津軽海峡ミステリー航路 2002 フジTV 原案:斎藤栄 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

《函館西署》
・青柳誠(村上弘明)…刑事課刑事、警部補
・永瀬貴司(河相我聞)…刑事課刑事
・笹島信行(村野武範)…刑事課課長
青柳千明(細川直美)…青柳の妹
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青森港に車、専務の友納五十二(睦五郎)と企画室長の隅田三郎(中原丈雄)、そして企画室員の杉山英一(竹本孝之)


青柳がフェリーに乗る 一行三人も


一等船室に友納と隅田、杉山は大部屋に、隅田が煙草を買いに部屋を出、入れ替わりに女が船室に、さらに長髪、サングラス、ひげ面の男が入ってくる


□青柳が甲板でオカリナを吹いている そこに妹の千明
青柳は函館西署の刑事、千明は東京の出版社で働いているが、取材旅行のついでに実家の函館に寄ろうとしているところだった 青柳は青森でクラス会に出席した帰り道だった


■“厄介なことが起こった”と船員 青柳を船室に案内する 専務の友納が死んでいる 首に注射の痕があった “殺人だ”と青柳
同室の女は宮脇美智子(及森玲子)、福岡の照明機器会社の社長秘書だった 長髪・サングラスの男は野口昭三、バッグは残されていたが姿は消えていた


函館港着、函館西署の永瀬、笹島らが待機していた しかし、野口の姿はなかった


□千明は船内で、二回、人とぶつかった 一人はスカーフで顔を隠した女、一人は永瀬だった 千明との偶然の再会を喜ぶ永瀬 永瀬は千明が好きだった


□友納の妻 亜紀子(鮎ゆうき)が身元確認にやってきた 亜紀子は若くて奇麗だった 友納は55歳だった 妻は野口のことを知らなかったが、友納あてに電話や手紙が来たことがあるかもしれない、という


□友納の首に注射されていたのはニコチンだった 高血圧で、禁煙している者には効果的な毒物だった


久しぶりに家に帰った千明は鍋の支度をして待っていた そこに永瀬を連れた青柳が帰ってくる 事件の話になり、千明は杉本が漏らした言葉に着目する “夢のようなことばかり起こっている” 

友納が死んだだけでなく、そのほかにも何か見たのではないか


□野口のバッグには指紋が残されていなかった 乗客が変装していたのではないか


青柳と永瀬は東京へ
友納の家へ行く青柳、永瀬は近隣の聞き込みを行う
亜紀子には4歳の男の子が居た 家政婦の橘恵子(浜中千歳)がお茶を出すが様子がおかしい 恵子は、友納の知り合いの娘のようだ
“野口からの手紙は見当たらなかった”と亜紀子


亜紀子は友納の三人目の妻だった 先妻の一人は病死、一人は交通事故で死んだという モデルをしているところを見初められ5年前に結婚した 亜紀子は、同室だった宮脇美智子24歳に反応する


続いて友納の会社へ、隅田と会う “友納は専務で社長候補でもあった 強引との評判もあった 社内では拡大派と慎重派の対立もあり、専務は拡大派だった” 一方、杉山は何も話すことはない、という


□友納の葬儀、千明がやってくる 事件に興味を持っている
“あの人、どこかで見たことがある”、千明は亜紀子を見て思う


□青柳と永瀬は東京にいた美智子に会う “友納さんのことを知っていたのでは”の問いかけにスプーンを落とす美智子
友納の遺品に、福岡時代の写真が残されていた そこに友納と女性、そして娘が写っていた 美智子だった


□亜紀子を杉山が訪ねる 亜紀子は杉山に美智子の写真を見せる “フェリーで夢のようなものを見た”と杉山は薄ら笑いを浮かべる


■杉山が丸の内のホテルで殺された 凶器はナイフ、凶器は残されてはいなかった
死亡推定時刻は朝6時前後、物取りではない 杉山は盛岡出張予定と言っていた 6時半ごろ、部屋から出てきた女性が目撃されていた


□青柳は福岡へ、美智子が勤める会社で社長と会う 美智子は朝、出社していたことを確認する
部屋に色紙が飾られていた “鏑矢が虹を射る 私の目に緑” 美智子の作品だった
□千明は青柳に、フェリーで亜紀子を目撃したことを伝える しかし、亜紀子にはアリバイがあった 連絡を受けてから、羽田から飛行機で函館に来ていた 乗客名簿も確認されている 席が隣だった帽子店の経営者に確認しに行った 写真を見せる “はい、この人でした” 指さしたのは、家政婦の橘恵子だった メキシコオパールを小指にしていたという


□亜紀子の容疑が濃くなったが、青柳は、亜紀子が犯人だとは思いたくない
函館西署には、友納の兄、啓吉(金井大)から情報が寄せられていた
“子供は友納の子供ではない 二人の間には離婚話が持ち上がっていた”


《まとめ》友納は、身近にいたぶる相手を置いておきたい、嗜虐的な男だった 死んだ二人の妻もいじめられ追い詰められて死んだのだろう 亜紀子が妊娠していることを知ったうえで結婚した友納だったが、結婚すると本性を現した 友納は知り合いの娘 恵子をお手伝いとして置いていたが、ある日、妻の留守を狙い、恵子を犯そうとした そこに戻った亜紀子は必至で恵子をかばった その後、さらに暴力はひどくなった
美智子の母は、福岡で散々もてあそばれた末、友納が福岡を離れると捨てられた 美智子は友納に強い憎しみを抱いていた 
一方、隅田は、友納から無能呼ばわりされ、リストラをちらつかせる友納を殺すしかなくなっていた ある日ホテルのバーで隅田をいたぶる友納を、美智子が目撃し、隅田に美智子が声をかけた
それが復讐劇の始まりだった
亜紀子は友納を殺すチャンスを狙っていたが、誰かが殺していた 杉山も亜紀子を脅迫していたが、ホテルに行くと殺されていた 杉山は、フェリーで亜紀子を目撃し、隅田が変装していることも見抜いていた
《感想》殺害の動機、よく理解できた 鯉をわさび醤油で食べるエッセイを社内報に寄稿していた隅田、春に流鏑馬を行う神社の光景を詠んだ美智子、三重県、多度大社が隅田と美智子の接点であることを見抜いた青柳、すごい

 

《参考》シリーズのリスト

 

2021/01/13、配役名で書き換えた