石原葬儀社：石原明子（片平なぎさ）、秋山隆男（大村崑）、内田良恵（山村紅葉）
京都府警：狩矢警部（若林豪）、橋口（松永博史）
秋山が一級葬祭ディレクター試験に合格し、益々張り切っている
資産家の片瀬加奈枝（酒井荘子）が亡くなったとの連絡が入る “明日は友引なので葬儀を出せない、今日は仮通夜で明日が本通夜、明後日が葬儀”と騒ぎ立てる
喪主は孫の理沙（渡辺梓）、通帳の在処が分からないと言われ、落ち込む秋山
死因は脳梗塞、第一発見者は住み込み家政婦のきみ（石井トミ子）、
“夕べは元気だったのに” また“猫のリーに餌をやっているのは自分なのに、猫は理沙にしかなつかない”、とぼやく
“明日は10時集合”、と秋山が明子に念を押す
恋人の黒沢春彦（神田正輝）が明子の家に来ていた 広島の学会へ行く途中だという 琵琶湖グランドホテルを予約していることを知り喜ぶ明子
老婆の突然死に疑惑を持つ明子に、“血圧の高い老人の突然死は珍しくない”と春彦
朝、目覚ましをかけておらず焦る明子 10時集合に間に合うか
弁護士の黒木（沖田浩之）、理沙の恋人でカメラマンの沢山（田中哲司）がそれぞれ怪しい動きをしている
葬儀の場に京都府警、“片瀬加奈枝は殺された”とのタレコミ電話があったという 若林は、その道30年の鑑識 岡野（松尾勝人）を連れてきていた 遺体の顔を見るだけで他殺か否かを判断するという 湯灌を担当した明子に、絞殺の痕、傷・痣・発疹等の有無を尋ねる
葬儀に、理沙にそっくりな女性が来ていた 広島に養女に出されていた理沙の双子の妹 千沙（香山梓）（二役）だった 葬儀の後、遺言書が親戚代表の今村（牧冬吉）立会いの下に公開された
《遺言の概要》姉に七割、妹に三割、但し妹が死んだ場合は姉に全額、姉が死んだ場合は七割をしかるべき慈善団体に寄付する
この遺言書は、姉が妹を殺す動機にはなるが、妹が姉を殺す動機にはならないことを示している
通帳と印鑑が見つかり、秋山が理沙に付き添って銀行へ行く 普通預金が一千万円以上、定期預金は億を超えており上機嫌な秋山
■姉の理沙が変死した 第一発見者は今回も家政婦のきみだった 青酸性毒物を飲んでおり、部屋は施錠されていた 死亡推定時刻は20-22時、きみは友人と泊りがけで温泉に行っていた
黒木から“万事控えめに”、と言われ落胆する秋山
コップに理沙の指紋が付いていたが、その他の指紋は拭き取られていることがわかる
理沙の恋人 沢山が職務質問され逃げたため逮捕される 理沙殺しのアリバイは確認されたが、逃げた理由はエロ写真を持っていたからだった
妹が家に来ていた 空き家にしておくわけにはいかない、と訪ねて来た明子に言う 猫が妹になついている
帰り道、きみに会い茶店で話をする “姉と妹はそっくりで、妹も何もせず人使いが荒い”とぼやく
春彦は広島で妹の身辺調査を行っていた 妹は前夜18時頃まで友人と会っていたことは警察が確認していた 追加情報として、朝7:45にその友人が広島駅で妹を目撃し、目が合ったので手を振ったが、挨拶を返さなかったという
明子と春彦は同じことを考えていた “死んだのは妹ではないか”
《まとめ》明子は警察に、今家にいる“妹”の声を録音し、過去に録音しておいた姉の声とともに提出した 音響研究所に鑑定依頼し、声紋が一致することを確認した
弁護士の黒木が二人を炊きつけ殺し合いさせようとした 姉には本物の毒物、妹には偽の毒物を渡した 姉が死ねば７割は慈善団体に寄付されるが、自分が慈善団体を作り、受け取って自由に使おうとしていたことを白状する
《感想》いくらなんでも、という気がするストーリー
《参考》シリーズのリスト
2021.11.22 配役名で書き換えた