長野県飯田市の棚田で働く矢島久美(原日出子) 、東京にいる息子 勇介(反田孝幸)、娘 友美(緑川静香)から電話
近況を話し合う 仲の良い家族だった
■夜、友美が歩道橋階段から突き落とされる
“土屋誠一(池内万作)に殺された”と久美と勇介、しかし土屋にはアリバイ証言があった
証言したのはクラブのママ 須田満江(芳本美代子)、渋谷中央署の金子(山本紀彦)、徳井(朝日奈こうや)は二人の申し立てを受け入れなかった
一か月後、ジョギングする土屋、交差点で待っているところで背中を突き飛ばされ、危うく車に轢かれそうになる
久美が、“自分が土屋の背中を押した”と自供する
東京地検 朝日奈耀子(眞野あずさ)による尋問が行われる 事務官は大山聡(内藤剛志)
矢島久美、昭和34年6月7日生まれ、飯田市、農業と内職
“土屋はアパレルメーカーの二代目社長、遊んで生きてきた男で、裏金作りをしていた 友美のデザインをライバル社に売るなどした 告発しようとした友美を土屋が殺した”
燿子は久美の体調を気遣う “肝臓が悪いんですか” 羽ばたき振戦が出ている 肝臓疾患の末期症状だ 警察病院で検査することとする
刑事部刑事部長の倉持(北村総一朗)と恋人の宮崎礼子(大島さと子)の痴話げんか、大山も愛妻弁当が途絶えており、燿子には男気がない、のコント
久美の息子 勇介はスポーツジム勤務、婚約者の遠藤美雪(大塚千弘)はアパレルメーカー勤務、友美の同僚だった 常務の野上(太川陽介)も美雪も、土屋が友美のデザインを売ったことを認めている
毎晩赤坂のクラブに入り浸る土屋、ママの満江とできているが、女にもだらしなく、痴話げんかを繰り返している クラブの前で、中年のみすぼらしい男が土屋に絡む
土屋を殺そうとしてナイフを持っていた勇介の殺意を削いだ 燿子が勇介に声をかける
入院中の久美に、燿子が土屋に絡んだ中年男の話をすると久美は動揺する
燿子が飯田へ、飯田署の岩村(小林正寛)と久美の家へ アルバムで、久美、子供二人と並ぶあの男を確認する 元夫の松村洋一(下条アトム)だった 松村は女ができて逃げていた
東京へ戻り勇介の家へ、勇介と松村が揉めている “息子に金を借りに来た”と松村
松村が通う居酒屋で話を聞く “松村は娘の死を知って泣いていた 守ってやれなかった、と言っていた”
土屋が、野上と満江の三人で飯田市へ、勇介と美雪も飯田市へ向かう 燿子も飯田へ
夜、土屋と満江が食事中、土屋に美雪から電話 満江が嫉妬する
■猿庫の泉で土屋が死んでいた 現場から逃げ去る勇介と美雪の姿が目撃されていた 後頭部に打撃痕があり、解剖を行う
硬膜外血腫、くも膜下出血が認められた 意識清明期があったようだ
11時頃暴行され、約2時間、血腫が次第に広まり死に至ったものと推定される
おそらく風越山の中腹が犯行現場で、その後山道をふらふらと歩いて13時に猿庫の泉で死んだのだろう
勇介と美雪は犯行を否定する 11時頃、元善光寺にいたことが確認され疑いが晴れる
《まとめ》友美を殺し、土屋を殺したのは、常務の野上だった 楽して金儲けしたい土屋が野上に相談し、野上が土屋を唆して不正を繰り返させ、おこぼれをもらっていた 野上には多額の借金があった しかし、不正がばれそうになり、土屋に責任を押し付けるため殺害したのだった
《参考》シリーズのリスト
2021.08.31 配役名で書き換えた