浅見光彦シリーズ53 浅見光彦殺人事件 2018 フジTV 原作:内田康夫 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

■ホテル、絞殺、光彦が犯人なのか
 

広島のホテルの一室、返事がない、マスターキーで中に入る
ベッドで手を腹の上に組んで死んでいる


警視庁鷺宮署の笠井刑事と柏木刑事が寺沢詩織(上原多香子)を訪ねる “広島のホテルで寺沢大輔(遠山俊也)さんが何者かに殺害されました” 詩織は、昨晩、父が思い出のトランプの話をしていたことを思い出している


広島北署、詩織の伯父夫婦 寺沢豊(平賀雅臣)、雅子(真瀬樹里)が来ていた 詩織を迎える
殺された寺沢大輔は、成都物産の財務部長、上司の添島常務(田中健)、部下の野木和芳(姜暢雄)、安田(堀田勝)が迎える 広島北署 川根刑事(大河内浩)とその部下 中田刑事(吉田雄樹)が霊安室へ案内する
紐のようなもので首を絞められ殺された 刑事が3人の名をあげた 偽の連絡先を書いていた人物 アオイハルミ、フクヤマヨシヒコ、ヤマカワユウイチ しかし皆、心当たりがないと言う


出張の目的は江田島紡績の合併の件、と聞いて刑事二人が反応する
3か月前、合併反対派の社員 奥田一朗(鈴木義君)が殺されたが、遺体の状況が酷似している 腹の上で手を組まされている
詩織が発言する 父は昨晩、思い出のトランプの本を見つけたと言っていた それが殺された原因ではないのか 母が去年亡くなるとき、言い残したことがある “思い出のトランプの本、あれを守って” それがどんな本なのか、父も私も分からなかった 福岡から広島に向かう新幹線の中でその本を持った女性を見かけて謎が解けた、と言っていた でも誰かが来たみたいで、父は電話を切った


旅と歴史編集部へ浅見光彦(中村俊介)、藤田編集長(小倉久寛)が喪服姿、“寺沢美咲先生のご主人の葬儀、殺された 大企業の財務部長だったご主人、噂じゃ裏でいろいろあったようだ 可哀そうなのはたった一人残されたお嬢さん、犯人はまだ捕まっていない”


合併の目的は特許、合併後は工場閉鎖が予定されていた、と野木が詩織に説明している 従業員は路頭に迷うため反対運動が起こったが、反対派の急先鋒だった奥田一朗が何者かに殺された 結局閉鎖は免れたが規模縮小し半数がリストラされた


“また付き合わないか”、と野木、“今はそんなこと考えられない”、と詩織 そのシーンを安田が見ている


詩織をつける者がいる 走って逃げる詩織、追いつかれた 光彦だった 光彦は、母親の美咲と知り合いだったこと、美咲と同じく旅と歴史に寄稿していることなど自己紹介する そして事件を怨恨ではない方面から見ていると伝える 詩織は光彦を家に入れ、トランプの本の話をする ダイヤのクイーンが表紙の本


光彦が帰った後、詩織は光彦のことをネットで調べる “本当だったんだ”


広島北署、3人の内2人の身元が分かった 不倫をしていて偽名を使っていた 残るのはヤマカワユウイチ、身長180㎝、細身のハンサム、黒帽子黒シャツ、防犯ビデオ、顔はよく見えないが、奥田一朗殺しの容疑者に似ている 似顔絵を作れ、と川根


詩織宅、何者かが侵入した痕跡、書斎が荒らされている そこに光彦、光彦は詩織に警察に届けさせ、自分は犯人を追う 光彦は翌朝、玄関の鍵を二重にする作業をサービスする
“浅見さん何でもできるんですね”、詩織の光彦への信頼が深まる
光彦は詩織に念を押す “犯人はあなたの近くにいるかもしれないんです”


広島北署、似顔絵、奥田殺しの犯人とは似ていなかった


添島は社長になり、野木は昇進して福岡に転勤となった 野木は、お父さんから君を頼まれた、と言って近づこうとするが、詩織ははねつける その野木が福岡から手紙を送ってきた トランプの本のなぞを解いて見せる 日曜日に報告に行く


その野木が消息を絶った 詩織は光彦の携帯に電話するが出ない 家に電話するとお手伝いの須美子(藤田瞳子)が出て、いじわるする 詩織は光彦への伝言を頼む
“私はこれから、とても大切な要件で柳川へ向かいます”


