日本統治時代の台湾に生まれた男性らの日本国籍認めず 日本は再び台湾を見捨てるな | 幸福実現党 森よしひろのブログ

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日本統治時代の台湾に生まれた男性らの日本国籍認めず 日本は再び台湾を見捨てるな
https://the-liberty.com/article/19125/

《ニュース》
日本統治下の台湾で生まれ育った3人の男性が、大東亜戦争前に持っていた日本国籍を現在も保有していることの確認を求めた訴訟の判決が11日、東京地裁であり、市原義孝裁判長は「日本国籍を喪失した」と判断。請求を棄却しました。

《詳細》
3人は、85歳から99歳。日本の統治下だった台湾で生まれ、日本国籍を取得し日本人として暮らしてきたにもかかわらず、日本が台湾の主権を放棄することなどを定めたサンフランシスコ平和条約や日華平和条約により、「本人の同意なしに日本国籍を剥奪されたのは違憲」と主張していました。

東京地裁は、日清講和条約により日本国籍を保有することになった台湾人とその子孫について、法令の適用や戸籍などの面で、日本本土に住む日本人とは異なる扱いを受けていたと指摘。「領土の変更に伴う国籍の変動は条約で定められるのが通例で、そうした事態は憲法自体が認めている」として訴えを退けました。

出廷した原告の一人で元日本陸軍所属の楊馥成(よう・ふくせい)さん(99)は「日本人として生まれ、日本の教育を受け、完全な日本人だと思ってきた。裁判を通じて過去の台湾人が日本に対して抱いていた心情を理解してほしい。非常に残念な判決。昔の上司や戦友に合わせる顔がない」と述べ、控訴する意向を示しています。

《どう見るか》
原告の楊さんは日本軍の軍人として先の大戦に参加。補給部隊の一員として食糧確保に奔走しました。戦後は蒋介石・国民党政権から反体制異分子とみなされ、7年間投獄された経験もあると報じられています。

楊さんは、判決が日本国籍を有していた台湾人と日本本土の日本人を区別したことについて、「私個人では区別は受けていなかった。軍隊にいた時は日本人として信任され、軍の機密に関する仕事も任された」と反論しています。

楊さんの主張の通り、先の大戦で日本や台湾、アジアを守るために日本軍として戦い、散華された方は多くいます。大川隆法・幸福の科学総裁は9日の法話「『メシアの法』講義」で、このように話しています。

「先の戦争中は台湾の方は、日本人であったので。日本名を持っていて、特攻隊のなかにも台湾の方は入っている。日本人として、敵艦に突っ込んでいかれた方もいっぱいいらっしゃる。靖国に祀られている方もいらっしゃる。だから、そういう日本人として戦った方々は数多くおられた国であるので、戦後の扱いはちょっとあまりにも、冷たすぎるというふうに思っています」

日本は1972年、中国と日中平和友好条約を結ぶと同時に、日華平和条約を「事実上失効した」として一方的に破棄し、台湾との国交を断絶しました。

今、中国が台湾統一に動き、軍事力による併合の可能性も高まっています。原告の楊さんも、「中国は台湾を中国の領土の一部だと宣伝しているが、事実はそうではない。中国に(台湾併合を)あきらめさせないと、東洋の平和は期待できない」と述べ、日本は再び台湾を見捨てないでほしいと訴えています。

楊さんら台湾の人々が今、このタイミングで日本国籍に関する訴訟を起こしたのは、「一方的な国籍剥奪は不当」という思いかもしれませんが、台湾が中国に飲み込まれることを危惧し、日本や世界に助けを求めている、とも読み取れます。

「日本は再び台湾を見捨てないでほしい」──かつて日本人として祖国を守るために戦った台湾の人々の切実な訴えを無視することは許されないでしょう。