ジャン・ギャバンの吹き替え | 紅の豚・刑事コジャック 森山周一郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

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サッカー五輪アジア予選で
サッカーを国技としている北朝鮮に勝った。
まずは難関を一つ突破。

午前1時前に終ったので続いて
何気なく見た映画がスエーデンの作品。
ボクシングものだがなかなかの出来なので
ついつい終わりまで観てしまった。

タイトルは「スコーピオン」WOWOWも
アメリカ映画が無くなったのでヨーロッパ映画に
目を向けざる得ないのか。

私が初監督作品「幻想のパリ」と撮った20年程前には
アメリカ映画に食われてフランス映画界が低迷しフランス政府が
アメリカはじめ外国映画を50%以下に制限した時代だった。

昭和20年代にはジャン・ギャバンという名優が存在し
ジェラール・フィリップ・アラン・ドロンといったスターが
活躍して数々の名作を世に送り出していた。
そのジャン・ギャバンを吹き替えたのが私です。

何人かの声優がジャン・ギャバンにチャレンジしたが
今ひとつピッタリ来ず吹き替えなんか
ほとんどやらなかった私に巡って来てヤケクソで演じたら、
テレビ局に80代だろう女性から投書が来て、
「ジャン・ギャバンがこんなに日本語が上手いと思わなかった」と。
これぞ正に吹き替えをやる人間にとっては最高の賛辞である!
それまでにとってあったジャン・ギャバンの声も全部私がとり直し
以後全てNHK始め民放全局が私になってしまった。

生涯に彼は44本の作品に出演し43本私がやった。
とんだ自慢話になってしまった。
しかしこれが後の「刑事コジャック」「紅の豚」へと
繋がって行くのだからお許しください。






森山周一郎