柳川へは、新幹線で博多、博多から地下鉄で天神、徒歩で西鉄福岡、西鉄で柳川へ


広島北署の川根と中田も、野木が行方不明と聞いて柳川へ来ていた そこで詩織を探す光彦を発見、似顔絵にそっくり、職務質問し柳川南署へ連行する


柳川南署副署長と川根、中田が平身低頭、光彦の素性を確認した しかし似顔絵は光彦そっくり、間違えても無理はない 奥田殺しの容疑者、光彦には記憶があった


■野木の死体が発見された 山菜を採りに来た地元の人が発見した 死後3日、首を絞められ窒息死
ホテルで、野木殺害のニュースを見ている詩織、そこに光彦から電話、無言の詩織、思いがあふれる “どうして電話に出てくれないの”


やっと会えた二人、思いがこみ上げる 抱き合う二人、“大丈夫、僕がいる” そして口づけ、おかしい、これは浅見光彦ではない こんなことできるような男じゃない しかしこの男、節度を持って詩織に対する


翌日、柳川川下り、“光彦”と詩織、北原白秋の「思ひ出」が流れる


…金の入日に繻子の黒 黒い喪服を身につけて いとつつましうひとはゆく 海のあなたの故郷は今日も入日のさみしかろ…


船頭の勧めで北原白秋の生家へ、展示品の中に、ダイヤのクイーンの表紙 「思ひ出」、復刻版を買い、東京に戻る


美咲の書斎、蔵書目録に「思ひ出」、しかし現物は無かった 盗まれたのではないようだ


光彦の情報から、奥田殺しの犯人は下川健一(園山敬介)であることが判明、下川は、光彦が手掛けた事件の犯人だった


川根と中田が東京、寺沢宅へ 「思ひ出」の復刻版を持ってきた 野木も購入していたことがわかったが、遺品には無かった
刑事は帰ったが、一人残して行った 詩織は見張られている


伯父の妻で母の親友でもあった寺沢雅子から電話、仏壇の中を調べてみて、という
仏壇には「思ひ出」復刻版が入っていた 詩織は“光彦”を呼ぶ
“これ、本当にお母さんの遺品ですか”、と“光彦”
美咲の死は昨年12月、この本は今年5月に改版されたものだった


“光彦”の推理、この事件には警察を動かせるほどの権力者が絡んでいる” 仏壇に本を入れたのは、さっき来た刑事、或いは雅子


詩織は雅子を訪ねる 何故あんな電話をかけたのか問い詰める
雅子は語る あの本は、美咲から預かっていた 臨終の場に私もいた
美咲が発した言葉は私に向けられたものだったと思っていた

ある人物が訪ねてきてあの本のことを聞いた 広島の刑事さんとやってきた浅見さんと言う方に頼まれて電話した
浅見さんは親子の写真を見て、“なるほどそうだったのか”、と言った “これで犯人がわかった”


詩織の頭は混乱した 雅子も、“光彦”も、だれも信じられなくなった


光彦が児童養護施設にやってきて園長(柴田林太郎)に少年の写真を見せる 下川健一
園長の話、健一がここに来たのは2歳の時、母親はベランダから飛び降りて自殺、下川は大学に入学するまでここにいた 大学入学に際しては、篤志家の支援があった “添島さんですね”、と光彦


別荘で待つ添島、そこに“光彦”、“光彦”が添島を糾弾する
腹心の部下を殺してまで手に入れたかった写真、下川健一の父親が自分であることを示す 真珠のネクタイピン、彼女が飛び降りた時左手に握っていた
そこに詩織、添島は詩織を殺そうとする “光彦”が詩織を庇おうとして刺される “逃げろ”、と“光彦” 逃げる詩織、岸壁へ、追い詰める添島


そこに本物の光彦と刑事、偽光彦=下川健一が詩織に近づいていることは、家に電話を貰ったことで初めて気づいた 深刻な内容であることは分かったので柳川に言った
下川健一の母親 下川純子(藤堂海)は美咲の親友で、美咲は全てを聞いていた 添島が純子を捨てたことも、子供がいることも 「思ひ出」には、添島と順子、健一3人の写真がはさまっていた その写真には、純子が死んだとき握っていたネクタイピンの真珠も写っていた 殺人の証拠でもあった その大事な写真を美咲は親友の雅子に預けていた
 

殺された大輔と野木は真相にどこまで迫ったのかは分からない 

 

健一は、光彦に成りすまして詩織に近づいたが、詩織のために死んで行った


《感想》雪江お母さん(野際陽子)はクルーズ旅行の設定で登場しなかったが、雅子役で娘の真瀬樹里さんが登場した 最終回に相応しい物語だった

 

《参考》シリーズのリスト