■2002年夏、夜道をオートバイが単独で走っている ロープが張られ、投げ出され道路に激突する
2005年初夏、男を追う梢田威(的場浩司)、確保すると斉木斉(船越英一郎)が現れる 最近ボウガンによる被害が続出しているのでパトロールを強化している生活安全課
“地域のヒモ”と呼ばれている斉木、喫茶店から声が聞こえ、マスター(掛田誠)にコーヒーをねだる
神経質そうに薬を飲む年配の女性、コップを落とす 手助けする梢田、手首に切創がある いつもキリマンジャロを飲むらしい
■夜道、女が待ち伏せされ、ボウガンで胸を射られる 殺されたのはクサノヤヨイ、ホテトル嬢だった 第一発見者が吉沢卓巳(田山涼成)と篠山喜代子(吉行和子)
斉木の見立てでは、吉沢は喜代子にホの字、喜代子は心の病と吉沢は言う
タクシー運転手の富井(徳井優)から梢田に電話、事件の夜、現場近くで怪しい車が走り去るのを目撃した
梢田は喜代子の信頼を得、息子が三年前に死んだこと、那須塩原から転居してきたこと等を聞く
警備会社重役の日比野進(森次晃嗣)が自首する 関係をばらすと脅迫されたので殺してしまった
日比野は元本庁の刑事で、刑事課の辻村(赤坂康彦)の同僚で顔見知りだった
斉木と梢田は日比野の息子 淳一(笠原秀幸)を尾行する 荒れている ダーツバーで男がドラッグを勧めてくる そこに斉木、売人らしき男を捕まえるが、息子は見失ってしまう
■ホステス 笹沼祐子(仁藤優子)がボウガンで殺される 祐子は那須塩原出身だった カメラマンの室井保(伊東貴明)は祐子に借金があった 多くの女を食い物にしている男だった 室井は祐子に保険を掛けていた クサノヤヨイは祐子と間違われたのではないか
斉木は那須塩原署の刑事 阿久津(沼田爆)に話を聞く
三年前、暴走族が跋扈していた その中に篠山勇人(川本貴則)がいた 下っ端だった あの日は単独でオートバイに乗っていたが、何者かによって張られたロープに引っ掛かり、殺されてしまった 世間は母親に冷たく、犯人はヒーローとみなされた 笹沼祐子は当時、病院の看護師で評判が良かった 篠山勇人の母親が篠山喜代子だった
【看護主任(大島蓉子)の話】あの日、祐子は勤務が終わり一旦帰ったのに、病院に戻ってきた 病院に運ばれた貴則の様子を見に来たのかもしれない 祐子がロープを張ったのではないか、との疑念を持った
《まとめ》ロープを張った犯人は吉沢だった 父親が入院しており、騒音に悩まされていた 殺すつもりはなかったが結果として人を死なせてしまった 母親の喜代子が心配で、近くで見守ろうと思った
祐子は、吉沢がロープを張ったところを見ていて、吉沢を強請ってきた 吉沢は誤ってクサノヤヨイを殺し、さらに強請ってきた祐子を呼び出し、殺した
喜代子のポストに、誤って田山宛の那須塩原病院からの請求書が来ていた 何故、吉沢は同郷であることを隠したのか、吉沢が息子を殺したのかを本人に聞いていた
喜代子は、吉沢を恨んではいなかった あのような息子にしてしまった自分を責めていた 斉木は、自分を責め続ける喜代子を叱る 息子の死を無駄にするな 吉沢、梢田の思いを無駄にするな
《感想》強請ったら殺される ドラマの定石
《参考》シリーズのリスト
2021.12.07 配役名で書き換えた