メルセデスCLS350は、パンフレットにこう書かれていた。

 

”走るラグジュアリー空間”

 

とんでもない車を買ってしまった。と、自分に興奮する。今まで乗りつないできた車を並べてみても、誰もが、ここでこれを選ぶのかと思うだろう。

 

分厚いマニュアルを見ながら、こんな仕様があるのかと驚きの連続だった。

いや、マニュアルでさえ、ナビの画面で閲覧できるのだ。

 

最初は、エンジンのかけかたさえわからなかったが。

 

寒い国、ドイツの車なので、特に社内を素早く暖めるシステムがすごい。なんとシートごと暖まるのだ。

 

また、ドライブ疲れには、シートがマッサージチェアとして機能する。

 

ラグジュアリーだ。

 

雨が降れば勝手にワイパーが動き、暗くなればライトが点灯する。

 

ただし、良い面ばかりではない。

故障や車検での部品交換のとき、海外からの長期間におよぶ部品待ちがあったり、何もかも電子制御なので、調整が、ひとすじなわではすまない。

 

とにかくお金がかかる。

僕にとっては最後の贅沢で、夢はかなった。