石原葬儀社:石原明子(片平なぎさ)、秋山隆男(大村崑)、内田良恵(山村紅葉)
京都府警:狩矢警部(若林豪)、橋口刑事(谷山雄二朗)
冒頭のエピソード、葬儀屋も大変だ 実家同士の仲が悪い夫婦、浄土真宗の葬儀に、妻側の日蓮宗の一団が太鼓を叩いて押し掛け大騒ぎに
■火事、入江加津(奈月ひろ子)の家が燃えている 甥の智夫(金田賢一)、その妻 麻紀子(藤吉久美子)、家政婦の志乃(絵沢萌子)が見守る 麻紀子は叫び、志乃は戸惑っている
加津は大地主だが親兄弟子供なし、縁者は甥の智夫のみ
秋山は喪主の智夫と葬儀の相談、資産家に相応しい特上を勧めるが、“私は人形屋なので質素にしたい、並でいい”と智夫
狩矢が現場にいる “ほぼ100%殺人、台所が火元だが、加津は二階の寝室で死んでいた 睡眠薬を飲み、火災発生時は仮死状態だった 食事は18時で発火は23時”と明子に説明する “志乃は天ぷらの準備だけして17時半に家を出ている 普段料理をしない加津が自分で天ぷらをあげたということは誰か来ていたようだ”
加津は55歳だが愛人がいた 車のセールスマン 工藤健一(石田登星)41歳だった
不動産屋の園城高義(石立鉄男)は加津の土地を狙っていた 手に入れば、これまで買い占めた土地を含めて売ることができるが、手に入らないと買ってもらえない
通夜で、智夫が園城の香典を突き返し騒動となる
工藤は通夜にも葬式にも現れなかった あの日加津を訪ねていたのは工藤だったことが確認される
■工藤が琵琶湖で死んでいた 全身に骨折の痕があり、工事現場から転落した後、湖に突き落とされたようだ
智夫にも、麻紀子にも、園城にもアリバイがあった
もし、加津が工藤と結婚すれば智夫には相続の権利が亡くなる しかし、加津の友人の話では、結婚する気など全くなかったようだ さらに、加津は当日三百万円下ろしていたことがわかる 手切れ金か しかし、札束が燃えた痕跡は無かった
お骨から、金の塊が出て来たが、ひろ子には金歯が無かった
《まとめ》麻紀子には弟がいた 弟は脳腫瘍の手術が必要だった 結婚前の麻紀子は資産家の加津に借金を申し込んだが断られた 弟は三年前に死んでしまった 結婚後、麻紀子と家政婦の志乃は交替で加津の食事の世話をしてきた ある日、支度に行くと、加津は不在で工藤が一人でいた 工藤は麻紀子に目を付けていた 工藤は麻紀子を襲い犯した その時、ピアスが引きちぎられた 工藤はその後も麻紀子の身体を求めた 加津は、ピアスが落ちているのを見つけ、麻紀子を罵った 智夫と別れさせようとした 弟の死のことがよみがえり殺意が芽生えた 蝋燭を使った時限発火装置を考えアリバイ作りしたようだ 工藤を殺したのも麻紀子だった 琵琶湖の工事現場に呼び出し突き落とした
明子と春彦コンビが狩矢警部と競って推理する
尚、三百万円を盗んだのは志乃だった しかし出来心で盗んだが恐ろしくなり、夜中に返そうとしたが家が燃えていた お金は手つかずで持っていた
《参考》シリーズのリスト
2021.11.29 配役名で書き換えた