■冒頭のシーン、五年前、渓流の近く、女の子が車に撥ねられる
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ホテルでバイオリンを弾く神崎芽衣（Rio） 、留学を予定している ホテルの副社長 水田哲雄（萬雅之）から芽衣の生まれ年のワインがプレゼントされる パーティー後、芽衣は父 神崎研一郎（保阪尚希）、母 増美（杉山彩子）と別れ、タクシーで音大へ 音大の廊下を歩く芽衣、人の気配を感じる 襲われる
南部平蔵（村上弘明）と敦子（岡田奈々）、虫嫌いのコント、そこへ高村六郎（鈴木一真）から電話
■音大で変死体
【警視庁捜査一課】南部平蔵、高村六郎、細谷玲子（伊藤かずえ）、溝口史郎（火野正平）、菅原雄一郎（小沢和義）、富井健次（前田健）、友木哲也（藤沢大悟）
現場近くで友木が吐いている
被害者は神崎芽衣、音大の学生、タクシーの領収証の刻印から、タクシーを降りた直後に殺されていることが判明 心臓を一突きされ、死後、背中に三本の切傷を付けられている
神崎宅へ、娘の顔を切り刻んだ写真の入った封筒が送られてきた 封筒には三本の血の筋が付けられていた
細谷と富井はタクシー会社へ、芽衣を乗せた運転手 棚橋毅（風間トオル）の事情聴取するが、様子がおかしい
南部と高村は神崎が専務を務める建設会社へ、総務課長の小宮山（近藤芳正）から神崎の話を聞く 神崎は最年少の役員で、専務に昇進したばかりだった 悪い評判は無いという
■第二の殺人が発生、被害者は水田千里（和泉妃夏）、ホテル副社長 水田哲雄の妻で、元タレントだった
宅配業者が発見した 死亡推定時刻は朝8-9時、心臓を一突き後、背中に三本の傷をつけられている
夫の水田が駆け付け、“遅かったか”と呟く 札幌に出張し、ホテルで託けられていた手紙に、顔を切り刻まれた妻の写真が入っていた 電話しても出なかったので慌てて帰ってきた、と言う
千里にはストーカーがいた デビュー以来の熱狂的ファン 稲葉真治（IZAM）だった 稲葉は二日前から家に帰っていなかった 大家に鍵を開けてもらい中に入る
奥の部屋には千里の写真多数、そして芽衣の写真もあった
稲葉を逮捕する 千里の熱狂的ファンであることは認めたが、芽衣のことは偶然写真を撮っただけだと言う アリバイも証明された
■第三の殺人、山中に男の死体、背中に三本の傷があった
被害者は和田隆（倉一平）、ローン会社の取立屋だった 死亡推定日時は三日前で、芽衣や千里より前に殺されていた
南部は、神崎に、千里や和田と芽衣の関係を聞く 千里の夫 水田とは財界人の親睦釣りの会でつながっていた 釣りの会の名簿を借りる
□釣りの会には総務課長の小宮山も入っていた 財界のお偉方の中に総務課長
小宮山の話を聞く 釣り好きなことを知り、神崎に誘われたという ヤマメ釣り大会では優勝した、と自慢する
小宮山は、神崎の運転手と水田の妻 千里が知り合いだったこと、運転手と千里が別れ話でもめているところを目撃したことを証言する その運転手は、芽衣を音大まで乗せた棚橋だった
棚橋は当時、ハイヤー会社から派遣され、神崎の運転手をしていたが、神崎が乗車中に事故を起こし、馘になっていた ハイヤー会社の事務員 車田（六平直政）の話では、事故を起こしたのは神崎が無理な追い越しを要求したためだと言う しかも銀座のホステスに行くところだった タクシー会社に就職できて安心しました、と言う
棚橋が無断欠勤していた 珍しいという 棚橋のアパート、ドアを叩く溝口と友木、隣人（松井紀美江）が慌ててドアを閉める 警察に見えなかったようだ 棚橋のところにはガラの悪い男が来ていたという 取り立て屋の和田だった 部屋には一昨日のコンビニ弁当があった さらに血の付いたナイフがあった 三人の血痕と棚橋の指紋が検出された
■棚橋の目撃情報があり、ホテルに急行するが、自白の遺書、睡眠薬、練炭による一酸化炭素中毒 自殺に見える 被疑者死亡で送検か
家に帰る南部、何故か寝付けない 妻と、死んだ息子の話になり照明を付け蝋燭に火をともす 紙マッチで ピンとくる
ホテルに残されていた紙マッチは左利きが使っていた 棚橋は右利きだった
総務課長の小宮山が左利きだった ヤマメ釣り優勝を自慢した時、左腕を叩いていたことを観察していた村上
□小宮山の一人娘（原菜乃華）六歳は、五年前、奥多摩の渓流で死んでいた 溺死でなく頭部打撲が致命傷だった 釣りの会の家族連れの大会に参加し、迷子になり、岩場に引っ掛かっていた
《まとめ》家族連れの大会の日、小宮山は突然参加できなくなった 工事現場の騒音苦情対応が必要となった 妻の典子（岩本千春）と娘が参加した 娘が行方不明となり、妻は、神崎や水田、棚橋に一緒に探してくれるよう頼んだが冷たく断られた 妻は自分を責め続け、遂に睡眠薬自殺を図った 命は取りとめたが植物人間になってしまった 神崎の専務昇進パーティー、神崎と水田はそれぞれの一番大切な娘と妻の自慢をし合い、神崎は小宮山の娘の話もした 顔をひそめる水田、二人は、別室に移動し、真相を語った 棚橋が運転手、神崎と水田が乗った車が、小宮山の娘を撥ね、崖下に転落させていたのだった
借金返済を激しく迫られた棚橋は和田を刺殺した 小宮山は目撃していた 棚橋を脅し、協力させ、二人を殺した後、和田を山中に放り出した 最後に棚橋を殺したのだった 妻の典子も死んでしまった 娘が死んだ場所で自殺しようとする小宮山 そこに七人が現れ、真相が明かされる
《参考》シリーズのリスト
2021.12.31 配役名で書き換えた