土津川警部シリーズ22 京都・恋と裏切りの嵯峨野 2001 TBS 第二版 | moris11のブログ

moris11のブログ

尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

“背中に疲労の二文字が見えますよ”、と亀井(伊東四朗)
“苦しみの無限運動の中に取り込まれているような気がする”、と十津川(渡瀬恒彦) 事件に関わった人の心が癒されることは一生無い、そして次の事件に取り掛かる
“京都は筍が旬の季節”、十津川に京都での休暇を勧める亀井


いつもの宿、一人旅、女将の芳子(松原智恵子)が迎える “お帰りやす” 今日は冬一番の寒さ、タバコ、ガラス戸を開ける 若い女の鼻唄、目が合う “東京からの人どす”、と女将 どこかで聞いた旋律だった


鴨川、錦市場、そして何故足を向けたのかわからない嵯峨野へ
渡月橋、竹林、大覚寺から愛宕念仏寺、石段、石仏 鼻唄が聞こえる
あの女性だった 石仏に祈っている 思いつめた様子


常寂光寺から祇王寺、苔むした庭、書院、再びあの女性、ノートに何か書いて出て行った
見ずにいられなかった十津川、“神さま 許してください 私は彼を殺します ゆみ” 追いかける しかし、タクシーが去って行く


宿に戻るが戻っていない 女将に宿帳を見せてもらう
世田谷区在住の高木亜木子、京都駅の観光案内所からの紹介だった
十津川は亀井に、高木亜木子を調べてもらう


本人は半蔵門の法律事務所にいた 弁護士だった “27-28歳のゆみという女性”、心当たりはない、と断言する 亀井には、嘘のようには見えなかった
しかし、“ゆみ”、は高木亜木子の住所をすらすらと書いていたと言う 遊びではない、と十津川は思う その夜、“ゆみ”は宿に戻らなかった 女は嵯峨野にいる、確信に近かった


湯豆腐屋で聞き込み、ベージュ色のハーフコートをを着た女性、

“電話が来て、料理に手を付けずに出て行った”、と店員、聞こえたのは、“宝ヶ池”


■竹林、あの女性が死んでいた 十津川が発見する


京都府警捜査一課の石野警部(原田大二郎)、古田刑事(大高洋夫)臨場 “10数秒早く駆け付けていたら”、と悔やむ十津川
十津川は東京に戻る


“京都府警から捜査協力要請があった”、と本多課長(小野ヤスシ)、新人の村川刑事を紹介する


《十津川班メンバー》十津川警部、亀井、西本(堤大二郎)、小西(中西良太)、安原(山村紅葉)、山下(山田アキラ)、三田村(三田村周三)、そして村川久恵(古川りか)


死因は棒状の鈍器による頸部圧迫、頸椎が損傷していた
高木亜木子が関わった事件の関係者に、“ゆみ”、らしき人物はいなかった しかし高木亜木子の郷里は嵯峨野、釈迦堂に実家があり、母親が一人で住んでいる 高木亜木子のアリバイは裏が取れている


十津川と亀井が高木亜木子を訪問する 眠っている記憶を掘り起こして欲しい、と言われ、さらに死体の写真を見せられた亜木子は反発する “私が事件に関係していると決めつけている”


屋台のラーメンを食べる二人、課長から電話、“部長が呼んでいる”
法律事務所から抗議の電話、所長は法曹界のドン、と三上刑事部長(小野武彦)、頑張ってください、と十津川 “責任を取るのは課長”、と、亀井は本多課長を脅す


十津川にタレコミの電話、殺された女性に心当たりがある 怯えている 途中で切れてしまった


■翌日、東京の公園、男の死体、紙片を咥えている “そうさいっか とつがわ” 昨日、タレコミの電話をしてきた人物のようだ


録音していたタレコミの電話、安原が気付いた 背景にのんびりした電車の音 小西が、科捜研の音響のプロ、脇坂(古尾谷雅人)に分析を依頼する 京都嵐山線の走行音であることがわかった
犯行後、現場をカモフラージュしようとして遺体を東京に運んだようだ


