線路沿い、踏切の警報が鳴る 女が追われ走って逃げている スマホを落とす
前日、湾岸東署の捜査会議に割り込む監察官二人、音無一六（小日向文世）と飯島多香子（佐藤めぐみ）
警部補 橋本茂（増田修一朗）を何度も呼び出したが応じないので出向いてきた
“捜査会議から外れていただく”、と一六 “あなたは不倫をしています”、と多香子 現場の写真を見せる “信用失墜行為だ”
夜、慰労会をする二人、監察官にとって重要なことは徹底的に調査すること、と認識しつつも、不倫を断罪することに迷いを見せる多香子
レストランで男が騒いでいる カウンセラーの阿久津恵里（紺野まひる）と疑似デートしていた男が突然怒り出した “なめくさって”、と悪態をつき舌打ちする 多香子が男を制止する 恵里は恋愛カウンセラーだと自己紹介する
現在に戻る、公園にタクシー運転手の万丈二六（遠藤憲一）、待ち人来たらず、赤い月に黒い雲がかかる 不吉な色
二六と一六は兄弟 二六が一六に愚痴を言う 多香子が予約を入れていたのに来なかった
■多香子が殺された 組対5課の警部補 津田政樹（赤川千尋）も同時に殺された 場所はレンタルルーム 多香子の夫 飯島和也（笠原秀幸）が逮捕されたが、容疑を否認していると言う 不倫をしているところを夫が逆上して殺したように見える
一六の上司で警務部長の千住遼子（田中美佐子）は、5日前、多香子から津田が麻薬組織に情報を漏洩している、との報告があった 津田は、内部にもう一人組織と関係のあるものがいると言っていたと言う 多香子と津田は、その人物の調査を続けていたようだ
二人の死因はナイフで刺され失血死だった
飯島は、何故現場の部屋にいたか記憶がない、と言っている
津田と多香子は過去つきあっていた 動機は十分ある
マスコミは事件をスキャンダラスに報じた ネットは荒れた
事件を担当する湾岸東署の警部補 阿武川康（奥田達士）は確証バイアスに陥りやすい、一六は指摘する
阿久津恵里から一六に電話、“助けてください、あの男がストーカー化した” 一六と恵里の距離が縮まった そこに二六がやってきた 二人で歩いているところを目撃し後をつけてきた 二六は恵里を好きになる
元警察署長の二宮（小野武彦）が経営する居酒屋に遼子と一六、そこに湾岸東署の溝呂木三花（堀内敬子）がやってくる 三花は一六を尊敬している 三花は酒が入ると一変する 寝てしまった
二六が恵里とデートし、酔いつぶれて送られてきた
二六は恵里に、一六は43年ぶりに偶然再会した兄弟であることを話していた 恵里にも兄がいたと言う
レンタルルームの検証で、ランプシェードに付着していた血痕が見つかった 3人のものではなかった 第三者が事件に絡んでいる
二六のジャケットのポケットにSDカードが入っていた 動画、麻薬取引の現場のように見える 二六は一六に連絡し公園で待ち合わせる 二六がスタンガンで襲われ、SDカードが奪われる
動画を見ている二六、思い出したのは、ガタイのいい痣がある男
湾岸東署マル暴の武藤竜一（田邊和也）、血痕とDNAが一致した
■武藤が屋上から飛び降りた ビデオにも記録されていた 遺書も残されていた 多香子が、武藤を捨て津田に乗り換えられたので殺した、と書いてあった 飛び降りシーン、ためらいが全くない
飯島が釈放され、マスコミが押し掛ける そこに二六のタクシー、飯島を連れ出す 二六も妻に浮気され捨てられた過去を持つ 他人ごとではなかった
家まで送り届けた二六、差し入れを持って再訪する 返事がない 飯島は薬を飲んでいた 飯島は一命をとりとめる
ネットに一六や遼子の写真が載せられ、中傷を加えられている
三花は気付く 冬服を着ている 写真は前から準備されていた
三花はネットにアップした青年を割り出し説教する 何者かが送り付けてきた写真を見せてもらう 中に、遼子が喪服を着ている写真があった かつて、遼子が処分した巡査部長が自殺した 阿久津恵里はその妹だった 犯人は、監察官に復讐しようとしている
二六は貝アレルギーだった 二宮が思い出す かつて貝毒を使って人を操る犯罪者がいた
服役中の神永真司（兼松若人）、一六と三花は面会に行く その着想をほめそやす一六に、兼松は心を開いた ドウモイ酸は、見当識障害を引き起こす作用がある 人を操ることができる あの男は俺を認めたから薬のことを教えた
飯島も二六も薬を飲まされ、操られた 二六が恵里に会ったバー、防犯ビデオに、恵里が二六のグラスに何か入れるところが記録されていた
恵里は、盗聴器を仕掛けたぬいぐるみを二六に持たせていた 情報が筒抜けになっていた
神永が教えた相手は、捜査を担当したものの中にいた
その後、一六が不倫を理由に処分したキャリアの田宮寛人（浜田学）だった
田宮には癖があった 舌打ちし、“なめくさって”、と悪態をつく
整形していたが、恵里のストーカーを演じていた男だった
耳は整形で変えられない 耳紋が一致した さらに、田宮が多香子を攫うところも記録されていた
田宮は恵里にも薬を飲ませていた 恵里を人質に、一六を殺そうとする
助けに入ったのは、確証バイアスに陥りやすいと言われた阿武川警部補だった
《参考》シリーズのリスト
2022.04.01 配役名で書き換えた