ジギーが産声をあげたのは29年前の10月。自分は東京都内の私立大学の三回生でした。

“自分森重樹一が書き歌う事“をコンセプトにロックンロ-ル好きのひとつ下のギタリストとそれまでやって来たいくつかのバンドのベースプレイヤーとドラマーを巻き込んで始めたのがジギーというバンドの原点です。

DAVID BOWIEの「THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS」に由来すると発言して来たけれど、字面と響きが良かったのも命名の理由としては大きいと思います。

あまり営業意識やサービス精神(当時は媚びだと軽蔑していた)を持ち合わせていない(厳密には持ちたくなかった)自分にとっては、バンドの継続は第一義ではなかったし、行き当たりばったりのバンドが紆余曲折を経て、今日まで解散しておらず、多くの方の記憶に残っているのは(自分にとっては)奇跡以外の何物でもないと感じています。

有り難いです。

2007年に活動を無期限で休止して以来、2010年に期間限定で復活したのが最新(!!)のニュースでしょうか。


自分自身としてはライフワークとして取り組むべきものはソロワークと覚悟を決め、現在のスタンスを確立するのに多少の時間を頂いてしまいました。

活動の正攻法としてはソロワークの間断無き継続を最優先したい所です。

ただ自分自身が何故に今の音楽活動の基盤を持てるのかを考えた時、各メンバーの音楽的志向性に相容れようの無い相違がある(あった)故に活動が不可能になっていた愛すべきジギーの30周年を自分なりに祝ってあげるべきと来年はジギーの活動に挑戦してみようか?という考えに及びました。

現在自分以外のメンバーの誰がジギーの一員を自認しているのだろうか?



人づてに聞いた事には“セヒレオヒレ“が付くものでしょうから、メンバーの意向を確認するのが良いのだろうかと、前ツアーを共にした生涯の好敵手戸城君に声をかけさせてもらいました。

シンプルに言えば「30周年やりたいんだけどどう?」

という事です。


「やりたい!」と手を挙げてくれたメンバーとやるのが一番良い、というような乱暴かつ理想主義的な事も考えましたが、実際に音楽的イニシアチブは楽器プレイヤーが取るべき、という持論もあり、様々な可能性を考えてみました。

エンターテイメントという視点、アートでありビジネスであるという視点、アーティストとしての各々の言い分…。




最優先すべきは'ジギー'としての活動だと自分は結論しました。

誰がいるからジギーではなく、ジギーというバンドの出自を考え、あくまでも、ジギー森重樹一として30年目のジギーをやってみようと思っています!


懐古的でない現在進行形の音で新たなる可能性を見いだし、過去現在未来の調和がなされれば積極的に取り組む意義もあると言うものです。

そこに歴代のメンバーも顔を揃えるというのが理想的なのでしょうが…。


どんなバンドの形で回れるかは確約できませんが最善を尽くし、必ずそこで自分はジギーの森重樹一として歌っていたいと思っています!
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