頂きたいのですが、この世界に一つしかないモノがあると
します。でも多くの人がこれを買いたいと思っています(需要が多いということ
ですね)。この場合、世界に一つしかないモノの値段はどうでしょうか?
逆に世界に溢れているモノがあり、それを買いたいと思う人は少ない(需要が少ない
ということです。)場合はどうでしょうか?
これは簡単ですね。世界に一つしかないモノの値段は非常に高くなります。1つしか
ないのですから、簡単には手に入らないからです。
逆に溢れているモノの値段は下がります。たくさんあるので簡単に手に入るから
です。またたくさんあれば、それ程貴重なモノでもないため、買いたいと思う
人は減ります。
これをさっきの需要と供給という言葉を使って説明すれば、世界に一つしかない
ものは、需要が大きい割に供給が少なすぎると言えます。逆に溢れているモノは、
需要が少ない割に供給が大きすぎると言えます。
少し整理しますと、下記のようなことが言えるわけです。
需要が大きい&供給が少ない → 物価は上がる
需要が少ない&供給が多い → 物価は下がる
ではもう一つの例を考えてみましょう。需要が多くて、かつ供給も多い場合はどう
でしょう?また、需要が少なくて、かつ供給も少ない場合はどうでしょう。
これらの場合は、基本的に物価にあまり変化はありません。たくさんの人が欲しい
けど、モノもたくさんあるのでバランスが保たれます。逆もしかりで、欲しい人は
殆どいないけど、モノ自体も少ないので、やはりバランスが保たれます。
需要が大きい&供給が多い → 物価はあまり変化しない
需要が少ない&供給が少ない → 物価はあまり変化しない
となるわけですね。
ここまではイメージがつきますでしょうか。
ここで第3話 お金ってなに??Vol.2の話しを思い出してみて下さい。
第3話で”お金自体もモノと考えれば、自分のお金で他の国のお金というモノを買う
事もできる”と説明しました。このことと、上で説明した需要と供給、及び物価を
組み合わせて考えていきましょう。
何度も言いますが、必ず、買いたいお金を”モノ”として考えて下さい。買いたい
ものを”お金”として考えてしまうと混乱します。
お金はモノです、モノです、モノです、モノです、モノです・・(頭の中で何度も
何度も唱えて下さい。)
では日本円で米ドルというモノを買う、もしくは米ドルで日本円というモノを買う
というシチュエーションを考えてみましょうか。
世界には米ドルを使って日本円を買いたい人がたくさんいますし、逆に日本円を
使って米ドルを買いたい人もたくさんいます。
当然、日本円というお金は無限にあるわけではないのですが、今はは世界にある
日本円の量は一定と考えることにします。ではここでは仮の話しとして日本円の量
は100枚だとしましょう。
さてここでイメージしてみて下さい。
初めは日本円1枚は100ドルの値段でした。でも今日は米ドルを使って日本円を買い
たい人がものすごくたくさんいる(日本円というモノの需要が非常に高いということ
ですね)としましょう。
でも買える日本円の量は100枚しかありません。するとどうでしょう。
日本円というモノの需要が高い割に、供給が少ないということになりますよね。
これはさっき説明した
需要が大きい&供給が少ない → 物価は上がる
と同じです。つまり、日本円という1枚の値段が高くなるということです。
100万円が120万円になるという意味ではありません!!しつこいようですが、今
日本円はモノです。お金ではありません。モノです、モノです、モノです・・
モノ1枚の価格が上がるというだけのことです。そしてこの1枚は1万円札ではあり
ません!決して1万円札が1万2千円札に変化するわけでもありません!!モノです
モノです、モノです・・モノなんです!!
