警視庁三係・吉敷竹史シリーズ1 寝台特急はやぶさ1/60秒の壁 2004 TBS 原作:島田荘司 | moris11のブログ

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フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
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2015.12.10改訂

原作は、光文社文庫 1990年8月30日 8刷を読んでいる

■望遠鏡で向かいのマンションを覗く男 女の裸、顔が崩れ胸にナイフ

9月20日15時32分、警視庁捜査一課臨場、
有賀葉月(真中瞳)、小谷祐一(賀集利樹)、室井(阿南健治)、斉藤(大川聖一郎)、畑山班長(山本龍二)、船田(小倉久寛)(鑑識)

若い小谷がゲロを吐きそうになる

吉敷竹史(鹿賀丈史)が遅れて現れ、班長から嫌味を言われる “おたくには何も期待しちゃいねえ”

浴槽、心臓にナイフが突き立てられ、両目がくりぬかれ、顔の皮が剥がれているが、皮を剥いだ凶器は残されていない 被害者は、住人の九条千鶴子(森洋子)の可能性大
旅行に出かける準備をしていたようだ

“ぼうや、おまえ吉敷と組め”と班長が小谷に

マンションの隣人の話、“一昨日16時半過ぎ、若い男が飛び出してきた” ぶつかってきたのに怒鳴られた、と言う
似顔絵作成に協力する隣人に、電話の声を聴かせる
犯罪を知らせる通報の電話の声だった 中年男性の声、若い男の声ではないようだ

九条千鶴子は銀座のクラブで働いていた “九州に旅行してくると言っていた、寝台特急はやぶさで”、と同僚のホステス
“可哀そうに、いつかこんなことになるんじゃないかと”、とママ

成城西署に捜査本部、捜査一課長の川合(高橋長英)が指揮を執る
被害者は九条千鶴子33歳、ホステス一筋、評判は良くない
男関係は二人、IT社長の北岡一幸(西田征史)32歳と病院院長 染谷辰郎(山路和弘)51歳
同僚の話に出ていた寝台特急のチケットが発見されていない
死亡推定時刻は18日の16時から19日の4時の間
若い男が飛び出してきた時刻と一致している

北岡の事務所で事情聴取、千鶴子とは鹿児島中央駅で待ち合わせたが、千鶴子は来なかった 恋人が殺されたのに悲しんでいない

染谷の病院、学界から帰ってきたばかり、事件は仙台のホテルで聞いた 1年前まで面倒を見ていたが、千鶴子は、“外面如菩薩 内面如夜叉”だった 彼女は育った家庭に恵まれていなかったようで物欲が激しかった 18日は外来の診療、21時には田園調布の自宅に戻った
そこに染谷の妻 萌子(安奈)が現れ、夫の証言を保証する

家族が千鶴子の遺体引き取りを拒んでいる “病院にでも寄付してください”と母親の良江(風祭ゆき) 釧路在住の父親 壇上孝市(浜田晃)も、母親に言え、と言っているようだ

捜査が進展せず、公開捜査に踏み切った

アマチュアカメラマンの小出忠男(坂本長利)から通報があった
寝台特急はやぶさの車内で18時45分に千鶴子に撮影させてもらった
シャッター速度は1/60秒、その後すっかり打ち解けた 翌日も熊本駅まで一緒だった

鑑識の船田は小出の言葉を信じようとしない 19日の昼までは生きていたことになる どういうことだ

吉敷は、千鶴子が死んでいた浴槽に入ってみる シャッター窓を開き、向かいのマンションから覗いている人物と目が合う
男は売れない作家の安田常男(稲川淳二)、最初に見たのは19日の朝6時、最後は20日の15時頃、そこで殺害されていることを知り通報した 関わりたくなかったので公衆電話を使った 謎は深まるばかりだった

吉敷に中村吉造(夏八木勲)から電話、うまい酒があるので飲もう
中村は元上司で仲人だった “何故離婚した” “何も言わずに離婚届を残して消えた” 加納通子(余貴美子)

中村は警視庁捜査一課迷宮班班長、事件のことを知っていた 双子の妹でもいるのではないか、と中村、吉敷は、母親の良江が何かに絶望しているように見えたことが気になっていた 中村は千鶴子の父が住む北海道へ行くことを勧める 吉敷は既にチケットを取っていた 班長は北海道行きに反対するが、一課長は認める

