浅見光彦シリーズ44 砂迷宮 2012 フジTV 原作:内田康夫 | moris11のブログ

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2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

■基地反対闘争、砂丘、回顧する白髪の男が刺される

泉鏡花の世界、手鞠唄

石川県警小松署の轟栄(ダンカン)、小池(菊池隆志)、上里(田上晃吉)、松原(小林俊)らが現場へ
近くに安宅関跡、

被害者は須賀智文(黒部進)77歳、横須賀在住、砂を握りしめていた

浅見光彦(中村俊介)が、泉鏡花ゆかりの名門 須賀家を訪ねる 先日、インタビューをしており原稿チェックを依頼するために訪れた
泉鏡花の小説“草迷宮”はこの家が舞台となった物語だという

 

息子夫婦の春男(青山勝)・幹子(松本紀保)夫妻と孫の絢香(三倉茉奈)が外出しようとしている 
“祖父が遺体で発見された 石川県の小松署から連絡があった”と絢香 須賀は金沢に行くと言っていたが遺体は安宅関で発見された

光彦は、“瀧の白糸”の舞台となった金沢の取材を兼ねて、小松市へ行くことにする

小松市は勧進帳の里だった 須賀の遺体発見現場へ向かう光彦、轟らに邪魔者扱いされるが刑事局長コントで態度が一変する

須賀は、浅野川線の時刻表を見ていたと言う 浅野川線は金沢と内灘を結ぶ路線だった

車掌の話では、須賀は内灘で降り、鉄板道路を海岸方向に歩くところを目撃されていた

内灘には米軍射撃指揮所跡がある 内灘闘争があった

光彦は横須賀の須賀家へ行き報告する
息子の春男は内灘闘争のことは知らなかったが、父親は“二度と行きたくない”と言っていたと言う 闘争の中で友人の水城信昭(浅野真哉)を失っていた 小松市から学生時代の友人だと言う大脇忠輝(寺田農)が弔問にきていた

光彦の母 雪江(野際陽子)も内灘闘争のことを懐かしそうに語る
内灘闘争は、日本初の基地反対運動だった 1950年に始まった朝鮮戦争のために、榴弾砲の試射を行う基地に選ばれた
多くの学生が参加したが、スタートは地元の主婦の生活をかけた戦いだったが、そこに外部の大学生が加わった

死んだ水城は資産家の息子だった 兄は戦争で死んでいた
山代にある菩提寺を訪ねる光彦 住職から、月命日に欠かさずお参りに来る女性の話を聞く 水城の恋人だった中島峰子(日色ともゑ) 現在は老人ホームに入っている
峰子には娘がいた 水城の子供 由利子(姿晴香)、九谷焼の職人をしている 由利子は大脇のことを知っていた

 

光彦は大脇に須賀のことを聞こうとするが、時間がないと言う 
大脇は、轟の妻 幸子(棟里佳)の父親で、子供歌舞伎の指導者をしている 孫娘も祖父の指導を受けている

■大脇が刺殺される 電話で呼び出されて出かけ殺された 死亡推定時刻は昨晩20-22時

葬式に、大脇の銀行時代の部下 崎上進吾(九十九一)が来る

大脇は元浅野川線の運転手をやっていたが、銀行会長の黄金井達夫(林与一)の引きで銀行に入ったと言う

中島峰子は須賀と会っていた “水城は兄を戦争で失い戦争を憎んでいた 朝鮮戦争が起こり基地も作られる時代、水城は危機感を抱き闘争に情熱を燃やした 水城が死んだ原因について須賀は何か知っているようだった 「あの男に死者の声を届けたい」と言っていた” 何故須賀は今になって行動を起こそうとしたのか、何が須賀を駆り立てたのか

須賀は、内灘にある銀行会長 黄金井の家を訪ねていた 黄金井は水城の妹と結婚し、現在の地位にまで上り詰めていた

須賀の住む三浦半島でゴルフ場開発反対運動が起こっていた 須賀はその先頭に立っていた 開発会社に融資している銀行、それが黄金井の銀行だった 不正融資の疑いがあった

大脇を呼び出したのは崎上だったことがわかる 黄金井の腹心の部下だった

《まとめ》水城が死んだのは、過激化する一方の学生に対し、地元民に寄り添おうとする水城を、過激派の先頭に立つ黄金井が脱落者と罵り、揉み合いとなり、倒れた水城は打ち所が悪く死んでしまう

水城は“何もなかった”と言って黄金井を許した それを須賀も大脇も見ていた 大脇は金もうけに走り、不正融資も行い自然破壊を行った 須賀は許せなかった しかし黄金井は告発しようとする須賀も大脇も殺してしまう 最後は全ての罪を崎上に着せようとして、崎上を拉致し、自殺に見せようとするが見抜かれ、殺人教唆の罪で逮捕される

 

《参考》シリーズのリスト

 

2022.02.11 配役名で書き換えた