卒園が近づいてきた年長オオタカ組。
卒園の直前には3つの山を縦走する大きなチャレンジを予定しているけれど、今日はそのうちのひとつだけ、でもかなりな激坂がいくつもある山に登りました。

朝の会では、
今日の山には凄く急な坂道や階段があるけれど、大丈夫?
コースを行く時、転んでしまったり、怪我をしてしまったり、心が折れてしまったりしたらどうしよう?
自分がそうなるかもしれないし、隣りを歩いている仲間がなるかもしれない。
もしそうなった時どうする?
そんな事を投げかけた後、
みんなで力を合わせて行くぞ!と目がキラリ!
『えいえいおー!!』
と掛け声をかけ、出発しました。


まず最初の激坂。
息を切らせながらもどんどん進んでいくみんな。
でも一人だけ、少し進んでは止まり、また少し進んでは座り、ついに『疲れたー』と横になってしまう子が…。
でも仲間はちゃんと気にかけてくれていました。
『OSくん、頑張れー』
『おーい』と上からたくさんの声が聞こえて来ます。
何とか立ち上がり、分岐で待っていてくれた仲間と合流しだけれど、また坂道。
そんな時、KNちゃんがどんぐりを持ってきて、心が折れそうだったOSくんに渡してくれたのです。
『これ、元気のもとだよ。手に持っているとパワーが出るよ。』KNちゃんの優しさも伝わり、難所を超えて行きました。

しばらく行くと、崖ジャンプのポイントに到着。
MTくんはサッと登っていったものの、いざ上に立ってみるとドキドキ…。
『やっぱやめとこ…』と呟いていました。
今日はやめるのかと思ってたけれど、そこから離れず、心を落ち着け、座って降りるところからチャレンジ。
そして今度は立ってやってみる事にも挑戦。
飛びました!!




IKちゃんは、ここの崖ジャンプの動画を年少の頃に見たことを覚えていました。
その時のオオタカ組さんの『怖い…』『でも飛びたい…』その揺れる気持ちを、今度は実際に現場で自分も感じ、今は飛ばないという選択をしていました。

自分で感じ、自分はどうしたいかを決めて行動する。それはとっても大切なこと。
誰かに言われたから、みんながやるから…ではなく自分で自分の内面と向き合う大切な時間を日々刻んでいるのだと改めて感じる瞬間でした。

今回、とっても頑張っていたMTくん。急な坂道もどんどん行きます。
一緒に歩いていた仲間からちょっと待って〜と言われても『今は止まらない、決めたんだ!』と黙々と前に進んでいました。
何を決めたのか聞いてみると、
『疲れたっていい、進むんだ!』
と、自分を奮い立たせて頑張っていたのです。
そんな勢いで頂上に着いた時の達成感に満ちた顔、素敵でしたー!!

登った直後は息が上がってもう休憩…といった状態なのに、後から来る仲間が気になって、迎えに行く子とが何人も!
せっかく登った激坂だけれど、仲間のためにまた下り、背中を優しく押してあげたり、リュックを持ってあげたりしていました。

夏のキャンプの時に話していた『本当の仲間になる』という言葉を思い出しているHSちゃん。
今日もその姿を見せてくれていました。




しっかり自分を生きながら、仲間を感じられた、かけがえのない一日。
一緒に過ごせた今日に感謝です。
ありがとうございました。

スタッフ 葉子