警部補 佃次郎1 幻の男 1996 日テレ 原作:夏樹静子 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

石川県金沢市、夜、スナック「サマンサ」から出て来た男女、タクシーで去る男を見送る女
川沿いの道を歩いて家に帰る 友永一郎邸、
■男が死んでいる


石川県警捜査一課、今福慶一(ベンガル)警部、小沢(大河内浩)警部補らが臨場
後頭部を鈍器で一撃され後ろから革ひもで首を絞められた 死後2-3時間 19時半から20時半の間、目撃者無し


夜釣りから呼び戻された金沢北署の佃次郎(西郷輝彦)、穂積信介(佐戸井けん太)と合流する 今福は佃を信頼しているようだ

小沢は、佃のことを噂話で聞いていた “煮詰まるまで時間がかかる佃煮”


妻の蕗子(阿木燿子)と家政婦の石井昌子(貴森みやこ)は19時20分に家を出た
家政婦は通常20時までだが、この日は蕗子が外出する時間に同時に帰宅した
蕗子はスナックで、学生時代の友人と会った 19時35分スナック着、21時20分にスナックを出て歩いて家に帰った


金沢北署に捜査本部、今福が情報を整理している 死因は革ひもで絞められたことによる窒息死、後頭部を殴った凶器は発見されていない 革ひもは外から持ち込んだもの 犯行時刻は19時半から21時
犯人は勝手口から入り、鍵のかかっていなかった廊下のガラス戸から侵入した


翌日、佃が蕗子とスナックまで歩く
一つ訂正がある、と蕗子 女子高時代の同級生と会う、と言ったが実は男の方と会っていた
その男性と初めて会ったのは先月の20日、スナックのカウンターで隣り合わせになり気が合って、一か月後、その男性の誕生日ということでまた会いましょうと言うことになった
嘘をついた訳、主人にそういったのを家政婦の昌子さんも聞いていたので


確かに15分でスナックに到着、穂積が先に来て待っていた
昨日はカウンター席がふさがっていたのでテーブル席に座った

蕗子はスロージンフィズ、男性はスコッチの水割り 20時20分頃、カウンターに移った 21時過ぎ、男性は時間を気にしだしたので二人で店を出た


ここで、ママの松尾安美(岡本麗)は、20時半から21時まで蕗子は店にいなかった、と証言する 蕗子は、席を外したのはせいぜい5分、と主張するがママは譲らない それならその男性に聞こう、と穂積、しかし名乗りあわなかったと言う


友永を巡る仕事上のトラブル、友永は地元では有数の建設会社社長
「スペースワン」問題、昨年3月、金沢市天神町に建設された高層ビル、6月にオーナーの城西不動産が大型倒産、このビルの建設を受注していたのが友永建設だったが、施主に信用不安のリスクが出てきたため、請け負っていた仕事を他社に斡旋し逃げ出したことにより損害を被らなかった その代わり、最大の被害を受けたのが「葉山設備㈱」だった


葉山宅へ佃と穂積、葉山は二階を間借りしていた
社長は、葉山庄二(綾田俊樹)の兄だったが昨年10月に交通事故で亡くなった 妻の道子(泉晶子)は友永への恨みつらみを語る
社長の息子 康晴(宇野正洋)は、友永の妻は不倫していると言う
去年の春、オートバイで山代温泉に行った時、「ゆのくに天祥」と言うホテルから男と二人で出て来るのを見た 相手は40過ぎの知的な感じのする男 三人のアリバイ、はっきりしなかった


愛人の身元がわかった 安田久範(中原丈雄)42歳、元教師で40歳の時陶芸家として独立、独身
安田を訪ねる佃、安田は友永に対する殺意は認めたが、やっていないと言う


ママは安田の写真を見て、スナックに来た男ではない、と言う
安田と蕗子はここ一年半、月一のペースで「ゆのくに天祥」を利用していた


《蕗子の話》出会って二年になる でもあの方とは別れました


蕗子は、自分の無実を証明してくれる男の手掛かりを探している
男が乗ったタクシー、「かもめタクシー」、運転手も覚えていた
金沢駅まで送った 「北越」に乗ると言っていた 時刻表、下りには該当するものが無い 上り、21時37分発「北越6号」、小松、加賀、芦原温泉… “加賀に行くと言っていた”、と運転手 アタッシュケース一つだった 帰宅したのだろう


