私がなぜヨーガに夢中になって、
世界中のどこへでも行って、
長いことずっと探求し続けていたかというと、
あることにとらわれて、
それを追いかけていたからかもしれません。
中学でも部活はバスケで。
それはもう厳しい練習をして。
中学3年の時のある試合で、特別(と自分では思っている)な経験をしたことがありました。
スポーツ心理学の「ゾーン」と呼ばれている状態です。
絶好調っていう状態。
いくら走っても息が上がらない。
全く疲れない。
ジャンプすれば誰よりも高く跳べて。
スローモーションになったり、
相手の動きが面白いくらい見える。
次に何が起こるかもわかった。
時間の感覚がいつもと違った。
試合の全てを自分が把握していて、
後ろまで見えている感覚。
どこに放り投げても、ボールは面白いようにゴールに入り、
練習でもしたことがないような動きを勝手にしていたり、
相手の選手の存在が曖昧になり、
まるで私1人で遊んでるみたいだった。
おもしろくて仕方ない。
それを会場の天井の方から全体を見ている感覚もあり、
監督の表情や、
2階席で私の事を応援してる母の表情まで見えていた。
空間の感覚もいつもと違った。
結局、その時の全部の得点の半以上は私のゴールで。
本当に最高の気分だった。
。。。
そのあとに私に何が起こったかといえば、
その経験が忘れられなくなり、
「またあの感覚を味わいたい!」と思うようになって。
でも自分に何が起きたのか、
なぜそうなったのか、
全然分からなかったので、
どうしたらまたあの状態になれるのか分からず、
時々調子のいい時はあったけど、あの感覚には遠く及ばず。。
「なんであの時のようにできないんだろう」と
だんだん苦しくなってしまって。
休みの日も自主練をしたり努力したけど、
二度と味わえなかった。
それからバスケもやめて、
そんなことも忘れかけて、
長い時間が経って。。
また「あの感覚」を思い出したが、
「ヨーガ」だったんですね。
続く。。