つまり、日本円1枚の値段は初めは100ドルだったのに、みんなが欲しがるので、
つまり需要が大きく供給が小さいので、価格は上がり、今では日本円1枚が200ドル
になってしまったということです。
逆はどうでしょうか。
初めは日本円1枚は100ドルの値段でした。でも今日は米ドルを使って日本円を買い
たい人が少ない(日本円というモノの需要が低いということですね)です。
しかし日本円の量は100枚と変わりません。
みんな日本円をいうモノを買いたがらないので、つまり需要が低く、供給が多い
ので、価格は下がり、今では日本円1枚が70ドルになってしまいました。
くどいようですが、ここでいう日本円1枚は1万円札でもなければ5,000円札でも
1,000円札でもありません!!あくまで日本円1枚という"モノ"です!!!!!!!
これはとても重要な事ですので、もう一度例を変えて説明します。
今度は日本円(皆さんが日頃使ってる”お金”です。モノではありません)を使って
米ドルというモノ!!を買うことにしましょう。
初めは米ドル1枚は100円でした。でも今日は日本円を使って米ドルを買いたい人が
多いようです。でも買える米ドルの量は100枚しかありません(米ドルの需要が高い
割に供給は少ない状態ですね)。
さぁ米ドル1枚の値段はどうなります? ・・・そうです、値段は高くなりますね。
初めは1枚100円だったのに、今では1枚120円出さないと買えなくなりました・・
逆の場合は?
今日は米ドルを買いたい人は少ないようです・・(米ドルの需要が低い割に供給が
多い状態ですね) ・・ ・・ ・・ そうです、値段は安くなります。
初めは1枚100円だったのに、今では1枚80円で買えるようになりました。
ここまではイメージがつきましたか?
まだおぼろげだなぁという方は、76行目の「ここで第3話 お金って~」で始まる
部分からここまでを、具体的にイメージできるようになるまで何度も読み返して
ください。
何度も言うようですが、「お金でお金を買おうとしている」と考えてしまうと混乱
しますので、必ず「お金でモノを買う」と考えて下さい。
さてさて、イメージを固めてもらったと思いますので、次のステップに進みましょ
う。
米ドル1枚が100円から開始した取引ですが、米ドルが欲しい人が多くて(米ドルの
需要が高くて)米ドル1枚の金額がどんどん高くなってきました。今は米ドル1枚120
円です。これを違う視点から見てみると、米ドル1枚の価値が上がったけど、日本円
はその分価値が下がったと言えませんか。これは日本円も”モノ”として捉えて、
物々交換で考えてみると分かりやすいです。
初めは米ドル1枚が日本円1枚と交換できてたのに、今は米ドル1枚を交換するのに、
日本円2枚が必要になってしまったという状態です。
日本円1枚の価値が下がってしまったということですね。だって1枚交換するのに
2枚必要になってるんですよ。米ドル1枚が100円だったとすれば、最初は日本円1枚も
100円だったのに、今では2枚必要になってるのですから、日本円1枚の価値は50円
になってしまったのです。。。
どうです、米ドルの価値が上がれば、日本円の価値が下がるというイメージがつき
ました?逆も同じです。米ドルの価値が下がれば日本円の価値が上がるのです。
それで、価値というものは常にお金に換算されますね。すると、ニュースや新聞で
よく言われてる為替が分かってくると思います。
と、その前に、もう一つ説明が・・ 「え~まだあるのかよ~」と思われたそこの
あなた、お願い、最後まで読んでね。あと少しだから・・
世界では国や地域によって様々なお金(通貨)が使われていますが、”基軸通貨
(きじくつうか)”というものがあるのです。これは世界の為替で中心に取引される
通貨の事で、今は米ドルが基軸通貨となっています。
”世界の為替で中心に取引される”というのはどういう事かというと、貿易(輸出入)
の取引を行う場合に計算されるお金が米ドルであるということです。これは言い換え
れば、取引を行う際、米ドルの価値を基本に据えて、その他の通貨の価値を決める
ということなんです。
ちょっと思い出してみて下さい。ニュースで為替のことを話してる時、
1ドル=79円98銭 で取引されています。
1ドル=81円42銭 で取引されています。
といった内容ですよね。何かに気づきませんか?
