松本杜也という男 -2ページ目

松本杜也という男

君は知っているだろうか。
松本杜也という男を。


毎日を最大限に楽しむ天才と言われてる彼の紹介を少しさせてください。

このブログはそんな松本杜也とその仲間たちの笑いあり涙ありの物語である。

村上が小さな声で一言…

「…くるぞ。
車の音だ。」

ドックン、ドックン…
あのとき俺の心臓の音はきっと村上に聞こえていただろう。


俺たちは車の到着を待った
これほどまでに一分一秒が長く感じたことはない


遠くにギリギリ見える距離にきた車をみた村上の顔は一瞬で曇る

「どうした?」

村上は答えない…
しかし手汗、額の汗は何かあったことを知らせてくれている

そしてただ一言だけ

「みんな…逃げろ」

そして村上は走っていった

「あいつ急にどーしたんだよ
どんな車がきてんだよ」

俺たちは車を見た

あれは…


白黒の車

上には赤いランプ

そうパトカーだ。


俺たちが騒いでたせいでボスより先に警察がきたのだ

きっと近所の誰かが通報したのだろう


俺は話し出す

「けいちゃん、はっしー落ち着こう

ここで三人が同じ方向に逃げたら目立つから今からみんな個人行動をしよう

そして警察がいなくなったらラインで連絡してまた合流しよう
こんなこと言いたくないけどもし捕まってしまったときはお互いの名前は絶対に出さないようにしよう

最後に俺から一つだけ言わせてくれ

頼むみんな…捕まらないでくれ」


「おう、約束だ」

「当たり前だろ」

いつもヘラヘラしてる二人

今もヘラヘラしてるように見える二人

しかし目の奥の色でわかる
今回は真剣だ

こいつらなら逃げ切れるだろう
そう信じて十字路を警察がきていない三方向バラバラに別れて走りだした


そう、本当のドロケイは今
始まったのだ…。


けいちゃんは警察が走ってきている道を真っ直ぐ逃げる
俺は右に曲がり
はっしーは左に曲がった


嫌な予感がする
胸がざわめく

そして俺は叫んだ

「けいちゃん!!
そっちはだめだ!!!
警察に挟まれてる!!!」

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もりや、そっちはだめって言うのおせーよ笑

ははっ、目の前にパトカー後ろにもパトカー
絶対絶命ってとこかな。

あーあ、俺もっとみんなと遊びたかったなー

みんな、ごめんな

全員で逃げ切ろうって約束したのに

本当…ごめん。


「…警察だ、話を聞かせてもらおう」

4月27日午前2時
けいちゃん確保


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ペコポンッ

一人で木の影に隠れているときにはっしーのラインが鳴る

四人のラインで一言

『みんな…ごめん
お前らは絶対逃げて』

けいちゃん…
熱くなる身体、目頭

このとき逃げ切るという俺の気持ちはさらに強いものへと変わった。


そして鳴るはずのない相手からの電話が鳴る

どういうこと
お前は捕まったんだろ?
電話なんかできないだろ…


…どうしてけいちゃんから電話がくるんだよ!


俺は無言で電源を切った…
ごめんな、けいちゃん。

ーーーー

「くそっ!誰も出ないか。
まぁいい、時間の問題だ
全員捕まえてやる。
あと三人、あと三人…」

けいちゃんの携帯を握りしめた警察は怒りと笑いの二つを混ぜ合わせた表情をして静かに停車していた車のエンジンをかけた。