弁護士 高見沢響子6 2003 TBS | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

登場人物
《高見沢法律事務所》
・高見沢響子(市原悦子)…弁護士、所長
・久松啓子(あめくみちこ)…助手
・島野健治(岸端正浩)、水野小百合(椎名令恵)…所員
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夜、雨、歩道橋を滑り落ちる男、傘を持って迎えに来た女が倒れている男を発見する 救急病院に運ばれ、内科医の谷村千晶(金久美子)と外科医の村山耕平(片岡弘貴)が対応する
患者は谷村雄一郎(長谷川初範)、意識を失っている
患者を見て顔色が変わる千晶、処置室を出る 女が千晶にすがって助けてください、とすがる 突き放す千晶、そして振り返る “あなた誰なの、あの人は私の夫よ”


高見沢宅、加納(越村公一)の様子がおかしい 何か隠そうとしている
キャバクラの名刺だった 娘を幼稚園に送り出してきた英美(勇静華)が戻ってくる 夫の朝食を作らない “○○ちゃんに作ってもらえば”、と英美
朝刊、“安楽死か殺人か”、の見出しに目が留まる響子


拘置所、シーツを裂いている女、首を吊る しかし死ねなかった
響子と久松が拘置所に面会に来る 阪口直子(渡辺典子)、谷村雄一郎の愛人だった 無実を主張しているのに何故自殺を図ったのか


話は1年前にさかのぼる
霧雨の夜、荒川土手の階段から転落した谷村雄一郎は、頭蓋骨を含む4か所の骨折、内出血があったが快方に向かっていた しかし、2か月後、外科から内科へ再入院を余儀なくされた 多発性骨髄腫が判明、全身に転移し摘出手術も放射線治療もできない末期癌だった
それから3か月後事件は起きた
生命維持装置の電源が切られた 医者や看護師が病室に来たとき、傍らに阪口直子がいた
直子は殺人容疑で逮捕された しかし、直子は犯行を否認した


病院にやってきた響子と久松、末期がん患者が痛みに耐えきれず妻に殺してくれとと叫ぶ姿を目撃する 担当の千晶が痛み止めの注射を打つ
響子は、看護師(大塚良重)に、谷村もああだったのか、と聞く “谷村さんは違います”、と看護師 痛み止めを打とうとすると、“そんな資格は無い”、と言ったと言う
死なせてほしいと言う言葉は聞いていなかった


面会時間は21時までなのに、直子は22時に病室に行った
直子は千晶に会わないようにして面会に来ていたので、看護師たちも目をつぶっていたようだ

あの日は急にシフトが変わって千晶がいた
谷村の場合、生命維持装置の電源を切ったら4-5分で死ぬ、と看護師
あの日、21時半頃千晶が病室から出て来た “今寝たから”、と言った
スイッチからは千晶の指紋のみ検出された 電源を入れた時に付いた指紋だった


響子と久松は、非番の千晶を訪ねる 立派な家だった
雄一郎は一流商社の海外事業部に勤務していた お互い連絡を取り合って二人の時間を作っていた 二人でチェスを楽しんだ 何故夫が愛人を作ったのか、納得していないようだ
千晶は響子に頼む “もう一つの彼の家へ連れて行ってくれませんか”

 

美好荘、粗末なアパートだった 紙製の将棋盤、直子に将棋の手ほどきをしていたようだ
実は、雄一郎は商社を辞めて警備会社に勤めていた 辞めたことをいつ知ったのか、の問いに答えようとしない千晶

 

商社で雄一郎の元同僚に話を聞く “東南アジアのどこかの支局に転勤予定だった もう疲れた、と言っていた”
 

公判、響子が事件発生当日の事実関係を確認する
22時に病院に着き、ロビーで缶コーヒーを買い、エレベーターで3階へ
ナースセンターの前を通って病室へ 約5分かかる
生命維持装置が停止したのは22時9分
検事(荻島眞一)、声をかけても返事しなかったときどうしてナースコールをしなかったのか
傍聴に来ていた一人の男が途中で退廷した 響子は目くばせで久松に後を追わせる 久松は追いつき声をかけるが逃げられる

 

直子の経歴、2001年10月に離婚し、2002年1月にアパートを借りて雄一郎と同居している
離婚の原因を聞くために元夫で山北水上運輸社長の山北信夫(井田國彦)を訪ねる
あの傍聴に来ていた男だった 信夫の母親が現れ、信夫を響子たちから引き離そうとする 従業員たちの様子もおかしかった
ニュースを調べた 2001年8月4日、3歳の息子が運河に落ちて死んでいた


響子は山北に会いに行く 妻を守れなかった どうか妻を助けて欲しい、と響子に土下座する山北 それを冷たい目で見つめる母親
 

公判、
看護師Bの証言、“谷村さんが阪口さんに死なせてほしい、と言ったのを聞いた 亡くなる3日前の夜だった”
響子は、直子に離婚の理由を聞くが答えない
代わりに私が話します、と響子 直子が目を離した隙に息子は死んだことになっているが、実は違っていた 山北の母 千鶴子(原知佐子)が証言する
実は千鶴子が預かっていた時に目を離した隙に運河に落ちた
しかし、直子は、自分が悪かったことにしてほしい、と言った
直子は、自己犠牲をいとわない女性だった
雄一郎との出会い、それは、町を彷徨っていた時、死のうと思った時だった そこに雄一郎が現れた 
過去は取り返しがつかない 未来を考えると暗くなる 今だけ見てりゃいい、と雄一郎は言った
二人は愛情で結ばれていたのではないと思う やすらいで癒される毎日だった
あの日、雄一郎は今まで観たことがないくらい苦しんでいた 死なせてくれと懇願された
直子は電源を落とした しかし、直子は妻に遠慮した 自分がやったと言えなかった 安楽死は医師、又は妻にのみ許される、と考えていた
雄一郎は、妻には弱音を吐きたくなかった そんなライバルのような関係だった


《参考》シリーズのリスト