なかなかブログの更新が出来ずに久しぶりの投稿になりましたが、昨日、お誘いをいただき千葉県の山の中にある #かずさDNA研究所 に行ってきましたので、この施設について投稿します!
千葉県に住んでいても何その施設❓と知らない人も多いと思いますから、千葉以外にお住まいの人は全くわからないかもしれません。
かずさDNA研究所は30年前に千葉県が手掛けたかずさアカデミアパークという国際的水準の研究開発機能の集積を図るサイエンスパークの中核を担う施設として千葉県木更津市の山の中に開所されました!
「かずさアカデミアパーク」の千葉県の目的は、
「幕張新都心構想」「成田国際空港都市構想」と共に「学術・教育」「国際物流」「研究開発」の3項目の千葉新産業三角構想と題し、千葉の基幹プロジェクトとして推進されてきた。
がしかし、バブルがはじけ、幕張新都心の企業誘致なども進まず、埋立地は空き地が目立ち、成田空港も国際空港としての機能はいまだに周辺エリアの整備が進まず、羽田空港にその立場を脅かされている現状。
かずさアカデミアパークも同様、バイオテクノロジーの最先端技術の研究施設や企業を誘致するはずが千葉の山奥に移ってくる
施設はなく、空き地だらけでありました
私の友人がかずさDNA研究所に勤務していた時期があったので、10年くらい前にお邪魔しましたが、何となく活気を感じられない印象がありました。
かしかし、DNA研究所は2003年の人ゲノム解読がなされてから状況が少しずつ変わってきたようで、一時は千葉県のお荷物的存在であった施設も今や世界でも最先端のDNA解析を誇るまでになりました。
当初は基礎研究が主な仕事でなかなか稼ぐことにはならず、千葉県に貢献出来る施設ではなかったわけですが、今は知的財産権も含め稼ぐDNA研究所に生まれ変わりつつあるようです。
こんな世界に誇れる施設が千葉県にあることを知らない人が多いと改めて感じ、その点は私も知らなかったことを反省しブログに投稿したしだいです。
DNA解析が進むとよりひとり一人の身体にアプローチが出来るので、その人に合った治療、投薬がなされるようにもなり、現状のような年齢や性別などの大まかな体系の医療からパーソナルな医療へと変わっていき、救われる命も多くなると期待されます。
また、ヒトゲノム解析は究極の個人情報であるため、取扱いも非常に重要な問題ですし、ゲノム編集など人間が都合のいいように遺伝子を操作出来るなど倫理観も重要なテーマとなります。
進歩は人間にとって重要なことではありますが、人間が全てを操作出来るという世界は恐いとも思います。
技術的な進歩と共に人間自体も進歩していかないと破滅の道に行ってしまっては何もなりません。
そんなことを考えながら、素晴らしい千葉県の施設を見学させていただきました。
見学ツアーでは野菜や肉のDNAの注出をさせてもらったり、工作でDNAの螺旋状のキーホルダーを作らせてもらえたり、夏休みの自由研究にはもってこいの施設だと感じました。
なかなか千葉県に来ることがない方々もいらっしゃると思いますが、千葉にはこんな素晴らしい施設があることをお見知り置きください!
徹底現場主義のもりやさとしでした。