監察医・篠宮葉月 死体は語る5 2004 テレ東 原作:上野正彦 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

人間の死は病死と殺人、中間に変死と分類される 変死の場合、とりあえず警察が介入し死亡前後の状況を調べた上、監察医が検視を担当する 監察医務院は厚生労働省に属し、都の職員・地方公務員でもある 平成16年現在、監察医制度は、東京・横浜・名古屋・大阪・神戸の5都市のみに設置されている


東京で発見される1日の変死体の数は20体から30体、死体は時に生きている人間より雄弁に物語る


児童相談所の職員、副島(沼田爆)、スナックにフラフラの状態で現れた
■そんなに飲んでいないんだけどな、と副島 送り出すが、心配になりママが見に行くと、石段から転落して死んでいた


城北署の仙道(地井武男)、倉田(和泉宗平)、野口(市山貴章)臨場
近くで飲んでいた本庁の蜂須賀(小野武彦)も顔を出す


朝、叔母(藤田弓子)のもんじゃ焼き屋へ越してきた篠宮葉月(高島礼子)、荷物を片付けているところに電話、変死体、呼び出される


関東中央監察医務院、篠宮葉月、医長 畑総一郎(金田明夫)、助手 鍋島千代子(阿知波悟美)、助手 皆川笙子(久保内亜紀)


被害者は副島収58歳、右側頭部に外傷、死因は脳硬膜外血腫による脳圧迫、気になるのは左目の下のくぼみが青くなっている 誰かに殴られたことで血腫が増加しふらついていた可能性が高い 仙道は、傷害致死で捜査をやり直すことにする


副島は、ひと月前、区役所の住民課戸籍係から異動してきた
誠実でいい人、一人暮らしだがいつも身ぎれいにしていたなど評判は判で押したようにいいが、外車に乗り一戸建てに住んでいる きっと裏に何かある、と蜂須賀そして仙道


葉月に、高校時代の恩師から電話、突然呼び出された
栗原まり子先生(丘みつ子)、ソフトボール部の監督でもある 葉月は元エースだった
用件は、外車のディーラーをやっている娘婿のところに突然刑事が訪ねて来た 監察医は警察と関係が深いと思うので、どういうことなのか聞いてほしい


副島は、まり子の娘 沙織(中山忍)の夫 根本修史(畑山隆則)から外車を買っていた 深い意味はない、と仙道


日曜日、まり子を訪ねる 娘夫婦と同居している まり子と沙織は不在で、修史一人がいた 外車ディーラーが、書き入れ時の日曜日に家にいる違和感 二人が帰ってきた
報告する葉月、安心するまり子、“昔、結構悪さやっていたのでまた何かやったのか、と思った”、とまり子 修史もまり子の教え子だった 扉を閉じた仏壇が気になった


副島の裏の顔、スナックのママに貢いでいた、競馬のノミ屋のリストに載っていた 闇金でも、“あの賭博狂いのおっさん”、と呼ばれている


まり子が葉月を高級クラブに誘う 躊躇う葉月、中では同窓会が企画されていた メンバーも集まっている オーナーの竹下亜紀(濱田万葉)も教え子で、紗織と修史の同級生だった その二人も来ている


沙織は葉月に母のことを語る 母は教え子に囲まれて騒いでいるのが好き、家では別人のようにブスっとしていた
帰り道、葉月と二人になったまり子、“沙織、再婚なの、教え子の修史とひっつけた” まり子は葉月とキャッチボールしつづける


捜査は難航していた 上から蜂須賀に検視解剖結果に対する不審も出てきている


まり子と沙織はコンビニの惣菜をおかずに夕食、修史は食べずに外出しようとする 隙間風が吹いている
麻雀屋、闇金の糸川(鴈龍太郎)、亜紀らが卓を囲んでいる
そこに修史


仙道は、児童相談所で副島に関する情報を得ようとしている
何もない、と言い続けていた職員が、そういえば、と語りだす 半月前、高い店の前で副島を見かけ、意外な気がしたことを思い出した 亜紀の店だった
美容院にいる亜紀に仙道が食い下がる 副島の写真を見せるが知らぬ存ぜぬ


墓参りに来ているまり子と沙織、修史は来ない


■夜、パート先の沙織にまり子から電話、“根本君が目の前で殺された”
自宅近くの公園で刺された 第一発見者はまり子、根本修史26歳
葉月が検視・解剖を行う 首筋に擦過痕、胃に7cmの刺創
傷の位置とまり子の証言、整合性がない


修史の葬儀、葉月は再確認する まり子は、二人は向かい合ってぶつかった、ドン、とぶつかった、という
亜紀が焼香に来た “あなたに焼香させるつもりはない”、まり子は亜紀を追い返す 葉月が亜紀を追い、理由を聞く “拒否られました”、と亜紀


捜査に進展があった 副島が死んだ夜、屋台を出しているおでん屋が暴力事件を目撃していた 写真を見せる仙道、暗くてはっきりしなかったが、殴られたのは副島、殴ったのは糸川のようだ


葉月はまり子宅を訪ねる 沙織が一人でいた 必死にペンダントを探している 大智君の写真が入ったペンダント、3人で身に付けていたのに、修史の遺体には無かった 仏壇を開く 男の子の写真 “私がこの子を殺しちゃった” 沙織は、“お母さんを助けてあげて”、という


葉月は、保育園を訪ね、保母の話を聞く
2年前、大智は熱湯を浴び、全身やけどで死んだ 表向きは事故とされているが、常日頃、大智の体には虐待の痕があった 沙織は育児ノイローゼに見えたと言う


戸籍係は、死亡届が出た時、死因に疑念があるときは警察に通報する義務がある 副島は、秘密を握り、沙織を強請っていたのだろうか
半年前、偶然なのか、副島は児童相談所に異動した そこで相談記録を見、大智の記録を見た 相談記録を道具に、副島は恐喝をし、ギャンブル資金にしていたものと考えられた


《まとめ》副島を殴ったのは修史、その時一緒にいたのが亜紀だった 副島が亜紀に絡んだためなのか、それとも強請に対する報復なのか、両方なのか
大智が死んだのは事故のようだが、世話を頼まれた修史が、女のところに行っていたときに事故は起こったようだ 大智は先夫の子だった 修史は離婚したがったが沙織は拒んでいた まり子が同居を始めたのはその時だった いつまでたっても先生面をするまり子 しかし、大智が死んだ時会っていた女が亜紀であることを知ったまり子は許せず横になっている修史を刺してしまったのだった 素人が偽装してもばれてしまう 胃の傷、立っていれば胃は下がっているはず、寝ている時に刺された、と葉月は見抜いていた


《感想》厄介な人物像の一つが描かれていた


《参考》シリーズのリスト