ついにさなえさんもヨーロッパに旅行へ、二月に入ると航空券も値上がりするということでチケットゲットされました。
私も行きたいのは初夏のイタリア庭園や別荘。
前のイタリアツアーは美術館で手一杯。ボーボリ公園さえ行けませんでした。
まだ庭にもバラにものめり込んでいなかった90年代後半のこと。
学生時代は京都のお寺や庭園巡りしましたがそれは自分とは遠い存在、
ところがイングリッシュガーデンはその一部でもマネしたくなるのです。
ネットで検索したイタリア庭めぐり体験は過酷そう。
コッツウオルズどころではありません、とほほ
それでも馬鹿は死ななきゃ治らない。
ねこまた様とやまめ様は御一緒に多くのイタリア庭園を旅されました。
日本のバスや地下鉄と違い次の駅さえ表示していないヨーロッパ、日曜日は休止や止まらない駅もあります。
初めての海外一人旅ウィーンからノイシュバンシュタイン城目指し、行ったこと、
イギリスのコッウォルズであまりの交通の便の悪さに翌年はレンタカーを空港で借りたことを思い出します。
昨年のフランスでもフジタのアトリエやジュイ布美術館行き帰りに苦労したことは記憶に新しい。
ナンシーでバス代払おうとしても売ってくれず無料にしてもらったことがあります。
バスの中では売ってくれない?
売店などに売っているらしいのですがわかりませんでした。
こういうのはツアーもほとんどないし、困った好みです。
今日はカトルーチェ様の1700キロ北イタリアの旅や女性のイタリア一人旅のブログを読んでため息でした。
小説家の丸山健二の作庭、バラの選び方、写真を始めて見た時はその厳しいくらいの白い庭に圧倒され、心酔してしまった。
最初に読んだのは「安曇野の白い庭」リンゴ園を整然としたバラや芍薬の庭に作り変えていった情熱、労力!」
執筆は朝の2,3時間だけで後は庭作りに没頭された。
バラの花びらの上で、極楽気分に浸ってるカエルの写真などに見とれる。
憧れのヒマラヤの青いケシも咲いている。
長野県大鹿村の中村農園の青いケシ」を見に行った事がある。
細い山道を走り、やっと到着し、いろんな種類の青いケシを夢見心地で見たものだ。
丸山さんは下品で派手な「オバチャンガーデニング」 を批判されている。確かにイギリスのホワイトガーデンなどを観てくると禁欲的な花、色選びに教えられドンジャラガーデンはせっかく植えても華麗、清涼からはほど遠い。
野田正彰さんの「庭園に死す」も愛読書です。
「古代の貴人は庭に向かって来世を観想し夢みた人の心を陶酔させる庭園の快楽はいつも死の翳を帯ている
「庭」と「園」は異なる起源を持つもの、日本の現代の都市景観、(前にアップした白鳥庭園も載っていて嬉しい)
中国にみる庭園の起源、イスラムやヨーロッパの庭、締めくくりはなんとアウシュビッツとシベリア!
「近世ヨーロッパの王にとっては庭園は実現された理想。だが支配すればするほど苦しみを生み出してやまない現世に背を向けて、天国を夢見る行為が作庭であった。」