滅びのモノクローム 2004 フジTV 原作:三浦明博 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

湖、小舟で釣りをしている男

政権党幹事長の伊波謙一郎(平幹二朗)に駆け寄る女性、

政党キャンペーン広告のコピーが、

“100年後の日本を見ていますか?”、から“100年後の日本を見つめています”に変更された理由を、党の責任者に確認しようとしている

女性は広告代理店の下請会社社員 月森花(国仲涼子)、このコピーを考えた 明快な回答に感心する花、納得する
そして、作成したビデオの発表会、幹事長も立ち会う
湖で釣りをする男性の古びた映像、そしてコピー
幹事長は無言で会場を去る

その後、その元となった映像フィルムを売ってほしいとの申し入れがあった このフィルムは、日光にある実家の蔵に保管されていたものだった

花が日光に帰ると、私有地に怪しい男がいた 男は祖父の進之助(橋爪功)のこと、花のことも知っていた 祖父は留守にしているようだ 男と別れ、花は湖へ やはり釣りをしていた進之助
家に戻った進之助に用件を話し、フィルムを記録したディスクを再生する 進之助は映像を見て倒れる 心臓発作を起こしたようだ

再び、先ほどの男が現れる 男はフリーライターの苫米地悟郎(千葉哲也)と名乗る
戦時中の奥日光のことを調べていると言う 苫米地は、花に“クラウジョウジロウ 蔵生譲治郎”を知っているか、と訪ねる


祖父を入院させた後、実家に戻る花 人影、何者かが家の中にいる
出てきたフルフェイスのヘルメット、革ジャンの男、花は鉄パイプで襲い掛かる
逆襲されたが、男はオートバイで去った 部屋が荒らされ、ディスクが持ち去られた
東京の自分の部屋も荒らされている 事務所の社長 大西(深浦加奈子)から電話、事務所も荒らされたという

フィルムを欲しがっていた伊波の仕業なのだろうか
翌日、病院に伊波が見舞いに来ている 伊波の孫で秘書の謙吾(葛山信吾)が、伊波の代理として会うと言う
花は進之助にフィルムの秘密を聞こうとするが、“お前は何も知らなくてもいい”、と何も語ろうとしない
 
花は苫米地に連絡をとり、日光プリンスホテルで待ち合わせることになった しかし、ホテルに着くとあわただしい動き、苫米地は既に殺されていた

進之助があのフィルムを持っていた訳、もともと伊波が持っていた
進之助と伊波は戦前、警察官だった 伊波は進之助の上司だった

病院に、盗みに入った男が来ていることに気付いた花、男は逃げる
謙吾がやってきた 謙吾は花と信頼関係を築こうとしている

花の両親は旅館をやっていた 父は養子で板前だった
母と祖父の仲は良くなかったが花は理由が分からなかった
母に文化財保護への貢献に対する感謝状が贈られていたが、その時期は母の死後1年目だった これは祖父が母の名をかたって行った寄付行為かもしれない 祖父の贖罪行為か

《疑問》戦前の古いフィルムをデジタル化したのだろうが、キャンペーンに用いた映像には特に犯罪行為も倫理的な問題もなかった デジタル化作業を誰が行ったのか この辺が良くわからなかった 後に、進之助が、犯罪行為の部分を切り取って別保管していたことがわかるが、このあたりがピンとこない
進之助と伊波は特高警察の一員で、外国人等の虐殺が行われたことは噂になっていたのだろう その一人がジョージ・クラウス
それをフリージャーナリストが嗅ぎまわり、何故か花が勝手に持ち出してしまった 進之助に断ることもしなかった

一方、伊波は過剰な反応をした 妾に産ませた息子 辰巳つよし(畑山隆則)にフィルムを奪うよう命じた 孫の謙吾には花を篭絡するよう命じたのだろう しかし、謙吾は真面な人間だったようだ

進之助は60年間、自分が犯した犯罪に対する答えを出せずにいた フィルムを公開することも処分することもできなかった 娘はフィルムをみたため、その後二人は疎遠になったようだ

進之助が隠していたフィルムを見つけ、社長の大西と協力して復元した映像、捕虜を殺害する場面が記録されていた 辰巳は大西の父(奥村公延)を誘拐し、フィルムを奪おうとするが、誘拐場所をGPSで探り出し、救出する
伊波が政界を引退し、孫に引き継ぐためのフォーラム、花は会場に乗り込み、復元した映像を公開し、伊波を告発する
辰巳は花を刺そうとして捕まる 謙吾は伊波の後継者となることを断る

 

2021.05.13 配役名で書き換えた