松本杜也という男 -3ページ目

松本杜也という男

君は知っているだろうか。
松本杜也という男を。


毎日を最大限に楽しむ天才と言われてる彼の紹介を少しさせてください。

このブログはそんな松本杜也とその仲間たちの笑いあり涙ありの物語である。


いつもと変わらない毎日を過ごしていたときにその事件は起こった。

地元の仲間と四人でお酒を飲みほろ酔い気分で最終の電車に乗り帰宅していた…

最寄りの駅につく

夜中にカラスがたくさんいる光景をみて俺は少し不気味に思った

「いやぁ、今日はほんとに楽しかったねー」

仲間の一人はっしーがそんな感想を述べながらみんなで歩いて家へ向かっていた

道の角を曲がると目の前に中学生が五人ほど。

…すると突然

「やばい
逃げろおおおおお!!」

この静かな街には似合わないとてつもなく大きな声には違和感しか感じられなかった。

なんなんだ
この違和感に何が起こったか理解が少し遅れる

それと同時に目の前の集団の足音が
近くから遠くへと逃げていく

そうかあの中学生たちが俺たちをみて逃げていったのか

いや…なぜだ

そんなことを思っていたら仲間の一人村上があきらかに不機嫌な顔で口を開く

「あいつらきっと万引きとかタバコとかなんかやってたんだろ
てか声でけぇよ、あー耳がいてぇ」

あー、
そういうことか
それで逃げたのか

俺たちはここでこの事件に深入りしなければあんな大事件に巻き込まれることはなかっただろう。


ここでけいちゃんが提案をした

「じゃあさー
あいつら捕まえて注意してやろうぜ!」

初めはゲーム感覚だった
そしてこの提案にみんな首を縦にふった。

…これが俺たちの地獄のドロケイの始まりである。



とりあえず中学生たちが逃げた方向に走ってみた

普通の四人では一度逃げられた中学生を見つけるのは不可能

いや例え見つけたとしても捕まえるのは難しいだろう。


しかし俺たち四人はただの四人ではないのだ。

みんなそれぞれ何かの力が人よりほんの少しだけすぐれている者の集まり

かっこよく言えば『少能力者』だったのだ

「駐車場だ」
村上が急にそう言った

「駐車場から声が聞こえる」

俺たちにも駐車場から声が聞こえる
…そうこれが村上の能力

こいつは生まれつき聴覚と視覚が人の何十倍
いや何百倍

いや正確には1.2倍くらいいい

村上が言うには音を聞くと同時に空気の振動を見ているらしい

と言われても俺たちにはよくわからないが。


「じゃっ、駐車場少しみてくるわ」

はっしーがそう言いながら走りだした

…走りだしたというスピードではないが。

そうこいつの能力は足が速い

マラソン大会はもちろん学校で一位
短距離も50m6秒くらいと結構速い


ここから駐車場の往復としては妥当な時間をかけてはっしーが戻ってきた

「うん、村上のいうとおりさっきの中学生五人組が駐車場にいたよ」

それを聞き俺たちは四人で駐車場に向かった。

駐車場の近くにつくと
「ここからは危険だからとりあえず俺がいくよ」

けいちゃんが靴紐を結びながらそんなことを言った

そうこいつは力が少しだけ強い
握力は左右50キロくらい

まぁこいつに任せれば安心だ
というか中学生相手だから誰に任せても大丈夫だろう。


これでみんなの少能力はわかったかな

あぁ、俺?

俺の能力は人の心が少しだけ読める読心術者である

ちょっと時間あるからこの文を読んでいるあなたの心を読んであげるよ


『くだらない』

こう考えていただろう。

おっと、話を戻そう


けいちゃんは車の隅にいる中学生たちにそっと近づいた。

その様子を俺たちは影から見守る


あと5mくらいまで近づいたときにけいちゃんは引き返してきた。


「けいちゃん、どうしたんだよ?」

「なんかあいつら誰かに電話してたから戻ってきた」

こいつの考えはよくわからん。

中学生たちは誰かに電話で

『大学生に追いかけられてます!
助けてください、助けてください!』

って言っていたらしい。

「なぁもりやの読心術で誰に電話してたか教えてくれよ!」

「ばかかよ、そんなの簡単だよ
あいつらの先輩だよ。
高校のヤンキーってとこ
もしかしたらヤクザの下っ端とかかもな

とりあえず…どーする?」



「おもしろそう戦いてえ」

喧嘩がだいすきなけいちゃんはそう言った

「もしも本当に危ないやつだったら逃げよう!
楽しそう!」

追いかけたり追いかけられたりが大好きな橋爪はそう言った

そしてそのボスとやらがくるまで俺たちは駐車場の近くで待機することになった


そして村上が…

「…くるぞ。
車の音だ。」