坂道、自転車で上る青年が伯母の家を訪ねる 伯母が倒れている
1か月後、沼津、沼津銀座、自転車の老人と若者がぶつかり、老人が倒れる “警察を呼べ”、と喚く老人、若者が謝る そこに真山壱成（渡瀬恒彦）、酒を飲んでいた老人を諭す
老人は町内会長であることも知っていた 事実実験の話をする
上伊豆公証役場を訪ねる青年と黒スーツの女性
娘のバイオリンコンサートに弁護士の神崎耕介（岩城滉一）、ここでも転倒騒ぎ
水がこぼれていたため滑ったと騒ぐ男 喫煙禁止の場で喫っていた男に、神崎は痛み分けを勧める
そこに電話、部下の弁護士 谷村元子（酒井美紀）、公証役場からだった
相談者は白石良太（窪塚俊介）、弁護士の谷村元子は別件があり帰ってしまっていた
公正証書を真山に見せる 伯母の藤野妙子（赤座美代子）が、任意後見者として弁護士の茂木謙介（堀内正美）に委任する内容
藤野妙子は3年前から一人暮らし、良太が久しぶりに訪ねたら倒れていた
家には無理やり買わされた電化製品が開梱されずに置かれている 死んだ夫の弟は電気屋、財産を狙っていることを隠さない
後見人の弁護士も信用できない 勝手に有価証券を売り飛ばし、使途不明になっている
任意代理契約の条項も付いているため、判断能力が失われる前から効力を発することができる 勝手に有価証券を処分した疑いがある
神崎と元子は茂木の事務所へ
茂木は、藤野康次郎（岡本富士太）が信用できないことを主張する
公正証書を書き換えるには、妙子が判断能力を有していることを証明する必要がある 公証役場事務員の鈴木寿々子（角替和枝）は、町で信頼されている訪問診療の医師 磐田典子（宮崎美子）を紹介する
藤野康次郎、白石良太立会いのもと、磐田典子が診断する 茂木はまだ来ていない
生年月日は?、100-7は?、93-7は?、昨日の晩御飯は何を食べた?
そこに茂木の助手 大久保崇（伊嵜充則）が慌ててやってきた
■茂木の事務所を谷村元子が訪ねる そこで死んでいる茂木を発見する
知らせを聞いた神崎、真山も事務所へやってくる
神崎と真山が驚く 二人は元検事で知り合いだった
そして真山と元子、驚く、真山は娘が弁護士になっていることを知らなかった
警察は、茂木の死因を自殺とした インシュリンの過剰摂取
茂木は、妙子に対して行った詐欺行為と同じようなことを他のケースでもやっていたことがわかる
妙子は迷っていた 康次郎は良太の悪口を妙子に吹き込み、電化製品を売りつけてくる
妙子を磐田典子が訪ねてくる 真山が来ていることを知り、情報提供する
康次郎は、息子の圭一（吉見一豊）を、妙子の養子にしようとしている
患者のことを親身に考える典子、患者から信頼されている理由がわかった、と真山
茂木の事務所で後片付けしている大久保、何者かが大久保を襲う
そこに神崎、逃げる犯人、さらに元子がやってくる
このことが、警察を再捜査に向かわせた
目撃証言、茂木が死んだ日、金の縁取りの時計をしていた人物
康次郎の息子、圭一が逮捕される インシュリン注射器に、指紋が付いていた “俺が行った時には死んでいた”、と圭一
息子が逮捕されたことを聞いて逆上する康次郎
退院する大久保を神崎と元子が迎える 用事があった
証券会社で有価証券売却を依頼した通話が録音されていたので聞いてほしい
大久保は震え始め、茂木が売却指示するところを立ち聞きしたことを認める
神崎は、大久保が襲われた時、犯人からアロマの香りがしたことを思い出した
妙子の枕元に置いてあるルームフレグランスと同じ匂い
磐田典子の同級生 前田はる江（村松恭子）が経営している薬局で販売している
真山は、はる江から、磐田典子の母に起こった不幸を聞く
典子の父は典子が中学生の時死に、女手一つで育てられた
数年前、母親は、こつこつ貯めたお金を含め全財産をだまし取られ、首吊り自殺した 典子の開業資金にしようとしていた
茂木の借金は1億6千万円、詐取した金額は1億2千万円、しかし借金返済に充てたのは3千万円のみ ９千万円は使途不明
《まとめ》磐田典子は、家に帰り、母が首を吊っているのを発見した そこに電話がかかってきた 留守録された 内容は、“もっとお金をつぎ込まないと全てパーになる”
その声を何度も聞き返した そして、藤野妙子の家でその声の主を発見する
大久保だった 茂木も大久保も詐欺グループの一味 しかし茂木は仲間を裏切ろうとしたため大久保が殺したのだった 殺すとき口を押えたハンカチの繊維片が物証となった 大久保を襲ったのは典子だった
町の人々は、磐田典子の減刑嘆願運動を始めたと言う
藤野妙子の後見問題、NPO法人に依頼することにしたようだ
《参考》シリーズのリスト
2022.01.28 配役名で書き換えた