そう、ドルの方はいつも”1ドル”で、円の方の金額がいつも変わっています。
なぜなら・・、そうです、ドルが基軸通貨で、基本になっているからです。
さて、為替レートに関してそろそろ締めに入ろうと思います。
上で、ドルは1$に固定している理由が理解してもらえたと思いますが、では
円の価値がドルに対して下がった場合はどうなりますか。逆に円の価値が上がった
場合はどうなるでしょう。
円の価値とドルの価値が全く一緒の場合、それは「1$=100円」です。
では今1$=100円で取引されているとします。ここで、円の価値が10円上がったら
どうなると思いますか?
1$=110円になるのでしょうか・・?
そう、違います。「1$=90円」となるのです。「どうして~~?」と思った人、
もう一度146行目の「米ドル1枚が100円から開始した・・」から読み直してみて
下さい。
円の価値が上がったということは、ドルの価値が下がったということです。
今、「1$の価値は幾らなのか??」と1$に固定して考えているので、ドルの価値が
下がったということは、日本円から見ればその分安くドルを買うことができるわけ
ですよね。10円安くドルを買うことができる訳ですから、1$=90円になるのです。
逆はどうでしょう。
今1$=100円で取引されているとして、円の価値が10円下がったら??
そう、1$=110円ですね。
このブログを書いている今現在、1$=80円84銭です。「1$=100円」からすると
現在は円の価値が約20円も高いのです!!
円の価値がドルと比べて高い状況のことを”円高ドル安(えんだかドルやす)”と
呼びます。逆の場合は”円安ドル高(えんやすドルだか)”と呼びます。
外国為替レートに関しては理解してもらえたでしょうか。
今回は日本円と米ドルの比較で話を進めてきましたが、勿論ユーロとか、ウォン(韓国)、
豪ドル(オーストラリアドル)など、他の国の通貨でも同様に為替取引は行われ
ています。
Vol.1、Vol.2と為替(特に外国為替)について話しをしてきましたが、実はまだまだ
説明しなければいけないことが山のようにあります。ですが、余りたくさんのこと
をいきなり話しても混乱するので、為替に関してはまずは今回を一区切りにします。
今後必要に応じて説明していく予定ですが、今回の内容は基本中の基本となります
ので、是非覚えておいてください。
それでは次回は、今回も出てきた円高や円安による経済への影響を説明する
”第7話 円高/円安ってなに??”です。
第5話では為替(かわせ)の本来の意味を説明しましたが、今回のVol.2ではニュース
や新聞等で一般的に使われている”為替”(為替レート)について説明していきます。
為替レートを説明する前に、どうしても説明しておかなければならない事が2つあり
ます。それは「”需要(じゅよう)”と”供給(きょうきゅう)”」と「"物価(ぶっか)"」
いうものです。
これは学校の社会科の授業でも出てきたんじゃないかなと記憶してますが、改めて
説明しますね。
”需要”というのは、皆さんが何かモノを買いたいと思ったり、必要なモノで買わな
ければならないといった”購入意欲(こうにゅういよく)”の事です。
ただ個人の購入意欲のことを指すのは希(まれ)で、多くは国やある地域などの
比較的広い範囲においての意欲を意味します。
例えば「”現在の日本では自動車の”需要”が低く(もしくは少なく)なってきている」
といった使い方をします。意味としては、「日本では自動車を買いたいと思う人が
少なくなっている」という意味になります。
”供給”はモノやサービスを提供する、もしくは提供しようとする活動のことで、
上記の自動車の例で言えば、自動車を買いたい人に提供する(売る)ことを指します。
