デビューな2人 | 森茂直

森茂直

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正史もチーフセコンドデビュー

 

計量も正史が帯同

 

進也はイケイケな感ぢがマルでなく

なんなら

お前、よくボクシングやろーと思ったな!

っていうぐらいの男

闘争心をどこかに捨てて

争いごとは好まない

 

計量時

 

対戦相手とご挨拶

 

2人共

「明日は宜しくお願いします!」

それを事あるごとに繰り返すリサイクル

 

そこで

正史は思ったんだと

「お前等明日試合すんだよな?」って

 

対戦相手も凄ぇー良い子らしいラブ

パンフレット見ても

 

進 「あっ 29歳!同い年だ!!」

   「親近感沸いちゃうなーー」照れ

 

緊張感もどこかに捨てて

親近感を相棒に

 

進 「お客さんって入るんですかねーー?」

 

俺 「後ろの方から好カード連発だけど」

   「名もないヤツのデビュー戦なんか誰も見ねーよっ」

   「5人ぐらいだろ?」

   「無観客だと思って戦え」って

 

フタを開けてみたらビックリ

 

かなり人が入ってんの叫び

 

試合開始

 

初っ端

声出したのは多分俺なんだけど

 

応援ゼロッ!!

 

観客の声だし禁止に気付く

 

観客は拍手のみ拍手

 

それが

また良くて

 

シーンとしてて言葉選びに慎重になるけど

試合する2人に集中できる

対戦相手の人の良さも伝わって

そこは見せ場だ!

どっちも引かずどっちも頑張れ!と思ってしまう拍手

 

ポーズとれと言ったら

 

なんだコレ?

真面目な不良

 

ボクシングの厳しさを知った