『根の治療をしましょう』
歯科医院で聴く事が多いフレーズですよね
この治療は二つの事を意味しています。
一つ目は『神経をとる治療』
二つ目は『一度、根の治療をしたけど、根の先に炎症が起きてしまったのでするとき』
目的は違うのですが、やっている事はほとんど同じです。
両方の治療に共通しているのは、根の治療をしている時に悪さをする菌が根の中に入らないようにする事です。
この事を徹底するとほとんどが問題が起きなくなります。
治療前、被せ物を外す前です。
被せ物を外して、ムシ歯になっていた部分を取り除いた後です。
ムシ歯を取り除いた事で、歯が無くなってしまっています。
歯がなくなった事で、壁が無くなっているのと同じ状態になっています。この状態ですと、細菌が根の中に入りやすいです。防波堤と同じように、壁を人工的に創ります。
壁を創っただけでは、まだまだ不十分です。ゴムシートをかけてより細菌が入り込まない状況を創り出します。
以外に盲点なのが、治療途中のときのフタの仕方です。いい加減なフタをしてしまえば、隙間から細菌が入り込んでしまいます。なので、フタは強度がある物を選びます。
何度も、何度も、根の治療をしても良くならないときは、まれにフタの隙間から細菌が入っているからというときもあります。
根の治療のポイントは、
『治療中に細菌を根の中から少なくするのか』
『治療と治療の間で、細菌を根の中に入らないようにフタをするか』
『根の治療回数をいかに少なくするのか』
『それぞれの歯によって、根の数が違います。見逃さないように探して、すべての根の中を奇麗にできるか』
だと思っています。
僕自身の治療技術は、まだまだ未熟です。
すべての方にご満足して頂けるように、日々精進している最中です。