使い方としては例えば、「自動車の”供給”量が増えている」といったもので、意味
しては、「自動車の生産(及び販売)が増えている」という意味合いになります。
もう一つの”物価”ですが、これは文字通り”モノの価値”で、”価格(値段)”です。
皆さんが何気なく購入しているお菓子や食品や服などの価格のことです。
ただ、これも需要と同じく大きな範囲での価格を指します。
物価が上がるとか下がるとか言った言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、
あんまり実感はないかもしれませんね。なぜ実感がないか、それは、皆さんが日頃
買ってるモノの価格はあまり大きな変化がないからですね。
せいぜいお菓子をコンビニで買うと100円(消費税は無視して下さいね)だけど、
あっちのスーパーで買うと89円だ。とかその程度でしょう。
しかしこの例での価格の差は物価とは違い、スーパーが努力して価格を下げている
のであって、物価が下がっているとは言いません。
なぜなら、基本的にお菓子の”仕入れ(しいれ)”価格は基本的に同じだからです。
コンビニもスーパーもお菓子を売るためにはお菓子のメーカー(製造している会社)
からお菓子を仕入れて(買って)、それを皆さんに販売していますが、販売価格には
コンビニやスーパーの”利益”(本当は”粗利(あらり)”と言いますが)を上乗せしている
のです。
従って、この利益を少なくすれば、販売価格に差をつけることができるのです。
コンビニの場合 → 50円で仕入れて 50円の利益をつけて 100円で販売
スーパーの場合 → 50円で仕入れて 39円の利益をつけて 89円で販売
まずは、物価とはものの値段ではありますが、上の例のようにお店により価格が
違うことを指すのではないことを覚えておいて下さい。
で、この”需要”と”供給”と”物価”は非常に密接に関係しているのです。
またまたイメージして頂きたいのですが、この世界に一つしかないモノがあると
します。でも多くの人がこれを買いたいと思っています(需要が多いということ
ですね)。この場合、世界に一つしかないモノの値段はどうでしょうか?
逆に世界に溢れているモノがあり、それを買いたいと思う人は少ない(需要が少ない
ということです。)場合はどうでしょうか?
これは簡単ですね。世界に一つしかないモノの値段は非常に高くなります。1つしか
ないのですから、簡単には手に入らないからです。
逆に溢れているモノの値段は下がります。たくさんあるので簡単に手に入るから
です。またたくさんあれば、それ程貴重なモノでもないため、買いたいと思う
人は減ります。
これをさっきの需要と供給という言葉を使って説明すれば、世界に一つしかない
ものは、需要が大きい割に供給が少なすぎると言えます。逆に溢れているモノは、
需要が少ない割に供給が大きすぎると言えます。
少し整理しますと、下記のようなことが言えるわけです。
需要が大きい&供給が少ない → 物価は上がる
需要が少ない&供給が多い → 物価は下がる
ではもう一つの例を考えてみましょう。需要が多くて、かつ供給も多い場合はどう
でしょう?また、需要が少なくて、かつ供給も少ない場合はどうでしょう。
これらの場合は、基本的に物価にあまり変化はありません。たくさんの人が欲しい
けど、モノもたくさんあるのでバランスが保たれます。逆もしかりで、欲しい人は
殆どいないけど、モノ自体も少ないので、やはりバランスが保たれます。
需要が大きい&供給が多い → 物価はあまり変化しない
需要が少ない&供給が少ない → 物価はあまり変化しない
となるわけですね。
ここまではイメージがつきますでしょうか。
ここで第3話 お金ってなに??Vol.2の話しを思い出してみて下さい。
