いろいろな場面で「ヨーガを始めたきっかけ」や、

 

「なぜヨーガの先生になったのか」という質問を受けます。

 

 

私がヨーガの先生になったのって、

 

「夢を叶えた!」とか、

「運命とか天職」とか、そういうことでなく。

 

才能を活かしてとか、そういうことも考えたことないです。

 

 

そもそもヨーガの先生になりたいと思ったことは一度もなかった。

そんなアイデアすら1ミリもなかった。

 

 

だから、「なぜヨーガの先生になったのか」と聞かれても、

面白い回答ができないのですね(笑

 

 

でもヨーガの先生になるもっと前、

「ヨーガを極める!」と、それはもうすごい勢いで決めました。

(理由は素潜りで海に深く潜りたかったから)

 

 

「何をもって極まるのか」も全然知らなかったけど。笑

 

 

 

で、そこからあるヨーガの先生の本に出会い、

 

その先生から習うと決めたら、

 

その先生は、指導者養成講座と不定期のワークショップでしか教えていらっしゃらなくて。

 

「極める」と決めたからには不定期のワークショップでは足らん!となり、

 

「先生から学べるんだったらなんでもいい!」ということで、

養成講座に飛び込みました。

 

 

1年ほど先生の元で学んで、養成講座が終わってしまって。

 

指導者のお免状もいただきましたが、資格には興味はなく、

 

先生になるとか、全く考えていませんでした。

 

「まだまだヨーガを学びたい、もっともっと練習したい」ということで頭がいっぱいでした。

 

 

ヨーガを教えるきっかけは、

「養成講座の仲間からヨガクラスの代行を頼まれた」ことなんですね。

 

平日の夜のクラスで、私も会社員でしたから会社帰りに行ったんです。

 

緊張したとか、そういうことは全く覚えていないのですが、

 

とにかく夢中でクラスをしました。

 

 

それがもう、楽しくて。

 

生徒さんたちと一緒にヨーガの時間を過ごして。

 

クラスが終わる時に、目の前の生徒さんたちが本当にいいお顔をしていて。

 

リラックスした、とても集中した表情で、呼吸を見つめていて。

 

その風景にまずとても感動しました。

 

あまりに美しくて。

 

 

そしてクラスが終わった後は、皆さんとってもいい笑顔で

 

「あー、気持ち良かったー!」とか、

 

「楽しかったー!」とか、

 

心から言っていて。

 

 

楽しくクラスをさせてもらって、

 

目の前の人が全員、最高の笑顔で、

 

「ありがとう!」とお礼なんて言われて、

 

講師料としてお金までいただけて。

 

 

「なんじゃ、こりゃ!!」と世界がひっくり返ってしまったんですね。

 

ハードワーク、殺伐としたオフィスの雰囲気(忙しかったので)=仕事

 

だったのに、

 

楽しい、笑顔 =仕事 が目の前にあったから。

 

今までの会社勤めでは経験できなかった感動で、

 

ショッキングでした。

 

 

こうなったらもう、私は単純ですから、

 

「ヨーガクラスをもっとやりたい!」と思うわけです。

 

当時はまだヨーガブームが来る前で、

 

どんどんヨガスタジオや、ヨガ教室が増えていた頃でした。

 

ヨーガの先生や仲間から「クラスやってみない?」とお声をかけていただき、

 

どんどんクラスが増えて言って、

 

ヨーガの仕事が大好きすぎて、もっともっとやりたくて、

会社も辞めちゃいました(笑

 

会社の仕事にやりがいを感じていたし、お給料も結構頂いていたんですけどね

 

1ミリも迷いませんでした。

 

 

 

クローバー

 

 

 

気がつけば14年が経ちましたが、

 

私のモチベーションは、生徒さんたちの笑顔。

それだけだったと思います。

 

 

自分の仕事で、目の前の人が笑顔になってる。

 

これが私の喜びになってる。

 

 

私の目的はそれだけで、

もしかしたら「ヨーガの先生」でなくてもいいのかもしれない。

 

 

 

14年経った今も、今の仕事が大好き。

 

生徒さんが一人でもいる限り、私はヨーガの先生でいられて、

 

幸せを感じられる。

 

 

 

だから、天職だとか、才能だとか、

 

考えたこともないし、どうでもいい、ということです。

 

 

もしかしたら、人に何かを教える仕事なんて向いてないかもしれない。

 

学生の頃は先生という存在が大キライだったし

 

人前に立つことは苦手だったし。

 

あまり社交的でもないし。

 

 

 

でも、ヨーガが好きで、生徒さんとの関わりが好きだから、

 

人前に立つし、人と関わる。

 

向いてるとか、向いてないとか、

私にとって本当どうでもいいこと。

 

 

 

「それをやりたいか」

 

「楽しいか、好きか」

 

「情熱があるか」

 

それだけでいいんじゃないかな。

 

 

 

「天職はなんだろう」「向いている仕事はなんだろう」

なんて考えている間は見つからないと思う。

 

 

「自分らしさ」は、「楽しい」とか「喜び」の先にしかないから、

 

好きなことをどんどんやって、

楽しい時間を過ごすことに夢中になって、

探していることも忘れちゃった時に、

 

目の前に当たり前にフツーの姿をして現れるものなのかもしれない。

 

 

 

長くなっちゃったけど、

 

最近、クラスでそんな話になったので書きました。

 

 

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楽しい、嬉しい「今」の先に、

 

楽しい仕事、嬉しい人間関係があるのだと思う。

 

 

 

ブルーハーツ