徳島県阿波の土柱に赤い服の女 飛び降りそうな雰囲気
母で推理作家の池加代子（名取裕子）と娘で女優の梨花（星野真里）が旅先でリハーサルをしている 娘の演技にダメ出しする母 娘はへそを曲げる
大塚国際美術館から阿波十郎兵衛屋敷へと巡り、人形浄瑠璃を観劇する二人 眉山、いい眺め、カップルが加代子にサインを求める
《知る由もなかった、私の書いた本を巡って、女たちの壮絶な悲劇が起きようとは》と加代子
ロケの初日、見学させてもらう予定の加代子
撮影現場、作家の加代子が出演者に紹介される そこには古い友人で女優の三戸珠世（小柳ルミ子）もいた 再会を喜ぶ二人 主役の梶晴香（入野佳子）が加代子の著書にサインをもらおうとするが、付き人で女優の泉麻衣（西原亜希）が本を忘れてきたため叱る
■撮影開始、梶晴香が毒を飲んで死ぬシーン、監督の船津（峰蘭太郎）がOKを出す 突然、本当に苦しみだす晴香、死ぬ
現場に京都府警の沖村警部（新井康弘）と早乙女（柏原収史）、顔見知りの沖村からイケメンの早乙女を紹介される加代子
晴香は評判の悪い女優の№１、監督と付き合っているとか、泉麻衣の夫で彫金作家の智幸（池内万作）に口説かれていたとか、いろんなうわさが飛び交っていた
帰宅した加代子を、事件に巻き込まれたことを知った編集者の谷誠（羽場裕一）が訪ねる
加代子は彫金について調べ、翌日、家政婦のアキ（山村紅葉）を連れて智幸の工房を訪ねる 彫金には青酸カリを使うという豆知識から下手な探りを入れる 智幸は苦笑する
早乙女が加代子に捜査協力依頼にくる 晴香の携帯には6桁の数字が多数残されていた 暗号かもしれない ポケベルの知識を披露する加代子 例えば、14106は“あいしてる” 272 100は、“ふなつに100万円”と読める、などとアドバイスする
友人の夫を疑った母 加代子に抗議し、友人の麻衣に謝る梨花
麻衣は智幸と結婚して初めて家庭を持った 父も母も知らなかった
捜査結果を聞くついでに、加代子は早乙女を食事に誘う 監督が晴香にお金を渡していたこと、晴香の友人が晴香に借金を返していたこと等がわかったが、不明の点もあった
梨花は女優をやっていたが、有名作家の娘、母の力で役をもらっているのではないか、とのコンプレックスを抱えていた 母の言葉、“私の力が足りないのでは”に敏感に反応してしまう
晴香が死に、代役を立てたプロデューサーの森（菊池均也）、脚本家が不在だったため、加代子に台本の一部書き直しを依頼する
初めて台本を書いた加代子は、友人の珠世にチェックしてもらう
眉山で撮影中の梨花から、京都の加代子へメールが入る “眉山の展望台に来てほしい” 展望台で加代子がナイフで襲われるが、警備員が現れ助かる
《まとめ》28年前、養護施設前に子供を捨てた女、女優の三戸珠世だった 捨てられた子供が泉麻衣だった 珠世は子供より女優を取った 梶晴香がひょんなことからその秘密を知り、珠世を脅迫していた 珠世は女優として生きていこうとしている麻衣に変なレッテルを貼らせたくなかった
珠世が晴香を殺した 加代子が書いた台本を読んだ珠世は驚いた 縦書きの台本を横読みすると、“たまよのこはまい”と読めてしまった 全くの偶然だった 麻衣は妊娠していたが気付いたのは珠世だけだった 珠世は自分がしてしまった失敗を娘に繰り返させたくなかった 女優を休業して出産してほしかった オーディションに応募しないよう悪し様に罵ったため、麻衣は勘違いして母を刺してしまった 珠世は遺書を書き、自殺のように見せかけた 麻衣から連絡を受けた智幸が指紋を拭き取るなど偽装を加えた 珠世は命をとりとめる
《参考》シリーズのリスト
2021.05.12 配役名で書き換えた