西村京太郎サスペンス 海の沈黙 資産家夫婦殺人事件 2001 テレ東 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

夜、パトカー、友田宅
■夫婦が刺殺されている
老婆が血まみれで座り込んでいる


警視庁城西署、「コンビニ社長夫婦殺人事件」捜査本部
手話通訳者の小早川京子(松下由樹)が、城西福祉事務所から派遣されてきた
担当の熊倉刑事(蟹江敬三)と西本刑事(勝村政信)と挨拶


被疑者は秋本つね子(南田洋子)65歳、お手伝い、バッグから夫人の宝石が発見された


聴覚障碍者のつね子、筆談に応じようとしないので手話通訳者に来てもらった しかし、つね子は手話にも応じようとしない 意図的に分からないふりをしているのか


京子は、福祉事務所長の林ふみ子(加藤登紀子)に相談する
“手話通訳者が伝えるのは言葉だけじゃないと思う、言葉より心”、と所長


取調室につね子の息子 神田浩(黒田アーサー)が来ている 名字が違うのは、金持ちの家に婿養子に入ったため 子供もいるらしい、と熊倉 息子に会わせたら興奮して泣きわめき出した
“昔から頑固、父がいなくなってから更にひどくなった 僕の結婚にも反対した 婿養子になったことが気に入らなかったようだ 子供を連れて行っても会ってもくれない”


弁護士を手配した息子、人権にうるさい関口要(名古屋章)、右耳が難聴


関口と京子が話を聞こうとするが、つね子は反応を示さない


友田宅にはもう一人お手伝いがいた 野口みどり(坂上香織)27歳、福島県出身、てきぱきと仕事するが飽きっぽくて短気、それが原因で離婚している 派手な顔をしているみどり、“友田の女ではないか”、と熊倉 給料もつね子の倍貰っている


仏壇の前で両親に話しかける京子、何故、つね子は心を開かないのか


翌日、京子はつね子のために弁当を作り、自分の身の上話をする
4年前、トラックに撥ねられ死んだ父、耳が不自由でクラクションが聞こえなかった 半年後に病死した母も耳が聞こえなかった 動揺するが何も語らないつね子、弁当にも手をつけない 帰ろうとする京子に、突然机を叩き、手話で語り始めるつね子


“あなたには私のことがわからない、あなたは私を差別している、あなたは私を嫌いなんです”、つね子の表情は厳しい “あなたは自分で気がついていないだけです”
衝撃を受ける京子


■サイレン、私立探偵の高橋順一41歳がアパートから転落死、遺書は無いが他殺の可能性がある
ドアは施錠されていた 野口みどりの写真が隠すようにしまってあった 男と二人のところを隠し撮りされている


京子は、所長の林ふみ子に、つね子に言われたことを伝える
“あなた、「海と沈黙」って小説知ってる ナチスの話、主人公はパリを占領したナチスの若い将校、パリジェンヌに恋してどんなに口説いても帰ってくるのは沈黙だけ” つね子が健聴者に不信感を抱いているとすれば、あなたもその一人にすぎない


翌日、京子はつね子に問いかける 何故、差別していると言うのか


《つね子の話》あなた自分の両親を憎んだことあるでしょ、両親を恥ずかしいとか嫌だとかそう思ったことがあるでしょ、ハンデのある親がいるおかげで人にバカにされた上、電話の応対や買い物を親の代わりにしなくちゃならない そんな親を持った子供は親を憎んで当然なのかもしれません


(京子は、昔、自分が親を傷つけたシーンをいちいち思い出している)


私は子供のころから差別されてきました…だから少々の差別なんて平気なんです だけど…自分の子供に疎ましいと思われることほど辛いことはなかったんです…


高橋の銀行口座には毎月100万円の入金があった


熊倉と西本が野口みどりのマンションへ
写真の男が誰かを聞く熊倉、熊倉は、みどりとその男が共謀して友田夫婦を殺してお金を盗み、つね子に罪を着せ、脅迫者の私立探偵を殺したのではないか、と考えた
しかし、写真の男は友田だった 友田に私立探偵は殺せない


つね子は、何も語らないまま、東京拘置所に移送される


西本は、息子の神田浩が、母親が逮捕されているにも拘らず平然としているように見えるのが気にかかっている
熊倉は、南房総、木更津に住む浩に会いに行く


京子は関口に、弁護活動の協力をさせて欲しい、と申し出る 関口は歓迎する


木更津、神田邸、浩が娘を抱いている 妻は風邪で臥せっていると言う 義父の神田商事社長 神田馨(船戸順)が出て来た 
熊倉は神田に聞く “資産家のあなたが、ハンデのある母を持つ浩を何故婿養子にしたのか”
神田は、聴覚障碍者用の老人ホームを計画していることを明かす 500人規模だと言う
骨董品の整理をやっている神田、孫娘が触ろうとすると𠮟りつける
熊倉は違和感を覚えるが、西本には、躾としか見えない 西本は神田をほめちぎる


老人ホーム建設予定地を見に行く二人 神田商事と谷嶋不動産の名前


弁護士事務所に京子がいる
事務員の幸子(山村紅葉)が、探偵事務所で見つかった写真の一枚が男二人であることに着目する


つね子が拘置所で自殺を図る 命はとりとめたが意識が戻らない


新聞に聴覚障碍者用の老人ホーム計画が資金ショートで撤退報道


関口に、自分がコーダであることを明かす京子
Children of Deaf Adults =CODA


幸子は、二人の男が撮影された場所が赤坂の料亭だったことを突き止める さらに情報通の尾藤(小松政夫)は、その二人が、自治省地方整備局長の津村幸雄(平野稔)と谷嶋不動産社長(二瓶鮫一)だ、と指摘する


老人ホームの建設予定地は9,268㎡、土地の権利者は大月興業、池袋に根を張っている暴力団だった


浩の中学時代の先生から関口に電話、秋本つね子は15年前、傷害容疑で逮捕されたことがある


神田邸を張る熊倉と西本、谷嶋がやってきた 車二台が出発、後を追う


つね子の傷害容疑について調べる関口と京子、公園で15,16の少年が頭を殴られ、目撃証言もあった つね子の台所から血の付いたハンマー “からかわれたので仕返しをした”、とつね子は言った


二台の車は、富津、紫雲山荘へ
神田、谷嶋、津村、そしてサングラス・髭の男が集まっている
四人が何を話しているかはわからないが、西本がビデオ撮影


唇が読める京子に解読を依頼する 髭の男は大月だ、と尾藤
四人が話していた事、友田夫妻を殺したのは浩、足手まといになった浩を殺そうとしていることがわかった 探偵殺しの犯人が自殺となれば好都合


秋本つね子は息子の身代わりになっていた それも二度目
使えない奴、と神田にみなされた浩はおいだされそうになり、友田から借金しようとしたが断られた上に、母と自分を侮辱され殺してしまったのだった
それでもつね子は、息子を助けるために自分ができることを教えて下さい、と訴え続ける

 

2024.02.01 初回放送は2011年ではなく2001年だった

南田洋子さんは2009年に亡くなっていた