朝6時、ラジオパーソナリティ田代いづみ（石川梨華）、モーニングコール
三崎漁港で食堂を営む母 喜美江（山本陽子）
スキャンダル誌の記者 横井武（小林正寛）を呼びつけた平沢明代（山下容莉枝）、明代は一か月前に出所したばかり
息子の直樹（小野寺拓海）を殺した田代健太郎（井上高志）を殺したことに飽き足らず、娘のいづみまで激しく憎んでいた
いづみは視聴者を騙している、殺人者の娘であることを隠している、と横井に教える いづみを非難・攻撃する葉書が大量に来ている
明代はラジオ局にまで押しかけ、待ち伏せていづみに嫌がらせする 二人が口論しているところを目撃したのは放送作家の鎌田卓（松本実）
■倉庫が燃え、中で明代が死んでいた 自分のスカーフで後ろから絞殺されていた 絞殺後に放火されている 遺体の下にはいづみのストップウオッチが残されていた
現場近くで、いづみが逃げ去るところが目撃されており取り調べを受ける いづみは犯行を否認するが、動機・状況証拠・物証のストップウォッチまである
現場に検事の朝日奈耀子（眞野あずさ）と事務官の大山聡（内藤剛志）、捜査一課の西村（山本紀彦）
何者かが写真を撮っている 横井だった 横井は妙な咳をしている
耀子はディレクターの宮下（天宮良）からいづみに対する嫌がらせについて聞く 今回初めてであることがわかる
ラジオパーソナリティーの代役を、ファッションコーディネーターの早乙女永美（秋本奈緒美）と放送作家の鎌田が務める 検事の耀子が来ていることを知り挙動不審な永美
耀子は、いづみが左腕の痛みを頑なに隠していること、人気パーソナリティーなのに顔出しを拒否していることに興味を持つ さらに、ラジオ局に提出していた履歴書には虚偽の前歴が記載されていたことが判明する
いづみの父はトラックドライバーで、幼いころからラジオを通じて会話していた 父が逮捕され、刑務所の父に声を届けるためラジオパーソナリティーになった 18時からの番組を担当した
世間ではマイコプラズマ肺炎が流行っていた
いづみの左腕の痛みは、RSD（反射性交感神経性ジストロフィー）と診断された 受傷後適切な処置をせず放置したことによるものであった
いつ怪我をしてなぜ治療しなかったのか、口をつぐむいづみ
耀子はいづみを不起訴とする 絞殺することは不可能と判断した しかし、行動監視することとした
スキャンダル誌にいづみが殺人犯の娘であること、被害者の母 明代が情報源であることが報道される 永美がいづみを待ち伏せ、スキャンダル誌を突きつけて番組を降りるよう威嚇する
■横井がホテルで不審死する 横井はマイコプラズマ肺炎に罹患していた 耀子は検視を行い、枕のようなもので押さえつけられて窒息したものと判断した 枕がゴミ捨て場で発見された 現場からはカメラが持ち去られていた 通帳には、いづみ名義での振り込みが行われていた記録が残っていた
《あずさの推理》12年前、平沢直樹を殺したのは父親の健太郎ではなく、娘のいづみだったのではないか 父が娘の身代わりとなったのではないか しかし、傷が三か所あったことをどう説明するかは不明だった
いづみは父が身代わりとなったことを隠してきたことを告白する しかし、止めを刺したのは別人の可能性がある、とあずさは考えた
■ディレクターの宮下が三崎で殺され、いづみの母 喜美江が自首した 現場にはタイヤ痕があった
宮下のポケットには、永美あての脅迫状が入っていた 検出された指紋は、犯罪歴のある人物の指紋と一致した 永美は、明代と同時期に服役していた
《まとめ》放送作家の鎌田は資産家の息子だった 鎌田は、明代の息子 直樹に替え玉受験を依頼し、明代に脅迫されていた 鎌田の家は、直樹が殺された神社のすぐそばだった
直樹はいづみのストーカーだった いづみを襲った直樹と揉み合いになり、直樹が転倒し石に頭を打ち付けた そこに鎌田が自転車で駆け付け、止めを刺したのだった
明代といづみが口論しているところを目撃した鎌田は二人の後をつけた いづみが帰った後、現れた鎌田を明代は激しく罵った 鎌田は明代を絞殺し、火を放った それを横井が目撃していた 横井は鎌田を脅迫し、ホテルに呼びつけた 肺炎で弱っていた横井を殺すのは簡単だった 鎌田はいづみをラジオから、自分の傍から遠ざけたかった しかしディレクターの宮下はいづみに固執した 宮下も鎌田が殺したのだった
12年前の現場の神社にも、三崎の現場にも鎌田の自転車のタイヤ痕が残されていた 金の力で何でも解決できる 親を子を庇いあう家族を悲嘆の淵に追いやり、殺人さえ弁護士の力で何とかできると嘯く鎌田を耀子は許せなかった
《参考》シリーズのリスト
2022.08.29 配役名で書き換えた