捜査会議、佃は蕗子に違和感を持っている 蕗子は夫が殺されたことに対する感情を表すところを見たことがない


スナック、30分と5分の溝が埋まらない ママは、男が焼き物に詳しかった、と言う 安物の中で一つだけ、高価な徳利を置いていたが、それを見抜いたと言う


穂積が調べて来た ママと葉山道子とは中学の時仲の良い同級生だった 幻の男は葉山庄二ではないのか、と佃
葉山と蕗子を同時に署に呼んで面通しさせることにする しかし空振りだった


家政婦の事情聴取、時々顔に痣を作っていた蕗子、それでも離婚できなかった訳、実家の事情があったようだ 福井県三国町安島、民宿をやっている蕗子の弟 関川(酒井敏也)の話
三年前、姉は離婚を考えていたが、父が船を流され蕗子に内緒で友永に泣きついた 父はその後脳梗塞で倒れたが、姉は見舞いに来なかった


蕗子は男を探していた スナックでカラオケを歌っていた男、申し込みのメモに名前があった “重光”、警察に届ける 穂積は、電話帳から加賀在住の“重光”、三人に電話をかける
一人出ない 蕗子が行こうとする 穂積が同行しようとするが、蕗子は佃を指名する ポカンとする穂積


重光透、工房、“透窯”、割れた陶器が散乱している
■奥の方で男が死んでいた 蕗子は死体を見て気を失う
重光透(小宮健吾)45歳、死後12時間以上、賭け事好きで2年前離婚、借金取りと揉めていた 被害者の写真と筆跡を刑事に依頼する佃 蕗子は写真を見て、“雰囲気は似ているが…”


二人は重光の取引先へ、そこにいた男を見て声をあげる蕗子 探していた男だった
陶和堂 経営者・透の従兄弟でもある重光謙造(小野武彦)だった
重光は、蕗子が席を外したのは5分程度だった、と証言する 三人はスナックへ行き、ママは勘違いだったかもしれない、と妥協する


佃は死体を見た時の蕗子の様子が気になっている 彼女は失神した 夫の時は平気だったのに そして偶然が多すぎる


蕗子と重光謙造の間に背後関係は認められなかった


捜査が行き詰り、佃は穂積を「サマンサ」に誘う “君は19時35分ぴったりに来い”
あの夜を再現しようとする佃、重光がマルボロを買いに出たのはカウンターに移る前、何故カウンターに移ったのか、美女と二人、テーブル席の方がいいはずなのに、男は徳利を誉めたと言う 佃は今福に鑑識を要請する 徳利についていたのは重光透の指紋だった


《佃の推理》友永一郎殺しは蕗子、重光謙造、重光透の共同正犯
事件のあった4月20日の夜、スナックに重光透が19時半に現れた 19時35分、蕗子が到着、透の前に座った ママからは蕗子の顔が良く見える この間に謙造が友永邸に押し入り殺害、20時20分、透が店を出、謙造と入れ替わった カウンターに移ったのは、謙造の顔をママに覚えさせるため 蕗子はおそらく30分店を離れたのだろう 謙造を探し出す必要性を作るために 蕗子は重光透が殺されたことは知らなかった いとこ同士の仲間割れがあったようだ


証拠固め、二人の監視、二人の接点の調査
蕗子は産婦人科へ

陶和堂が所有していた土地が1億円で売れた 買ったのは蕗子の弟の関川、蕗子の実家を通じて成功報酬が支払われたようだ


4か月前、友永は、愛人の安田を襲わせ怪我を負わせた
スナックで身の上話を聞いてくれたのが重光謙造だった 誰かに聞いてほしかった 死んでしまいたい、とも言った 謙造は、“殺してしまいましょうか”、と言った
蕗子はすがった バーテンが辞めママ一人が切り盛りしている 忙しい金曜の夜、ママの目が行届かない状態が必要だった
透はすぐに現金が欲しいと言ってきた 困って謙造に伝えた
佃は、自分を囮にして警察を手玉に取った蕗子のような女性を見たことが無かった
安田は蕗子を待つ、と伝える

 

《参考》シリーズのリスト