冬、亀井刑事が休暇を取り、一人で志賀高原へ 湯田中からバスで蓮池へ 隣に若い女性が座り、亀井が話しかける
女性は、大沼池の大蛇が姫に恋をする黒姫伝説の話をする 女性の名は広田みや子（上野なつひ）
蓮池で降りた二人、亀井は記念にみや子の写真を撮り、連絡先を聞いて別れる
翌日朝、亀井は大沼池へ、鳥居があり水面に湯気
■みや子がいる みや子が銃撃された 亀井が近づき声をかける “これを”と言ってお守りを亀井に手渡す みや子が死ぬ
現場に信州志賀署の金村（比留間由哲）、斎藤（江端英久）、さらに長野県警警部 望月（城戸裕次） 亀井は警視庁に連絡する
【警視庁捜査一課】十津川警部（渡瀬恒彦）、安原（山村紅葉）、小西（中西良太）、村川（古川りか）、山下（山田アキラ）、小林（内山翔人）、島田（清野秀美）、亀井（伊東四朗）
みや子は東京中野区在住、小西と小林が部屋を調べるが、気味が悪いくらい片付いていた
みや子は飯綱西区でタクシーに乗っていた 飯綱西区は別荘地、亀井、金村、斎藤の三人は別荘地を調べる
寒いのに窓が開き、ガスストーブが点いている別荘がある 玄関も空いている 中に入り調べる 風呂も出しっぱなし、食事も用意されている フォトスタンドに男と色っぽい女の写真、斎藤が落とし、中からみや子の写真が出てきた
別荘の主は久保満（布施博）、世田谷区経堂在住
“夕べ遅くに別荘を立ち、今朝東京に着いた クラブの女が一緒だったが、残してきた”と布施、女は吉田みどり（高久ちぐさ）、源氏名はアヤ みや子のことは知らないという
十津川の質問に、パットの練習をしながらいやいや答えるが、ついには亀井を住居侵入で訴えると言い出す 傲慢で不愉快だが、何か隠している
アヤと連絡がつかない 妹のやよい（富田麻帆）が捜索願を出す
凶器は30口径のライフルだった
久保もアヤも、ライセンスを持ち銃も持っていた
久保は2年前、飯綱高原で誤射事件を起こしていた 野口俊吾（有薗芳記）と二人で狩猟中、誤ってカメラマンの五十嵐くみ（瀬戸早妃）を殺してしまった 現在、野口は服役中でもうすぐ出所予定である
亀井は、須坂刑務所で野口と面会する アヤとみや子の写真を見せるが知らないという
みや子の両親は、鹿児島指宿で旅館を経営していたが、現在、行方不明となっている 久保と野口は鹿児島の大学出身だった
■大沼池でアヤの遺体が発見された 絞殺され、おもりを付けられ沈められていたが、浮いてきた アヤはみや子が殺される前日に殺されていた
久保は6年前、金融会社をやっていた その社長をやっていた大乃木（菅原卓磨）が久保の運転手をやっている
野口が出所した 亀井が尾行する 須坂から湯田中へ 亀井が車で襲われ左腕を骨折する 野口を見失う
久保が別荘に来ている
長野県警の望月は、別荘を監視できる拠点を確保し、盗聴も仕掛けた しかし、裏をかかれてしまう 琵琶池で野口と待ち合わせることを盗聴するが、盗聴されていることを知っていた 琵琶池に来たのは大乃木だけだった “社長は渋温泉”と大乃木
野口は渋温泉にいた 頭を怪我していたが、生きていた 久保に殴られたと言う
久保は交通事故を起こした 野口を殴ったことは認めた 五千万円の小切手を渡そうとしたが、財産をすべて渡せと言ったので殴ったという
■大乃木が殺された
二年前の事故について、猟友会の高木（山野史人）に話を聞く小西と山下 “おかしいと言えば、何故あそこにカメラマンがいたのか、誤射するような場所でもないし” 五十嵐くみを呼び出し、誤射と見せかけて殺したのではないか
みや子は久保の金融会社に勤めていた 写真が残っていた
小林が久保を殴り怪我させてしまう 久保は弁護士の平川（藤木孝）を通じ取引を持ち掛けてきたが十津川はきっぱりと断る
小西と山下は二年前殺されたくみの友人 はるみ（阪田瑞穂）から話を聞く
“くみは公害や汚職などを追っていたが、その息抜きに日本の伝説を扱っていた あの時は黒姫伝説を撮ると言っていた 女の人と行くと言っていた” みや子がくみと同行したようだ 仲間のカメラマンは、くみは森林破壊を追っていたという
《まとめ》カメラマンのくみに、賄賂を手渡している現場写真を撮られた久保は、みや子を使ってくみを飯綱高原へ呼び出し殺害した みや子は久保が好きだった しかし、久保の犯行を知り、自首を迫っていた 野口は久保に殴られたように演じ、久保のアリバイを作った 大乃木を殺したのも久保だった 十津川は一芝居打って対抗する 小西を野口のムショ仲間に仕立て、野口がすべてを暴露しようとしている、と吹き込ませる
久保が野口を殺しに来たところを逮捕した 久保は狡猾で大胆な殺人者だった
《感想》久保が四人殺してまで何を隠したかったのかがもう一つピンとこなかった
《参考》シリーズのリスト
2021.08.15 配役名で書き換えた