こんにちは。獣医師の加藤です。
寒い日が続いていますが体調を崩したりしていませんか?

さて今月はバレンタインがありました。皆さんチョコレートは渡せましたか?また、貰えましたか?
今では定番のイベントとなり、そんな時にはワンちゃん、ネコちゃんによるチョコレートの誤食も多々あります。
美味しそうな甘い匂いに誘われてパクっと。

チョコレート中毒の症状としては、
・嘔吐 ・下痢 ・呼吸促迫 ・頻脈・動機 ・昏睡・麻痺などの症状が出てきます。中には死亡することもあるとても怖いものです。

チョコレート中毒の原因としては、カカオに含まれる「テオブロミン」という物質が関与しています。この成分は神経興奮作用があり、心拍数が上昇し、血管が収縮し血圧が上がります。呼吸も速くなり、興奮状態になります。
この「テオブロミン」はチョコレート以外にもココアなどにも多く含まれており、ココアパウダーを使ったお菓子などの誤食にも注意が必要です。

チョコレートを食べてしまった場合は、なるべく早く病院に来て頂き、催吐処置を行った方がいいです。出来るだけ胃や腸で吸収される前に、食べた物を外に出すことを優先させましょう。
個人で判断するのではなく、一度病院に相談して頂き、獣医師と適切な対処をしていきましょう。

獣医師 加藤