そのままのあなたでいていいんだよ

微笑みを浮かべ
僕を見つめるあなた
あなたの澄んだ瞳
やわらかくあがった口元

そのままのあなたでいていいんだよ

あなたがそう声をかけてくる時
僕はきっと微笑み返してるだろうけれど
実は不安にかられてるんだ
あなたが僕の何をみてそう言って
いるのだろうって

だって僕はいつだって選んでる
いつだって役割を演じてる
いつだって変わっていきたいと思ってる

今ココにいる僕はたしかに僕の一つだけれど
一秒後には違う僕になってる

どの僕を認めているのか
見つめているのか

そのままのあなたでいていいんだよ

ひとによってはもしかしたら
心地よい言葉なのかもしれないね

でも僕はあなたのつくった箱の中に
急に閉じ込められた様な気がしてしまうんだ

僕はその中では
その時の僕でしかいられなくなる
永遠に閉じられた箱の中
ショーケースに入れられた
日本人形のよう

窮屈で息苦しい

僕はピエロにもなりたいし
宇宙飛行士にもなりたいし
魔法使いにもなりたい

あなたが大切になればなるほど
長く時間をともにすればするほど
僕はあなたの前では色々な僕でいたくなる

僕の中には僕達がいて
一人一人が外に出たがってる

おこりんぼ、てれすけ、おとぼけ、ねぼすけ

はじめましてこんにちは

びっくりさせるつもりはないけれど
そんな僕がでてきたら
あなたを大切に思いはじめた証だと
そうとらえてほしい

そのままのあなたでいていいんだよ

祝福と呪いは紙一重