「うつは体から治せる」の勝手にまとめ、今回で11回目です。
鈴木直人先生の書かれた本です。
面白いので基本おすすめしてます。
前回は怒りなどの感情を出さずにいると
交感神経の働きが弱くなりフリーズしやすくなる。
というお話でした。
今回はここから↓
悲しみや寂しさを感じないと孤独感を覚える。
悲しみや寂しさを感じないようにしていると
悲しみや寂しさは副交感神経の感情なので
副交感神経を抑え込むことになります。
すると、
簡単なストレスでも副交感神経で対処するのではなく
「戦うか逃げるか」の交感神経で対処し始めます。
こうなると周囲とうまくやっていけなくなり、孤立感を覚えるようになり、ストレスを感じやすくなります。周りからしたら「こんなことで怒るの?」という感じになります。
↓
中には、その怒りを仕事やスポーツに捧げて、周囲から認められる方もいるんですが、副交感神経の働きが悪いので、心から安らぎを感じられなくなり、休めなくなり、疲れ自体を溜めやすくなります。
それでも若い間はいけるんですが、年齢とともに体力も落ちてきて、慢性的に疲労、不眠など、自律神経系の症状になり
結果、うつ病になることもある。
副交感神経が働きやすくなるとオキシトシンも出やすくなる。
交感神経が働きやすくなると、オキシトシンが出にくくなり幸せを感じにくくなります。
副交感神経の「他人と良好な関係を作る」とオキシトシンを考えると一人か二人でも良いので良好な関係をつくれる人がいれば、うつ病になりにくくなるでしょうね。
また、副交感神経の「悲しみ」が出せる人ほど
副交感神経が活発になり、オキシトシンが出ていくので
悲しみを出せる人ほど幸せを感じれるようになる。
副交感神経が高いと話し合いで解決しようとする。
人と力を合わせて乗り切ろうとする。
↓
副交感神経の人は対人を大事にするために
怒りを我慢して交感神経が働けなくなるパターンがある。
(結果として不安感強くなりがち)
悲しみを抑えると「良好な関係を作る能力」も低下する。
更にリラックスできなくなる。
すると
人間関係悪くなる→孤立化アップ→周囲は敵→
交感神経アップ→「戦うか逃げるか」→
ますます人間関係悪くなる→繰り返し。
場合によってはコミュニケーション能力を身に着け、良好な関係を作れる人もいるが、これでは副交感神経が上がっていないので孤立感は強いままになります。表面上の関係はいい感じだけど孤立感。
人は元々副交感神経の能力を持っているので
人と良好な人間関係を作りたいものなんです。
その為、交感神経ばかりの人は敬遠されがちになり、
孤立感を感じ「人に認められていない」と感じることが増える
↓
「仕事をバリバリする人」では良好な人間関係は築けない。
なぜなら
交感神経が常なので筋肉も緊張し、
エネルギー循環が悪く、うつ病になりやすくなる。
でも自分ではその不調を感じていない。
でもやっぱり無茶苦茶のことが多い。
この場合「~でなければならない」という考えが増えて
身体に意識を向けないようにしている可能性も高いです。
↓
「一人で生きていかなければならない」
「弱音を吐いてはならない」
「落ち込んではいけない」
これらを持つことで、無意識に
寂しさ、孤立、落ち込みを感じないようにさせる。
↓
本当は副交感神経の感情を出し、自分を癒さないといけない。
ですがここでも感情を閉ざして「最近体がなんか変」と原因不明の違和感を覚えたりしている。
感覚のマヒが続くと
本来なら副交感神経のフリーズしてしまうような大きな出来事でさえも
交感神経が働ける範囲が増えて「軽く興奮する」という交感神経の感情になります。
こうなると何事においても強い刺激を欲するようになり
普通の人なら見るに堪えないようなものにさえ興味を持つようになります。
このような状態は犯罪にもつながることがあります。
しかも人と良好な関係が作れないので
刹那的に生きるようになります。
非常にショッキングな事件の裏には
自律神経の働きが隠されているかもしれませんね。
今日はここまで↑
かなり簡単にいうと
「悲しみを感じないようにすると、切れやすくなる。」
というお話です。
やたらと怒りやすい人を見たら
「悲しさや寂しさを出せていないんだな。」と
余裕のある時に思ってあげて下さい。
本当に感情って大事ですね。
出すべきものは出す。
そういうお話です。