神さま助けてください。 | テンポス森下 商狂老人 百姓経営者 蒲田のドラッカー

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商売道を求めて、さまよい続け、77歳やっと面白くなってきた。
今に見てろと激流に身を投じ50年!
故郷の村は寂れ、田畑荒れ、茶摘み、草刈りに帰るのみ。

 

仕事を取るか、家庭を取るか、両方取らなければ生きてる価値がないか?

事業を始めて10年くらいは、家族で海水浴に行ったり、キャンプに行ったりしたものの、

80%は仕事に比重があった。

事業を起こしても、経験不足、人との付き合いも少なく応援してくれる人もいるわけでも無かった。

テック(レジ販売会社、社員1500人)のトップセールスを3期連続した。

そんな実績は、事業を起こしてみると、大して役にも立たないことは直ぐに分かった。

今多摩川の土手を府中に向かって走ったり、何かの用があって、水戸や宇都宮を走ったりすると、40年前の創業時の営業活動に記憶が戻り、胸が苦しくなるような気がする。

それなりに希望はあっただろうが、振り返ってみると、来年のことはとても考えられない中で、ガムシャラにやつていた。

見よう見まねで作った大型洗浄機は、完成されていないまま、直ぐに金にしないと回っていかない。

納品してから、ボヤになって給食センターが燃えたり、す洗浄作業をしているパートが3人意識不明になって、救急車で運ばれて、俺はパトカーに3時間閉じ込められた。

三越新宿の地下3階だった4階だったか、納品した大型洗浄機は使い始めて1時間すると、「ガッタン」酷い音を立てて止まってしまう。

2人して1~2時間で分解して、引っかかったところを外して組み立てる。

又1時間で「ガッタン」ずうっと付いていなければならぬ。

その頃は会社を3人でやっていたから、2人は交代で地下に来ていたが、俺は帰るわけにいかない。

3日経ち4日たち、1日4時間の睡眠が続き、洗い残しの残滓の臭みが、体力の衰えとともにきつく感じられるようになり、5日目の夜には、「ゲーゲー」吐いて、寄りかからないと立ってられなくなった。

6日目の夜突如、故障の原因がひらめいた。

分かれば、直すのは3~4時間で出来た。

地上に上がって路上に座り込んで、みるとも無く新宿の通りをみると、師走30日

着飾った人達が、楽しげに行き来している。

明日は年の暮れの31日 だ、家に帰れる!

冬休み3人の子供に一切構ってやれなかった。

明日は家族で 慣れている三越で買い物でもするか。

そんな時代が、10年は続いた。

お陰で今があると言えばそれまでだが、子供達が中学高校の時代に、神様が戻してくれるなら、もっと話を聞いたり、一緒に遊んでみます。