吉敷と班長の確執、かつて吉敷は、班長の上司が強引な捜査で冤罪を引き起こしたことを暴いたことがあった それを恨んでいるようだ

釧路で、牛越佐武郎(きたろう)が吉敷を迎える 中村が連絡を入れていた
千鶴子の父親 壇上は車椅子に乗っていた 壇上は再婚していた

“千鶴子は良江の後を追って出て行った” 壇上は離婚した訳を話そうとしなかった

腹違いの妹がいた 淳子(今村恵子)、姉によく似た美人だった 良江は派手好きな女だった、と言う

壇上は大怪我をして入院し、良江が世話をしていたが、病院の勤務医と男女の関係になり駆け落ちした 2年後、娘も家を出た 勤務医も病院を辞めたと言う 病院事務長はその勤務医の名前を覚えていた フジイ、外科医だった

釧路湿原国立公園展望台に吉敷と牛越
“良江が駆け落ちする前に、壇上は外で子供を作っていたのではないか”、と牛越 理解しがたい世界だった

牛越は吉敷に紹介したい場所があると言う
ハンドクラフトの店だった 中に別れた元妻 加納通子がいた 中村の計らいだった “盛岡に帰ったと思っていた 4年前何があったんだ” “いつか訳を話せるときが来ると思う 釧路にいる訳も”

“杉崎政宏30歳が逮捕された”、小谷から吉敷に電話 似顔絵の男だった
吉敷は東京に戻る 杉崎は覚醒剤所持で逮捕されたが、似顔絵に似ていたことから当人であることが判明した “千鶴子の妹 淳子のことを知らせに行った 千鶴子の元パトロンが淳子のパトロンになっている 千鶴子は旅に出るために化粧をしていた 追い返された せっかく教えに行ったのに 自分はクラブのスカウトをやっていた”

ジョギング中の染谷にコンタクトする吉敷 染谷はジョギングを再開し必死に追いかける吉敷 刑事なのに、と吉敷を嘲る染谷、

“藤井辰郎さん、20年前釧路で外科医をしていた時良江と駆け落ちしたが、その後良江を捨てて病院長の婿養子になった その後良江の娘 千鶴子を愛人にし今度は淳子を愛人にした 20年にわたって親子を愛人にした 破廉恥極まりない トリックを解き明かしてやる”、と宣告する

■染谷が殺された ナイフが心臓に突き立てられていた その下に傷があり、さらに2週間ほど前の傷もあった
染谷の妻 萌子が倒れる 病床に吉敷と小谷、“主人を殺したのは壇上淳子です 主人は別れることを約束してくれていた”

アマチュアカメラマンの小出から電話、応募した写真が入賞し、副賞として、はやぶさのチケットを2枚贈られたという 吉敷は小出と寝台Aに乗りトリック解明を図る

熊本駅で撮った写真、千鶴子の後ろ姿、小出の話では、19日の千鶴子はサングラスをかけ愛想が悪かった、別人のようだった、と言う 18日、最後に千鶴子を見たのは21時28分、浜松到着の前だった 浜松で降りて新幹線で東京に引き返したのではないか 翌日は飛行機で博多に戻り、再びはやぶさに乗る

淳子が自首してきた 吉敷は推理を語る “千鶴子は染谷を殺そうとしていた そのためのアリバイ作りをしていた しかし返り討ちに遭い殺された”

淳子は姉の千鶴子が憎かった 釧路で同居した時、愛人の娘だと罵った
染谷は千鶴子の計画を見抜き、淳子に手助けを求めて来た 淳子は千鶴子に扮して熊本まで行ったのに、染谷は秘密を知る淳子を殺そうとした 揉み合いになり誤って染谷を刺してしまったと言う

良江が行方不明になっている 部屋に千鶴子からの手紙が残されていた 染谷を殺そうとしていること、もし自分が殺されたら犯人は染谷であること、いつものお金を振り込んだことなどが書かれていた 良江と千鶴子は密接に結ばれていた

淳子が刺したのは1回だけだった 染谷はナイフを抜いて追いかけて来たので逃げたと言う 誰かが止めを刺したようだ

《まとめ》萌子は夫の女癖が治らないこと、千鶴子を殺したことなどを知っていた さらに淳子まで殺そうとし、逆襲されたところを目撃していた こんな男に病院を任せておけない 止めを刺した 娘を殺された良江が萌子を訪ねてきて呪いの言葉を吐いた 萌子は良江を殴り殺し庭に埋めた

 

《参考》シリーズのリスト

 

2021.10.12 配役名で書き換えた