乗鞍、常念、白馬、剱、燕、鹿島槍、五竜、
日本の屋根 北アルプス
長野県警松本中央署に赴任する風間昭平（北大路欣也）、
警察学校の同期 篠塚龍三（小野寺昭）のピンチヒッターを務めるためにやってきた
空気が旨い
一日前に先乗りし、病院を訪問、見舞う
先週月曜日に発作を起こしカテーテル治療を受けているが、冠動脈バイパス手術を控えている
娘の法子（山田まりや）が世話をしている 法子はチェリストで、交響楽団員
恋人の山岳写真家、高城元久（蟹江一平）を紹介される
思いもよらない事件が待ち受けていた
【松本中央署】
倉田（ベンガル）（副署長）、牧村直美（七瀬なつみ）、伴滝雄（寺島進）、橋爪保（芦川誠）（課長）、遠山（葉山和彦）、矢追（平塚真介）、青田（橋爪遼）
■梓川倭橋上流に女の変死体、との一報が入る
挨拶もそこそこに現場に向かう風間、牧村直美と同行する “あれが常念岳”と直美
被害者は藤江真理子（濱田万葉）、頭部を一撃され、凶器の石が残されていた
現場には、上とぶつかるタイプの刑事 伴滝雄がいた “何故凶器を残しておいたのか”と呟く風間
篠塚の病室に諏訪南署の坂崎肇（堤大二郎）、篠塚の元部下だった 二人は困惑していた
《被害者のプロフィール》藤江真理子32歳、7年前に金融会社から精密機器製造会社へ転職、両親は離婚しており、母親は4年前病死 死亡推定日時は、一昨日の19-21時、死因は脳挫傷による外傷性ショック死
真理子の勤めていた会社へ伴と直美、真理子の人間関係を調べる
恋人の吉原雅也（坂上忍）とストーカーと目されている野木邦彦（小椋毅）がいた
吉原は、この会社の社長の息子で写真館を経営している 野木は機械工だった 吉原にはアリバイがあり、来年ぐらいには結婚しようと思っていた、と言う 野木のアリバイは曖昧だった 野木の身辺を洗うことになった
風間は病院へ、中から親子が口論しているのが聞こえる
篠塚は結婚に反対しているようだ
夜、風間の宿舎へ篠塚から電話 “大事な話がある 藤江真理子とも関係がある 松本城の月見櫓で待つ”
■篠塚が頭から血を流して死んでいる 鈍器で一撃されていた
篠塚の指先は血まみれになっていた
風間は法子に、誰か見舞いに来なかったかを尋ねる “真理子の事件の翌日、坂崎が来ていた”
伴と直美は諏訪南署を訪ねる
篠塚が諏訪南署の署長だった7年前、金融商殺しの事件があった 犯人は山来芳郎（田口計）63歳、目撃証言とズボンの裾に入っていた凶器の鉢植えに入っていた石灰岩が決め手になった
山来は昨年9月に病死している
その目撃者が真理子だった
逮捕したのが篠塚・坂崎で、山来の息子が高城元久だった
山来の元妻 高城房子（野川由美子）に会いに行く
“あの日以来人生が一変した 警察から証拠も見せられ諦めていたが、あの人はやっていなかった 3週間前、真理子がやってきて、嘘の証言をした、と告白してきた 2週間前、篠塚を訪ねて真理子の話をした 篠塚は自分が調べると言っていた”
高城元久、
“親父は濡れ衣を着せられたまま死んでしまった 法子とは上高地で偶然出会った 法子は写真を気に入ってくれた その後、法子の父のことを知ったが、法子に話してはいない“
7年前、犯してしまったのかもしれない重大なこと、捜査ミス・誤認逮捕
病院で元久と篠塚が口論しているところが目撃され、元久の車から、血の付いたスパナが発見される 元久が連行される
《まとめ》
真理子は何故、房子に、偽証したことを打ち明けたのか
真理子は恋人の吉原から頼まれて偽証した しかし吉原は、県会議員の娘と結婚しようとしていた 騙された、裏切られた 真理子は全てを暴露しようとして吉原に殺された
吉原は投資に失敗し、金融商から借金していた 吉原のアリバイは、殺害場所を梓川倭橋上流とすることで成立していた
実際は撮影していた近くで殺していた 梓川の石を事前に準備しておいた
吉原が犯人であることを示す物証は、
篠塚の指先に付いていた“蝋と油”、即ち靴墨だった
吉原の靴からルミノール反応が検出された
篠塚は、娘のために、自分のミスを明らかにしようとしていた
死後再審の道が残されており、死者およびその家族の名誉回復を図ろうと考える風間だった
《参考》シリーズのリスト
2022.06.05 配役名で書き換えた