人生のサプライズパリタクシー、フランスの思い出、女性差別 | 猫とバラ、演劇、美術、ガーデン、動物園のブログ

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闘病中、18才、16才の母娘猫と暮らし美術や動物、演劇、旅、ガーデンが好きです

 

終活に向かうマダムを乗せたタクシー運転手が、彼女の人生をめぐるパリ横断の旅に巻き込まれていく姿を描いたヒューマンドラマ。

無愛想なタクシー運転手シャルルは、金も休みもなく免停寸前で、人生最大の危機に陥っていた。そんな折、彼は92歳の女性マドレーヌをパリの反対側まで送ることに。終活に向かうというマドレーヌは、シャルルに次々と寄り道を依頼する。彼女が人生を過ごしたパリの街には多くの秘密が隠されており、寄り道をするたびに、マドレーヌの意外な過去が明らかになる。そしてそのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かしていく。

「ミックマック」のダニー・ブーンがタクシー運転手シャルル、フランスの国民的シャンソン歌手リーヌ・ルノーがマドレーヌを演じた。監督・脚本は「戦場のアリア」のクリスチャン・カリオン。

2022年製作/91分/G/フランス
原題:Une belle course
配給:松竹
劇場公開日:2023年4月7日

 

無愛想なタクシー運転手が乗せたのは、終活に向かうマダムだった

 

92才なんて私には考えられない年齢ですが終活は同じ、

身につまされながらみていくと

 

寄り道を頼むマダム、アッと驚く彼女の人生。

 

 

ドライバーの顔つきが穏やかになっていきます。

 

パリに何回か行けて美しい風景にあの幸せな時間が思い出されます。

 

パリ郊外の風景は格別、藤田嗣治のアトリエ、チャペル、ジュイ布美術館、モネの睡蓮の庭、

 

ゴッホとテオのお墓、オードリーペッバーンが愛したバラ園、装飾美術館、モローなどの個人美術館

レ・ミゼラブルの作者の家、

 

レミゼラブル、新盤の舞台

 

 

マリーアントワネットの隠れ家的田舎家

 

 

 

 

 

 

 

映画に戻ります。

 

②:深層に流れるテーマが超重要…社会に馴染む“女性の不平等”を可視化した描写に注目びっくりマーク

 

映画「シモーヌ」最も愛された政治家にも出てきますが

 

アウシュビッツでも勇敢だった女性に対し、、、

 

 

男性の狂気とまで思える女性に対する仕打ち、

 

日本でもそうでした、女性は一人で歌舞伎見物もできない、

 

明治になると武家のやり方が法律になり、浮気は女性だけが責められ、男性が妾持つのは男の甲斐性びっくりマーク

 

妾の産んだ男子に相続などで負け切る正妻の娘、

 

ヨーロッパでもそうでした。

ジェインエアなどの小説は男名でないと出せない。

ピーターラビットの作者のキノコの研究も女性ゆえにボツびっくりマーク

 

フランス革命でも女性たちは果敢に行動したのに、理不尽な迫害を受けた。

 

ジャンヌダルクが魔女と言われて火刑になったのは男装の罪びっくりマーク

 

以下は引用です。

重要な社会性もはらみ、今の時代と照らし合わせて考えさせられる点にも、ぜひ注目してほしいと思います。

マダムは1950年代に若き日を過ごしていましたが、女性に対する不条理が多くあった様子が描かれます。裁判では裁判長から陪審員まで男性だらけで、マダムの証言は当然のように話半分で聞かれ、色眼鏡で見られてしまったり。自由・平等・友愛の国フランスですら、社会には女性への不平等が馴染んでいた、びっくりマークという事実を可視化するのです。

翻って考えると、現代の日本はどうでしょうか? 鑑賞中、そんな風に思考がめぐり、やがて重要な結論にたどり着く仕掛けになっていて……。

感動するだけではなく、気づきや学びもとても深い。それゆえ、今作は多くの観客を大いに満足させ得る良作といえるでしょう。


③:主演俳優2人がすごい…超大物(私生活でも仲がいい)が、演技以上の名演を披露びっくりマーク

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マダム・マドレーヌ役は、94歳のリーヌ・ルノー。フランスでは知らぬ人がいないほど有名な歌手・女優であり、さらにエイズ撲滅や尊厳死についての活動家としても知られており、2022年にレジオン・ドヌール勲章のグランクロワ(一言でいえば、フランスの最高勲章)を受章している“とてつもない人物”です。

そしてタクシー運転手・シャルル役は、ダニー・ブーン。映画監督、脚本、舞台などマルチに活躍するコメディアンであり、彼もフランスで国民的人気を博す“超大物”です。