(11) 毎日セックスすると妊娠しにくくなる 矢印 straycats

 何もしなくても減っていくばかりの卵子と違い、精子は毎日作られ続けます。卵子は年齢とともに老化していくのですが、精子はいつでも若々しい。これが精子と卵子の決定的な違いです(いかに卵子が大事か)。

 卵子は45歳ぐらいでほぼゼロとなりますが、精子は死ぬまで作られ続けるのでほぼ無限です。20歳ぐらいの元気いっぱいの若者の精子と、80歳ぐらいの老人の精子を顕微鏡で見比べてみても区別がつきません。

 男性だって老化していくじゃないか、とおっしゃるかもしれませんが、それは性欲とか勃起力とかそういう部分であって、精子そのものに違いはありません。セックスする意欲という部分と、精子そのものによる妊娠させる力とは別の問題なのです。

 精子が少ないとか精子の動きが悪い、といった病態はあります。しかし精子が完全にゼロの無精子症でない限りは、少ない精子であったとしても作られ続けることに違いはありません。

 ですから毎日セックスしても精子はなくなりません。では精液が薄くなることはないでしょうか? 薄くはなります(でも日にちがたてば元に戻ります)。薄くなった精液でセックスしても問題ないでしょうか? 問題ありません。子宮に入っていく精子は足し算です。回数が多ければ子宮の中に入っていく精子の数も増えます。したがって排卵日周辺の夫婦生活の回数が多い方が妊娠率が上がります。しかしタイミングの良い1回だけの性交と比べてほんの少しよいぐらいですが。

これは本当 右 性交の回数が多い方が妊娠率が高い。しかしタイミングが良ければ1回だけの性交でも十分。