夜、雨、車中に4人 パトカーが走っている
■男が死んでいる 凶器は石
連行される男、携帯が鳴っている
料亭に入る代議士夫妻と秘書、代議士の妻は何か不安を抱えている
朝、代議士の佐伯貞悟（大林丈史）と秘書の泉佐和子（高瀬春奈）がジョギング
妻の圭子（賀来千香子）が家で迎える
ニュース、石巻市日和山公園で殺人事件
被害者は岸建造（妹尾正文）49歳、重要参考人が連行された
市原保夫（佐藤アツヒロ）28歳が犯行を自供した ニュースを見て驚く圭子
“通りすがりにいちゃもんを付けられ揉み合いになったが、坊主でヤクザに見えたので危険を感じて思わず石で殴りつけてしまった”
取り調べるのは石巻臨港署の大貫達己（木場勝己）警部補
圭子と市原の出会い、夫にうつされたB型肝炎の治療のため、仙石線で仙台の病院に通っている時、野蒜から乗ってくる青年と出会った 青年はガラス工房職人の市原、圭子が身に付けていたガラス細工のペンダントが市原の作ったものだった
圭子は、市原が中学時代に亡くなった母に似ていた 二人は親密になり、一夜を共にし深みにはまっていった
代議士の後妻になったのは、傾いた実家のためだった 夫には愛人がいた 秘書の泉佐和子もその一人
ある日写真が送られてきた 二人が会っているところを撮られていた
そして脅迫電話が来た 岸建造だった 強請られ、ネガを100万円で買い取ることになっていた 市原には来るなと言ったのに、公園に行って殺してしまったのだろうか
圭子はタクシーで臨港署へ、市原と面会する
“あなたは人を殺すような人じゃない”、と圭子
“あなたじゃなかったのか”、と市原
市原は、圭子が殺したものと思い込み、身代わりになろうとしていた しかし実際は、圭子は、岸が約束の時間から10分を過ぎても来なかったので帰ってしまった
市原は先輩の弁護士 松井洋（益岡徹）に弁護を依頼していた
“これまで事実と違うことを言っていた”、と市原
実際は圭子が帰ってから現場に行き、近くで男が倒れているのに気付いた あの人が殺したのだろうか 呆然としているところを目撃され通報された 自分は殺していない
しかし物証があった 市原が来ていた上着に、被害者の返り血が付いていた
大貫は圭子の顔に覚えがあった
調査の結果、圭子は旧姓を使っていた 代議士の妻であることがわかった 圭子と市原の関係を調べるぞ、と部下（中村啓士）へ
圭子は弁護士を訪ね、市原の無罪を証明するためにできることはないかを尋ねる “あなたにできることは無い”、と松井
“あなたが脅迫されていることを知っている人物はいないのか”
もし市原が殺していないのなら、何故返り血を浴びたのだろうか
岸は仙台で居酒屋をやっていた 圭子が店の様子を探っている
■岸の妻 君子（水木薫）が刺殺された
第一発見者は近所のスナックのママ 船津安子（阿知波悟美）が語る
前夜23時半頃女の悲鳴が聞こえた 胸騒ぎがして今朝来てみたら殺されていた 最近、夜遅く、裏口から君子を訪ねてきていた女性がいた
30代のすらっとしたきれいな人だった 包丁が1本失くなっている
大貫は圭子を任意で連行する 代議士の妻が連行された 代議士は佐和子の家に隠れる
圭子の取り調べ、“4日前に君子と会った 目的は、岸の交友関係を調べるため 市原を助けるためには真犯人を見つけなければならない 警察が調べようとしないので自分が動いた”
圭子は、岸に強請られたことを話す “夕べも君子に会いに行ったが会えなかった 男が出てくるところを目撃した 中に入ると君子が死んでいた”
大貫は、代議士宅の家宅捜索を行い、血の付いた包丁を発見する
《まとめ》裁判で、弁護士の松井は決定的な証拠を提出する 君子を刺した凶器の包丁だった 君子の血痕と犯人の指紋がはっきりついている あの日、犯人と出会った圭子 犯人は返り血を浴び、包丁を持っていたが驚いて包丁をどぶ板の隙間に落としてしまった 男の腕は隙間に入らなかった 圭子は隙間に手を入れ包丁を取り出し、隠しておいた
君子と圭子の血液型は同じだった 警察は同じ型の包丁に圭子が手首を切ってつけた血痕が君子のものと勘違いした
君子を殺したのは、岸の子分のような男 川瀬（河野洋一郎）だった 川瀬は君子が好きだった 川瀬は君子に問い詰められ、岸を殺したことを白状する 逆上した君子は騒ぎだし、川瀬は君子を殺してしまった 大貫は、市原が自白したが物証が無かったため、偽の物証をでっち上げてしまった 市原も釈放され、圭子は野蒜駅に佇つ市原に電車で会いに行く
《感想》なまめかしい賀来千香子、良かった
2022.03.05 配役名で書き換えた