検事 霞夕子23 すれ違った愛 2004 日テレ 原作:夏樹静子 | moris11のブログ

moris11のブログ

尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

銀行、閉店時間、融資の申し込みに1000万円の回答、緊張が解ける 夕日、川岸で休憩する多岐川夏子(金久美子)、男が近づいてくる
多岐川家の墓、そして多岐川製作所、“やぁやぁやぁ、久しぶりだな、みんな” “社長”、と従業員
眉を顰める妻の夏子、弟の良道(勝村政信)、従業員の金子正吾(織本順吉) 失踪していた社長の多岐川道夫(本田博太郎)が帰ってきた
夜、道夫が道子を抱こうとする いやがる道子 それを見ている良道


帰ってはきたが、取り巻く状況はきびしい いら立つ道夫、“こんな工場畳んでしまえ”、と騒ぐ “あなたはどんな努力をしたのか”、と窘める道子 強い日差し、ミンミンゼミが泣いている


■道夫が殺された


死亡ひき逃げ事件の担当
ひき逃げ現場へ、担当の薬王寺警部(木下ほうか)が横浜地検 霞夕子(床嶋佳子)を案内する 事務官の球磨功三郎(斎藤洋介)が同行
急ブレーキ痕、ランプカバーの破片等から、事故車輛は平成七年型紺色のスカイハート 時速60kmで撥ねられた 被害者のズボンにスカイハートの塗料が付着
該当する車輛48000台を一台一台調べているがまだ特定できていない 事故車を扱った工場が出てこない
科捜研の大畑(坂田雅彦)技官は、“ひき逃げ事件のお手本のような証拠ばかり残されているのに”、と不思議がる


小島新田駅、アイスクリーム売り、夕子と球磨が多岐川製作所へ
妻の夏子はじめ従業員の話を聞く

《事件当日の被害者の行動》
創立記念日でささやかな祝宴を開いた 金子さん(織本順吉)を除く従業員が参加 一時間も経たないうちに、不機嫌になり、“俺のことを馬鹿にしてんだろう”、と暴力まで振るい始めたので20時前にお開きになった その後、飲み直すと言って、従業員が相乗りする車に乗り込んだ “社長は小島新田駅のところで降りた” なじみのスナックに行こうとしたんだと思う その途中で撥ねられた


“金子さんは何故参加しなかったんですか”、と夕子、“あいつとは一緒に居たくなかったんだよ”、と金子


《球磨が得てきた情報》多岐川道夫は、工場の経営が二進も三進もいかなくなった一年前、社長としての責任を放棄して突然姿を消した それを聞いて戻ってきたのが弟の良道 良道は高校を終えると家を出て東京や横浜で職を転々としていた 戻ってきた良道と夏子が協力して工場の再建に取り組み、光明が見え始めた時、ひと月前、道夫が戻り、悪びれもせずに再び社長の座に座った


再び多岐川製作所へ、夕子と球磨
疑われていることを知り反発する良道、金子は、“あいつを嫌いだったが殺そうとは思わない”、と語る そこにスナックのママ 高安さなえ(日下由美)が請求書を持ってくる
良道に、“あんたが殺したんじゃないの”、と言い放ち、良道と夏子のこと、社長の座を狙っている、など良道の動機を言い立てる


夕子と球磨はスナックへ
《さなえの話》道夫がこの店に通いだしたのは、私が亭主と別れてこの店を始めた15年前から 道夫とは幼馴染、変な関係はない 気が小っちゃくて不器用で社長の器ではないが、母性本能をくすぐるところがあった あの人も家の犠牲者のようなもの それに対して弟の良道は好き放題 夏子と良道は同級生、昔付き合っていたが、工場を継ぐ道夫に乗り換えた 夏子の父親は多岐川製作所の工員だった


《球磨の調査結果》夏子は子供を産んだが三歳の時に亡くしている 道夫が死んでも家屋敷、工場は抵当に入り、保険金も解約されているので金銭的恩恵を受ける者はいない


これまでの捜査で、アリバイが曖昧なのは良道と金子
球磨は、道夫の失踪中の行動を追跡調査する


夏子と良道の評判はいい 文字通りの二人三脚
何故、夏子は良道でなく道夫と結婚したのか


男兄弟はライバルなのか、と、夫の友行(村田雄浩)に聞く夕子


“犯人が自首してきた”、と連絡が入る
金子だった 車は競馬場で盗んだ、と言うが、車はどこに放置した、競馬場はどこだ、などと聞かれても、“忘れた、覚えていない、ボケが来たんでね”、と受け流す


《球磨の調査結果》金子は道夫に毛嫌いされ解雇されていたが、戻ってきた良道が迎え入れた 夏子は、金子の妻が倒れた時、親身になって世話をした


“あいつがいなくなれば全てがうまく行く”、と金子
“全て”、とは良道と夏子のことか、と夕子にきかれ、“違う”、と叫んだ金子が苦しみだし倒れる

金子は肝臓がんで手遅れ状態、余命半年だった


科捜研の大畑技官が言った、“ひき逃げ事件のお手本”、の意味
できすぎた証拠、と言い換えられるのではないか


夕子は夏子を訪ね、金子の病状と言葉を伝える
夏子は道夫のことを罵る

重圧に耐えきれず逃げ出した男、しかし25年も夫婦だった
良道との関係、義理の弟 “私は子供の墓があるこの工場から逃げ出すわけにはいかない”


隣に自動車解体工場がある 社長の斎藤英彦(丹古母鬼馬二)に、車をスクラップにする手順を聞く 書類を全部揃え、解体業者が陸運局に廃棄届を出して、それからプレスをしていろんなところに払い下げる
警察は、事故後に持ち込まれた事故車は無いかを調べに来たが無かった
しかし、事件があった翌日にスクラップされた中に該当車があった(=翌日に持ち込まれたものではない) 事件の日はプレス装置の傍に置いてあった


《夕子の仮設》犯人はこの車を犯行に使った 殺害場所はこの解体工場、あとで遺体と証拠品を運び、ブレーキ痕をつけた 薬王寺は再捜査を行う


■金子が息を引き取った


夕子は、夏子と良道に推理をぶつける
小島新田駅近くで車を降りた道夫を電話で呼び戻し、近道の解体工場のなかで道夫を撥ねた 深夜になってから、現場へ運んだ 周到に計画されアリバイ作りもなされていた


解体工場から道夫の毛髪と血痕が採取された、と証拠を示され、良道が、“自分がやった”、と自白する “やっと見つけた居場所を失いたくなかった”
しかし良道にはアリバイがなかった 犯人はアリバイも用意していた、と夕子


《夏子の話》すべては25年前の夕立の夏の日に始まった 道夫に犯され妊娠してしまった
道夫はプロポーズし、双方の親も賛成だった 私は流された しかし良道に止めて欲しかったが、良道は家を出てしまった 気を取り直し、道夫とやっていこうと思ったが、道夫は良道の影におびえ嫉妬し続けた
《良道の話》あの時、夏子を幸せにする自信がなかった

出所を待ちます

 

《参考》シリーズのリスト