第3話で”お金自体もモノと考えれば、自分のお金で他の国のお金というモノを買う
事もできる”と説明しました。このことと、上で説明した需要と供給、及び物価を
組み合わせて考えていきましょう。
何度も言いますが、必ず、買いたいお金を”モノ”として考えて下さい。買いたい
ものを”お金”として考えてしまうと混乱します。
お金はモノです、モノです、モノです、モノです、モノです・・(頭の中で何度も
何度も唱えて下さい。)
では日本円で米ドルというモノを買う、もしくは米ドルで日本円というモノを買う
というシチュエーションを考えてみましょうか。
世界には米ドルを使って日本円を買いたい人がたくさんいますし、逆に日本円を
使って米ドルを買いたい人もたくさんいます。
当然、日本円というお金は無限にあるわけではないのですが、今はは世界にある
日本円の量は一定と考えることにします。ではここでは仮の話しとして日本円の量
は100枚だとしましょう。
さてここでイメージしてみて下さい。
初めは日本円1枚は100ドルの値段でした。でも今日は米ドルを使って日本円を買い
たい人がものすごくたくさんいる(日本円というモノの需要が非常に高いということ
ですね)としましょう。
でも買える日本円の量は100枚しかありません。するとどうでしょう。
日本円というモノの需要が高い割に、供給が少ないということになりますよね。
これはさっき説明した
需要が大きい&供給が少ない → 物価は上がる
と同じです。つまり、日本円という1枚の値段が高くなるということです。
100万円が120万円になるという意味ではありません!!しつこいようですが、今
日本円はモノです。お金ではありません。モノです、モノです、モノです・・
モノ1枚の価格が上がるというだけのことです。そしてこの1枚は1万円札ではあり
ません!決して1万円札が1万2千円札に変化するわけでもありません!!モノです
モノです、モノです・・モノなんです!!
つまり、日本円1枚の値段は初めは100ドルだったのに、みんなが欲しがるので、
つまり需要が大きく供給が小さいので、価格は上がり、今では日本円1枚が200ドル
になってしまったということです。
逆はどうでしょうか。
初めは日本円1枚は100ドルの値段でした。でも今日は米ドルを使って日本円を買い
たい人が少ない(日本円というモノの需要が低いということですね)です。
しかし日本円の量は100枚と変わりません。
みんな日本円をいうモノを買いたがらないので、つまり需要が低く、供給が多い
ので、価格は下がり、今では日本円1枚が70ドルになってしまいました。
くどいようですが、ここでいう日本円1枚は1万円札でもなければ5,000円札でも
1,000円札でもありません!!あくまで日本円1枚という"モノ"です!!!!!!!
これはとても重要な事ですので、もう一度例を変えて説明します。
今度は日本円(皆さんが日頃使ってる”お金”です。モノではありません)を使って
米ドルというモノ!!を買うことにしましょう。
初めは米ドル1枚は100円でした。でも今日は日本円を使って米ドルを買いたい人が
多いようです。でも買える米ドルの量は100枚しかありません(米ドルの需要が高い
割に供給は少ない状態ですね)。
さぁ米ドル1枚の値段はどうなります? ・・・そうです、値段は高くなりますね。
初めは1枚100円だったのに、今では1枚120円出さないと買えなくなりました・・
逆の場合は?
今日は米ドルを買いたい人は少ないようです・・(米ドルの需要が低い割に供給が
多い状態ですね) ・・ ・・ ・・ そうです、値段は安くなります。
初めは1枚100円だったのに、今では1枚80円で買えるようになりました。
ここまではイメージがつきましたか?