法律事務所、亜木子が姿を消した


京都府警石野から連絡、“ゆみ”が祈っていた石仏の作者がわかった
京都伏見造り酒屋のご主人 相沢圭一(久保酎吉)、今夜、貴船神社の薪能に出る 十津川は、西本、小西、三田村を連れ京都へ


夢幻の世界への入り口のような貴船神社、竹宮吾郎(篠井英介)の薪能、「鉄輪」、夫を取り戻そうと丑の刻参りをする女の執念の物語


終演後、相沢に会う 依頼者のことを覚えていた “手紙をくれた 死んだ子供の生前の写真も同封されていた 引き受けんと悪いような気がした” “丁重な礼状も貰った 名字は岡田だったか岡本だったか、本人には会っていない 手紙は離れのアトリエに残している”打ち上げがあるので明日にしてほしい、が裏目に出てしまった


石野は十津川を誘うが、“部下が聞き込みをやっている”、と断る 気を悪くする石野
小西と三田村は、嵐山線沿線の公衆電話で、電車の走行音を録音していた
境内で十津川を見かけた女将が、ビジネスホテルに泊まろうとしていた十津川を宿に誘う 捜査に協力したい 警部の隠れ家に宿替え、小西、三田村喜ぶ 総勢4人、比内鶏の味噌鍋を堪能する


■相沢が襲われ、手紙が盗まれた 喉を一突きされている
十津川と西本は亜木子の実家、草木染めの高木工房へ、母親の文子(岩本多代)に会う 子供がいた あの目、もしかして


やはり亜木子には子供がいた しかし戸籍謄本に父親の記載がない、亜木子の父親の名も 親子二代に亘って父親の存在を消し去っている それが事件の謎を解く鍵なのだろうか


母親 文子の恋人は竹宮セツドウ、14代家元75歳現役、母親が認知を拒んだのだろうか


警視庁に戻った十津川、趣味が音楽の村川に鼻唄を聞かせる 村川はキーボードを持ってきて再現し、ネット検索する 1971年にジョーン・バエズがヒットさせ、PPMがカバーしたアメリカ民謡、 HUSH LITTLE BABY 日本では1998年、劇団未来工房が劇中歌とした


未来工房の代表は十津川の大学時代の同級生 望月和夫(中原丈雄)だった 望月は思い出した 研究生に、岡部ゆみ(濱田万葉)っていうのがいた 1年で辞めたが、その後、四谷の能楽堂で会った、竹宮吾郎の「浮舟」を見に行った時 竹宮吾郎には、講師として何度か来てもらったことがある


竹宮セツドウのビデオ、山下が気付いた、公衆電話をかけて殺された男によく似た男が写っている 小林克彦(有薗芳記) という竹宮家の住み込みの門弟だった 小林は行方不明になっている さらに、公衆電話と竹宮会館の距離は50mだった ホンボシは竹宮吾郎


対決する十津川と竹宮吾郎
“能楽師はいわば霊媒師、成仏できない霊を能舞台に降ろし、恨みつらみを聞いてやる 舞い納めやがてその霊が心を鎮め現世から去って行く”、と語る吾郎に、“犯人を逮捕しなければ成仏できない”、と十津川は反撃する


亜木子の話、“岡部ゆみは昨年10月、生後10か月の赤ちゃんを亡くしたばかり、慰謝料を取れないかと相談に来た しかし、自分の息子の父親も竹宮吾郎、二度と会うつもりがなかったので依頼を断った 吾郎は天才、夫にするような男ではない 息子はセツドウの孫でもあるので、子供のいないセツドウは、孫の存在を知ったら取り上げに来る 母がわたしにそうしたように、子供には自由に生きて欲しい”
亜木子におとり捜査への協力を依頼する十津川、吾郎は裏をかき亜木子を殺そうとするが、土津川らが駆けつけ吾郎を逮捕する

 

《参考》シリーズのリスト  初版  新・十津川警部6