登場人物
【警視庁捜査一課】
・南部平蔵（村上弘明）…班長、警部、虫が嫌いで極端な甘党
・高村六郎（鈴木一真）…巡査部長、南部の片腕、愛称は六
・細谷玲子（伊藤かずえ）…巡査部長
・溝口史郎（火野正平）…警部補、班の最年長
・富井健次（前田健）…巡査長、細谷玲子の相棒
・友木哲也（藤沢大悟）…新人の刑事、巡査、遺体を見ると嘔吐する
・浅田裕久（永倉大輔）…巡査部長
南部敦子（岡田奈々）…平蔵の妻
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冒頭のシーン、中禅寺湖、日光東照宮
急病の子供を病院に車で連れて行く女性、四つ辻で衝突事故を起こす ジョギング中の女性が巻き添えになり、その女性はその後首吊り状態で発見される
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二年後、東京、夜道で刺殺される男
□南部平蔵と妻の敦子、朝、虫嫌いのコント、新聞受けに南部宛封筒、中から紙に包まれた指、そこへ高村六郎から電話
■世田谷の雑木林で変死体
被害者は藤澤尚樹（ヒロシ）、和菓子店専務、携帯が見当たらない 死亡推定時刻は昨夜23時頃 心臓を一突き後、左手人差し指を切断、さらに首吊り状態にしている 相当な恨みを持った人物の犯行と思われる 尚樹の弟で和菓子店社長の藤澤光司（河相我聞）が身元確認にやってくる
□南部宅のポストに入っていた指は尚樹のものだった 生活反応は無かった 尚樹の所持品に六本木のクラブの領収書があった
《平蔵の疑問》弟の光司が社長の訳、光司は指切断と聞いても動揺しなかった
□雷門の和菓子店へ平蔵と六、店長の神部剛敬（斉藤洋介）から話を聞く
“弟の光司が社長になったのは先代の遺言に従ったため、兄の尚樹も弟の経営手腕を認めていた”
□細谷玲子と富井はクラブへ、ママの北川茜（寺田千穂）から事情聴取 “尚樹は、友人の画家 中風明世（安藤彰則）と二人で21時頃来て22時頃帰った” 茜は、指切断と聞いて動揺する
□銀座の画廊へ、溝口と友木、中風から話を聞く
“店を出てすぐに分かれた その後もう一軒、スナックで2時頃まで飲んでいた” 中風はネット検索しても引っ掛からないようないわば自称画家、しかし銀座で個展を開くなど羽振りが良い
□光司は愛人の子で、尚樹は本妻の子だった 光司は一流大学で猛勉強、尚樹は遊びまくっていた
□茜のクラブは半年前はつぶれる寸前だったが、二か月前に改装後ホステスも増やして繁盛するようになった
□中風と茜の金回りが急によくなっている
■茜が公園で刺殺され、指切断後吊るされているのが発見される 捜査一課の南部宛に再び指が送り付けられる 女の小指だった 指は、“見ざる言わざる聞かざる”の猿の絵が描かれた紙に包まれていた
□平蔵は、二年前、日光で起きた首吊り事件を思い出す 平蔵と六は日光南署へ 平蔵と旧知の川家康徳（小西博之）から説明を受ける
《事件の概要》二台の車が衝突し、井関桂子（雨音めぐみ）とその息子が死亡した さらに巻き添えとなった音大生 三上佐織（伴杏里）が怪我をした 佐織は自殺した もう一台の車に乗っていたのが、尚樹、中風、光司の三人だった 事故の目撃者が茜で、事故原因は桂子の車にあると証言した
□当時、川家が入院しており、平蔵が見舞ったが、病院の待合室で頭を抱えていたのが佐織の父 三上勝也（本田博太郎）だった “娘は音大生で合宿中に事故に遭った 命に別状は無いが、左手の指四本を失った ピアニスト志望の娘にどうやって伝えればよいか”
平蔵は三上を慰め、連絡先を渡していた
□浅田が三上宅へ、表札が無くなっている 引っ越し先のアパート、郵便受けに郵便物が溜まっている 大家に鍵を開けてもらい中に入る 身辺整理したようだ 事件関係者は後二人、光司と中風
□中風は奥多摩へ行くといっていた、と画廊の事務員
■奥多摩、橋から中風が吊るされている 心臓を一突き後、中指切断 死亡推定時刻はam11時 犯行現場近くで、30代後半の男が逃げ去るのが目撃されていた
ホンボシは三上ではないのではないか、との疑念が生まれた
《疑問点》事故から二年後になぜ復讐を開始したのか、残された男、光司の犯行ではないのか
中風と茜の銀行口座には、二年前の事故後、それぞれ光司から一千万円振り込まれ、最近さらにそれぞれ三百万円、五百万円振り込まれていることがわかった 光司は二人に脅迫されていた 尚樹は社長の椅子を要求していたのだろう
□光司の車が日光に向かっていることがわかる
《まとめ》事故の一年後、事故現場で三上と神部が出会った 神部は桂子の父親だった ともに娘を失い、神部は孫まで失った 二人は疑問を持っていた 三上の疑問：あの時点で娘は指を失ったことを知らなかったはずなのに自殺した 神部の疑問：家から10分で到着する交差点で、一時間後に衝突したことになっている 神部は、和菓子店の求人に応募し採用される そこで兄弟が揉めているところを立ち聞きし、光司の無謀運転で事故が発生し、尚樹が脅していることを知った 光司は事故を目撃していた可能性のある佐織を自殺に見せかけて殺していた 神部は三上と組んで復讐計画を練った あたかも三上がやったように見せかけることで、光司に三人を殺す決断をさせる 最後に光司を自殺を装って殺す しかし、光司は生き延びた 真相発覚を恐れた二人は病院に忍び込み、光司を殺そうとする そこには七人が集結し待機していた
《参考》シリーズのリスト
2020/12/28、配役名で書き換えた