ジョギングする男、空き地、ゴミを拾う 侵入する犬を怒鳴る
■麻布のブティックに入るカップル、“丸山京子（しみず霧子）さんですね”と店員に確認する女 女は店員を刺した後、自殺する 呆然とする男
静岡県河津町、河津七滝、釜滝、エビ滝、蛇滝、初景滝、カニ滝、出合滝、大滝
■ホテルの板前の名前を確認し、刺した宿泊客の女が呆然として歩いている
西本刑事（堤大二郎）が女の名を呼ぶ “来ないで” 女は叫び、持っていた包丁で自分を刺す
女は西本の婚約者 日野由加（梶原真弓）だった 十津川警部（渡瀬恒彦）が東京から駆け付ける
【警視庁捜査一課】
十津川警部、亀井（伊東四朗）、西本、三田村（三田村周三）、安原（山村紅葉）、清水（竹田雅貴）
ごく普通の女性だった、とメンバー 課長の本多（小野ヤスシ）に語る
西本の話、“タクシーに乗っている時、伊豆七滝の看板を見て変化した 初めてなのに桜並木があることを知っていた 僕には何が何だか、どうしてあんなことやったのか”
麻布の事件に似ている、十津川は思う
“原田（村田則男）という板前はいるか”、と、由加は仲居に尋ねている
テレビでは評論家が事件について語っている “多重人格ではないか”
由加のマンションを調べる十津川と西本、いろんな本を読んでいる 中に、多重人格の本が2冊あった
麻布の事件、加害者 秋野圭子（史城未貴）の恋人は語る “ブティックに入ると突然変貌した”
警視庁、西本に客、課長の本多の紹介だった 知り合いの娘で雑誌記者の竹内量子（渡辺梓）が、由加について尋ねる “彼女は派遣会社に登録していた 父親はおらず一人っ子と聞いている” 量子は、“去年の11月にも似たような事件があった”と語る
Episode 精神科医の長谷川匡（風間杜夫）が異常性を露わにする
長谷川にインタビューする量子、長谷川は警察への不信感を語る
彼らは多重人格を理解していない
西本の調べでは、原田は腕のいい板前で、由加と原田の間に関係は認められなかった
由加の部屋に、佐伯京子の写真があった 化粧は違うが由加だった 由加の本名かもしれない 西本は由加のことを何も知らなかったことに気付く
由加は治療を受けている可能性がある 管轄外の事件であるが、刑事部長の三上（小野武彦）から48時間の猶予を与えられる
三田村も捜査に加わる
由加は香取慎一郎（児玉謙次）の本を読んでいた この分野の第一人者だった 香取から由加は長谷川の患者であることを聞き出す
長谷川の話、“由加は6か月治療した 本名 佐伯京子、奔放な母親、幼いころ九州の温泉で父親に虐待されレイプされた” “治療方法は過去の暗い記憶を呼び戻し、分裂した記憶を一つにすること、しかし完全には治っていなかったため事件を起こした”
長谷川は、麻布の事件の女 秋野圭子は自分の患者ではない、と言う
十津川と三田村は河津温泉へ、原田の調査を行う 原田は6年前からホテルで働いていた
原田の住まいには、佐伯京子からの手紙が3通発見された 由加の母親は昨年10月に亡くなった それ以降多重人格が現れたようだ
量子は、秋野圭子の担当医は岩本（篠塚勝）であることを調べ上げた
十津川は岩本に会い、話を聞くが、岩本は長谷川との関係を隠そうとしている
十津川は夜分、香取の家を訪ねる 質問のポイントは、“そうでない人間を多重人格にすることは可能か” 催眠療法で偽の記憶を植え付け、即ち洗脳して、殺人を行わせる
長谷川と岩本がグルになって二人を殺したのではないか 香取はアメリカの事例を挙げて説明した 実際にあった
長谷川の動機は何か 有名になることか お金か 十津川は亀井に長谷川の背景を調査させる
三田村と清水は原田の周辺を調査し、女にもてた原田は資産家の妻 松波文江（東丘いずひ）と男女の関係にあったことを突き止めた さらに、文江は長谷川の治療を受けていたことも判明する さらに、文江は、原田に脅迫され、お金を振り込んでいたことも判明する
長谷川が経営する心理相談所は伯父の所有物で、近々明け渡す必要があった 空き地を確保し、病院を建設予定だった お金が必要だった
真相を暴き出しつつある十津川に、長谷川は一矢報いようとする
量子を第三の犠牲者にしてしまった 十津川は暴力で長谷川を追い詰める 長谷川は自白する
《参考》シリーズのリスト
2021.05.22 配役名で書き換えた