まだおぼろげだなぁという方は、76行目の「ここで第3話 お金って~」で始まる
部分からここまでを、具体的にイメージできるようになるまで何度も読み返して
ください。
何度も言うようですが、「お金でお金を買おうとしている」と考えてしまうと混乱
しますので、必ず「お金でモノを買う」と考えて下さい。
さてさて、イメージを固めてもらったと思いますので、次のステップに進みましょ
う。
米ドル1枚が100円から開始した取引ですが、米ドルが欲しい人が多くて(米ドルの
需要が高くて)米ドル1枚の金額がどんどん高くなってきました。今は米ドル1枚120
円です。これを違う視点から見てみると、米ドル1枚の価値が上がったけど、日本円
はその分価値が下がったと言えませんか。これは日本円も”モノ”として捉えて、
物々交換で考えてみると分かりやすいです。
初めは米ドル1枚が日本円1枚と交換できてたのに、今は米ドル1枚を交換するのに、
日本円2枚が必要になってしまったという状態です。
日本円1枚の価値が下がってしまったということですね。だって1枚交換するのに
2枚必要になってるんですよ。米ドル1枚が100円だったとすれば、最初は日本円1枚も
100円だったのに、今では2枚必要になってるのですから、日本円1枚の価値は50円
になってしまったのです。。。
どうです、米ドルの価値が上がれば、日本円の価値が下がるというイメージがつき
ました?逆も同じです。米ドルの価値が下がれば日本円の価値が上がるのです。
それで、価値というものは常にお金に換算されますね。すると、ニュースや新聞で
よく言われてる為替が分かってくると思います。
と、その前に、もう一つ説明が・・ 「え~まだあるのかよ~」と思われたそこの
あなた、お願い、最後まで読んでね。あと少しだから・・
世界では国や地域によって様々なお金(通貨)が使われていますが、”基軸通貨
(きじくつうか)”というものがあるのです。これは世界の為替で中心に取引される
通貨の事で、今は米ドルが基軸通貨となっています。
”世界の為替で中心に取引される”というのはどういう事かというと、貿易(輸出入)
の取引を行う場合に計算されるお金が米ドルであるということです。これは言い換え
れば、取引を行う際、米ドルの価値を基本に据えて、その他の通貨の価値を決める
ということなんです。
ちょっと思い出してみて下さい。ニュースで為替のことを話してる時、
1ドル=79円98銭 で取引されています。
1ドル=81円42銭 で取引されています。
といった内容ですよね。何かに気づきませんか?
そう、ドルの方はいつも”1ドル”で、円の方の金額がいつも変わっています。
なぜなら・・、そうです、ドルが基軸通貨で、基本になっているからです。
さて、為替レートに関してそろそろ締めに入ろうと思います。
上で、ドルは1$に固定している理由が理解してもらえたと思いますが、では
円の価値がドルに対して下がった場合はどうなりますか。逆に円の価値が上がった
場合はどうなるでしょう。
円の価値とドルの価値が全く一緒の場合、それは「1$=100円」です。
では今1$=100円で取引されているとします。ここで、円の価値が10円上がったら
どうなると思いますか?
1$=110円になるのでしょうか・・?
そう、違います。「1$=90円」となるのです。「どうして~~?」と思った人、
もう一度146行目の「米ドル1枚が100円から開始した・・」から読み直してみて
下さい。
円の価値が上がったということは、ドルの価値が下がったということです。
今、「1$の価値は幾らなのか??」と1$に固定して考えているので、ドルの価値が
下がったということは、日本円から見ればその分安くドルを買うことができるわけ
ですよね。10円安くドルを買うことができる訳ですから、1$=90円になるのです。
逆はどうでしょう。
今1$=100円で取引されているとして、円の価値が10円下がったら??
そう、1$=110円ですね。
このブログを書いている今現在、1$=80円84銭です。「1$=100円」からすると
現在は円の価値が約20円も高いのです!!
円の価値がドルと比べて高い状況のことを”円高ドル安(えんだかドルやす)”と
呼びます。逆の場合は”円安ドル高(えんやすドルだか)”と呼びます。
外国為替レートに関しては理解してもらえたでしょうか。
今回は日本円と米ドルの比較で話を進めてきましたが、勿論ユーロとか、ウォン(韓国)、
豪ドル(オーストラリアドル)など、他の国の通貨でも同様に為替取引は行われ
ています。
Vol.1、Vol.2と為替(特に外国為替)について話しをしてきましたが、実はまだまだ
説明しなければいけないことが山のようにあります。ですが、余りたくさんのこと
をいきなり話しても混乱するので、為替に関してはまずは今回を一区切りにします。
今後必要に応じて説明していく予定ですが、今回の内容は基本中の基本となります
ので、是非覚えておいてください。
それでは次回は、今回も出てきた円高や円安による経済への影響を説明する
”第7話 円高/円安ってなに??”です。