「人生の中で、車に乗ることができなくなる時が近づいている。」と、感じた時。

あなたなら最後に乗る車として何を選ぶのか?

 

 ある日、体に異変を感じた。うちの家系は難病を患う。「ついにか?」と思った。

また、テレビで年配のかたの事故が社会問題として取り上げられることが多くなった。

僕もそんな歳に近づいているのだ。「免許返納」。

今は街の中で暮らしてるので、車が無くてもそれなりに生活は可能だ。

ただ、最後の夢として浮かんだのが、「自分が乗りたい車に乗ってみたい」だ。

 

 今までは車たるもの、動けば良かったのだが、最後の車は亡き父親に、胸を張って自慢できる車に乗りたかった。

父親は外車に乗っていたし、家業はモータースだった。背中を見て育ったが、なにも勝てなかったな。

 

 ずっと以前に、仕事で某自動車開発メーカーの技術屋さんに聞いたことがある。

「やっぱり、自社の車が一番ですか?」と、そしたら意外にも「メルセデスが一番です。」と言われたことをずっと覚えている。

子供の頃から、なぜか、3ナンバーは怖い人が乗っているというイメージがあった。

 それから1年ほどかけてメルセデスについてネット検索したが、なんだか夢のような車でもあるし、自分にはおかどちがいの車なのかもと思った。

 遠い親戚が、車のディーラーをやっていると聞きつけ、恐る恐る相談してみた。

購入すること自体はなにも難しくはなかった。

 

 そして、白いCLS350 AMGがうちにきた。納車1か月前から緊張して眠れなくなっていた。

 

 はじめて自分の意志で買った車。