盛岡城跡公園の、枝垂れ桜と石垣を散歩する。
盛岡城跡公園の石垣と枝垂れ桜とクロマツ 夜にはライトアップされます。
盛岡城跡公園に咲く約250本の桜(ソメイヨシノ)も、4月18日(火)現在は葉桜になってしまいました。
昨年は4/20~4/22頃満開だったのですが、今年は1週間以上も早く、盛岡城跡公園の満開の桜を楽しもうという、観光客の方には残念な状況です。
こんな葉桜の盛岡跡公園ですが、いま楽しめる散歩コースを、私の好きなコースをご紹介いたします。
葉桜の今なら、盛岡城跡公園の“枝垂れ桜”と石垣周辺の散歩がお勧め。
おすすめの散歩コース
枝垂れ桜が咲く櫻山神社前をスタートし、時計周りに櫻山神社と鶴ヶ池の間を通り、一旦岩手公園広場に上がり、ホタルの里を歩き、盛岡城彦御蔵と枝垂れ櫻、盛岡城石垣を散策し、公園の菜園側入口(バス停岩手公園下)までのコースです。
そのすぐ北側には、石垣修復中の現場横に、枝垂れ桜とクロマツがあり、夜間はライトアップされた石垣を見ることができます。
※盛岡城跡公園石垣ライトアップは5月31日まで、時間は18時〜22時まで。
平日であれば観光客も少なく、ゆっくりと枝垂れ桜や石垣の眺めを楽しみながら、静かな時間を過ごせると思います。
今日もシニア世代のご夫婦、外国からツアーで来たらしい若いグループ、一人旅慣れた様子の外国人女性など、これまであまり出会うことの無かった旅行客に出会いました。
【出発地点】櫻山神社・・・今、枝垂れ桜が満開です。
櫻山神社と枝垂れ桜
櫻山神社の烏帽子岩 ※3月に撮影
神社右奥の大きな「烏帽子岩」は、盛岡の「お守り岩」と言われています。
盛岡城跡公園・鶴ヶ池-1
盛岡城跡公園・鶴ヶ池-2 池向こうに見えるのが「もりおか歴史博物館」
鶴ヶ池の中程から、公園内にある歴史と文化の博物館「もりおか歴史博物館」に抜けることができます。
盛岡城跡公園・鶴ヶ池-3 鶴ヶ池(内堀跡)の中程にこんな松が!
この先を一旦右の広場に上がり、毘沙門へ下がり流れとともに「ホタルの里」へ。
盛岡城跡公園・ホタルの里
「ホタルの里」は、「盛岡でも昔のようにホタルが見られるようにしよう」と整備したものです。
ホタルは水質・水温・カワニナ貝・クレソンなど生態系の微妙なバランスの上に生息しています。
盛岡城跡公園・ホタルの里入口 ここから入ります。
ホタルの里の小川
この池から流れる小川には「ヘイケボタルと」と「ゲンジボタル」が住んでいて、「ゲンジボタル」が6月下旬から7月上旬にかけて、「ヘイケボタル」は7月上旬から中旬にかけて、日暮れどきの7時頃〜9時頃、曇って風の吹かない蒸し暑い夜に多く見られます。
石垣と鍛冶屋門跡の間を下り、「盛岡城彦御蔵」へ。
最後は「盛岡城彦御蔵と枝垂れ桜」
盛岡城彦御蔵-1
江戸時代に「彦御蔵」と呼ばれた、旧盛岡城の土蔵です。
平成元年(1989年)3月まで下ノ橋西側にありましたが、道路拡幅に伴い現在の位置へ移されました。
この土蔵は木造2階建(土蔵造り)、外壁は漆喰塗り仕上げで、盛岡城の建造物として城内に残っている唯一の建造物です。
盛岡城彦御蔵-2 木彫りの動物や鳥の甲羅干し?
盛岡城彦御蔵と石垣と枝垂れ桜
盛岡城跡西側(菜園側)出入り口
盛岡城跡西側(菜園側)出入り口
盛岡駅から真っ直ぐ菜園通りを進んで、盛岡城跡公園に突き当たった所になります。
すぐ横にバス停がありますので、盛岡市街地循環バス「でんでんむし」がとても便利です。
二ノ丸跡の石垣と枝垂れ桜とクロマツ
三ノ丸跡の石垣は、江戸時代初期の石垣で、石の大きさが不揃いで乱積みが特徴です。
この石垣の修復は、令和6年11月末まで続きますが、石垣修復中の様子が見られるのも、なかなか貴重な機会です。
亀ケ池と三ノ丸跡
亀ケ池側から三ノ丸跡の景色がとても良いのですが、来年11月末まではおあずけです。
修復完成が来年秋の紅葉のシーズンですのでとても楽しみです。
もしお腹がすいてきましたら、櫻山神社の門前通りにある「白龍(パイロン)本店」で、盛岡三大麺の一つ「ジャージャー麺」はいかがでしょうか?
白龍(パイロン)本店で入店待ちのお客さま
茹でたてのもちもち麺を食べた後は、ちいたんたん(たまごスープ)で締めるのをお忘れなく。
盛岡市内の観光は、散歩でするのにちょうど良い静かな城下町です。
いい意味での田舎町と言えるかもしれません。
これからの新緑シーズンも爽やかで、歓呼にはとても適していますので、ぜひお出かけください。
ここまでお読み頂きありがとうございます。